爽やかさを求めたいこれからの季節は、“白シャツ”の出番。ヘルシーなブロンズ肌を引き立てるうえ、清潔感もたっぷり。それに女子ウケも抜群だしね。でも、ひと口に白シャツといっても千差万別。たとえば襟のデザインが違うだけでも、まるで印象が変わってくる。そこで今回は、タイプ別でどんなシーンにふさわしいのかを検証。やはりデザインによって、似合う着用シーンも変わってきそう。上手に着こなせば、お洒落を制するといっても過言ではない!?
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上品さがある白開襟が効果的!
開襟シャツは、読んで字の如し、襟が横に開いたデザイン。見た目にゆったり感があるのが特徴で、リゾートウエアとしても人気。ゆえに、南国調の総柄プリントタイプが多いのもこの手のタイプだ。では、それが白無地だとどうなるか? 開放的な雰囲気はそのままに、大人の余裕、上品さがぐ~んと高まることになる。さらに、開襟シャツはたいがいボックスシルエット。裾が長くてルースに見えるなんてこともなく、ある程度きちんと感もアピールできる。つまり、そんな肩肘張らない上品さが、夏のデートにぴったりというわけ。となると、ちょっとしたレストランデートにも対応可能。とはいえ、気を付けたいのはボタンのとめ方。もともと襟が開いているデザインだから、不用意にボタンを外す必要はなし。セクシーさが過ぎてしまうのは、要注意!
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休日カジュアルにぴったり!
ボタンダウンシャツといえば、タイドアップ可能だから、真面目なビジネス向けといった印象を持ってしまいがち。でも、意外にも出自はスポーツシャツ。その昔、ポロ競技の際に選手が着用していたシャツが誕生のヒントになっている。まあ、今となってはアメトラの代名詞。つまりカジュアルな装いとも相性抜群ってワケ。しかし、そのままきちんと着用しては、こなれた雰囲気は望めない。たとえば第2ボタンまで開けたり、ラフに腕を捲ったりすると、知的な雰囲気がありつつもお洒落感が倍増するってもの。そんな着こなしのBDシャツなら、好印象な大人のシャツ姿へと繋がるはず。新聞片手にカフェで過ごすなんてシーンには、まさにうってつけじゃない?
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白で爽やかさを追加!
首元に帯状の台襟が付いているバンドカラーシャツ。要は襟羽根を排除したデザイン。今季は特に注目度が高く、街でもよく見かけるのがこのタイプ。とはいえ、今までの2種類のシャツに比べると、脱力感やラフな雰囲気があり、海沿いのシーンでも絵になるはず。加えて、白なら爽やかさもバツグンでしょ? 実際に着るときは、写真のような、ゆったりとしたフィットをチョイスするのがベター。すると、さらにリラックス感が増し、海上がりサッと羽織るシーンにハマってくる。こちらも袖を捲ったりしてニュアンスをつければ、こなれ感もアップ。もちろん胸元も開け放題でOK!
シャツ着こなしで気をつけるべきポイントとは?
たくましいカラダやブロンズ肌がシャツから覗く。そんな着こなしは、ヘルシーで大人の色気もアピールできちゃうもの。これ、シャツ着こなしの理想ですよね? とはいえ、アピールしすぎは禁物。“勘違いセクシー”男に見られてしまい、だ〜れも寄り付かなくなったら元も子もない。大事なのは、やっぱりシャツ選びと肌露出のバランス。では、どうすれば上手に、ほどよく色気を出すことができるのか? 今回はそのちょっとしたテクを、NG例も交えてご紹介。これさえ知っていれば、夏のシャツ姿がもっとセクシーに変わるかも!
まずは“勘違いセクシー男”に見えてしまう例を紹介。NGポイントとなるのは、鍛えたカラダを見せつけるようなピタピタなシャツ選び。かつてこんな着こなしがセクシーといわれた時代もあったけど、ご存知のとおり、いまやリラックスしたシルエットが主流。社交ダンサーじゃあるまいし、これは今ではトゥマッチ。まずは、ピタピタにならないように、シャツのサイズ選びには気をつけよう!
かっこいいのはこんな感じ!
そしてこちらが、ほどよく色気が漂うシャツの着こなし例。先ほどの例と比べて、シャツのシルエットがゆったりしているのがわかるはず。これならリラックスした雰囲気が出て、あざとさや、いやらしさはないでしょ? 成功のポイントは、袖捲りや胸開けで着こなしにニュアンスをつけ、ラフな印象に仕上げること。裾はアウトにしてもいいが、片方だけインして動きをつけるテクニックも有効。自然体のリラックス感を演出した中でのさりげない肌見せが、ほどよい色気出しに繋がることを覚えておこう。
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Showta Nogami text:Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS.Inc)、Ryuto Senoo