新型アートの街・前橋で、アートのように美しい〈セパージュ〉の極上フレンチを!
たまの休みに、彼女とちょっと遠出してアート散策。アートを巡ったその先に、フレンチのディナーを心ゆくまで堪能できるレストランが現れる、というサプライズなプランはいかが? アートのように美しく、土地の味覚や食文化をちりばめた美味を一緒に探訪しよう!
- TAGS:
- はまだふくこの発見! 料理と… Gourmet
ここ数年、アートの街へと変貌を遂げている、群馬県前橋市。市内中心部でその拠点となっている〈アーツ前橋〉〈白井屋ホテル〉に続いて、2023年5月にオープンしたアートスポットが〈まえばしガレリア〉。中庭を囲むように配されたいくつかのギャラリーを巡りながら歩みを進め、フレンチレストラン〈セパージュ〉のドアを開ける。
正面のバーカウンターの前を通り、ダイニングへ。6席のカウンターは、ゲストのためのシェフズテーブルといった感。自分たちの料理を仕上げていくシェフの姿を垣間見ながら、ディナーを味わえる美食空間だ。ディナーは、11皿前後の“おまかせコース”(3万3000円)のみ。群馬県産の食材と、シェフがこれまで出合った日本各地の食材を織り交ぜながらのスペシャルなコース。いくつかの料理をペアリングのワインとともに紹介していこう。
“おまかせコース”よりスターターの一例。“対馬アオリイカ/静岡 HALキャビア/コブミカン”
長崎県対馬産のアオリイカ、国産のフレッシュキャビアなどを合わせた贅沢なスターター。ライムジュースや穂紫蘇が爽やかさを添え、コブミカンはオイルに浸し香りを移し、忍ばせてある。夏らしいひと皿。
ワインは、“ワインペアリング”(3万3000円)をオーダーしよう。ソムリエがその日の料理の流れに合わせ、7~8種類のワインをセレクトしてくれる。スターターはその日のシャンパーニュとともに!
シグネチャーメニューは前菜の“ハンガリーフォアグラ/焼きまんじゅう/高知 ボカ”。群馬県民の愛する郷土料理、焼きまんじゅうを再構築したひと品。
“ハンガリーフォアグラ/焼きまんじゅう/高知 ボカ”
フォアグラは低温調理でゆっくりと火を通し、しっとりととろける癖のない上品な仕立て。その下にある“焼きまんじゅう”は自家製の生地を揚げ焼きにし、外側はカリッと香ばしく、内側はもっちり。サトウキビの蜜を煮詰めた“ボカ”は、さらりとした甘さと澄んだ黒糖の香りを添える。
クラシカルなフォアグラ料理の印象を受けながらも新たな味わい。ソーテルヌ“シャトーディケム 2015”がしっくりくる。
“銀の鴨/十国味噌/京都 黒七味”
メインの肉料理は、青森からの青首“銀の鴨”。食事の途中から、キッチンで火を入れたり休ませたりと、シェフが様子を見ながら火入れしていく肉の姿が気になっていた。藁で軽く燻して仕上げ、地産の十国味噌を使ったソースとともに。黒七味がいいアクセント。
重すぎず、ボリュームのある飲み口の、ボルドー“サンテミリオン シャトー・アンジェリュス2004”が、味噌を使ったソースと好相性。
最後は、ゲストが到着してから作り始める、出来立てのアイスクリーム。食事を通して心のこもったもてなしを受けた。ここでの夕食を堪能するために、次の休みは彼女と前橋への小旅行を計画してもいい……、そういった気にさせる新店だ。
●セパージュ
住所:群馬県前橋市千代田町5-9-1 まえばしガレリア1F
営業時間:レストラン18:00〜20:30(LO)、バー21:00~24:00
定休日:水曜、毎月2回不定休
TEL:なし
URL:https://www.instagram.com/cepages_restaurant/
※サービス料10%別
※予約はインスタグラムのDMより問い合わせを
はまだふくこの発見! 料理とお酒のベストマッチング!の記事をもっと読みたい人はコチラ!
●『Safari Online』のTikTokがスタート!
こちらからアクセスしてみて!
ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティ、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。