ヴィンテージ家具が似合うメゾネットの贅沢な空間
マンションでありながら、戸建て住宅のような暮らしを叶えたE邸。吹き抜けの高天井にはシーリングファン、壁には自然石を張りタテに伸びる空間の開放感を贅沢に楽しんでいる。平面で考えるのではなく、メゾネットをハコ全体で考えてインテリアも暮らし方も自分たちらしさ全開だ!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.47
E邸/3LDK/100㎡
吹き抜けのLDK。壁沿いに造作したテレビボードのラタン使いや、ライティングレールから下げたハーマンミラーのモビールが大空間に軽やかさと涼やかさを添える
壁で仕切られた居室がないワンルームのような2フロアのマンション。謎かけのようだが、E邸は築25年のメゾネットタイプをフルリノベーションして、シームレスで抜群の開放感を持つ住まいを実現した。
「新築マンションは間取りがありきたりでつまらないと感じていました。メゾネットタイプなら2フロアを使えて広さがあるうえ、立地やセキュリティなどマンションの利便性も望めます」とEさん。以来、メゾネットに絞り込んで物件を探し、見つけたのがこちら。当時は和室など細かく部屋が分かれ、花柄クロスがレトロな印象だったが、「フルリノベーションする予定だったので、ハコとして見たときの魅力で判断しました」。
吹き抜けのある下階と、トップライトやルーフテラスがある上階という構造だけを生かしスケルトンに。吹き抜けに面した上階の壁は取り払い、代わりに腰までの高さの本棚をぐるりと巡らせた。玄関を入ると、広く取った土間スペースから直接LDKに向かうルート以外に、ガラス張りのウォークインクローゼット経由で回遊できる。2階の寝室やフリールームも壁はなく、まさにワンボックス。
100㎡近い大空間に統一感と変化を生んでいるのはインテリアのセレクトだ。夫の希望で一面の壁に天然石を張り込み、ミッドセンチュリー好きな妻が、ストックしていたイメージボードで、木の質感や色などディテールまで好みを伝えた。絶妙にチューニングされた石と木とガラスの空間を、厳選したパーツが縁どる。
階段のニッチに好きな写真家の作品を飾ったり、上階のバスでルーフテラス越しの日差しを感じながら朝風呂の贅沢を楽しんだり。夜はLDKをウォールライトの間接照明にして、3シーターのソファで過ごす。フロアやコーナーごとに心地よさを生み出す仕掛けがある住まいだ。
マティス晩年の名作が心を癒す
画家である祖父の影響でアートが身近にあった。なかでも好きなのが現代アートだ。時代によって大きく作風を変えたマティスの晩年の作品“ブルー・ヌード”は4枚の連作で、飾っているのはⅢのポスター。見るたびにその深い色とシンプルで静謐な世界観に引き込まれるお気に入りだ。
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雑誌『Safari』6月号 P274~275掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo