【デニム】大事なのは色合い!?
“今どき使える”グレーデニムの本命とは?
楽チンパンツと並んで“今どき使える”のが、黒やグレーなどのモノトーン系デニム。特にグレーは黒ほどストイックに見えず、重厚感もほどほど。だから汎用性が高く、穿くだけで“都会的でセンスがいい”雰囲気を纏うことができるのもポイントが高い。とはいえグレーは中間色。黒に近いチャコールグレーから白っぽいライトグレーまでと幅広く、実際どの色あいが“今どき”で“使い勝手がいい”のか、迷うこともあるのでは? でも、ご安心を。今とこれからのシーズンと考えると、選ぶグレーは絞られてくる。
さて、その結論はというと、濃すぎず淡すぎず、絶妙なウォッシュ感に仕上げられたグレーデニム。そう、まさに中間のトーンが本命といえそう。なぜか? 2月いっぱいまでは、まだ寒さが続くこの時季。当然冬ものの黒系アウター(黒ダウンとかね)との相性がいいのがこの手のグレー。黒アウターとなら自然なグラデーション着こなしが楽しめるし、真っ黒パンツやチャコールグレーパンツよりは軽い印象に。そうなると? コーデ全体の印象も軽くなり、自然と気分が春向きにシフトしていけるってワケ。
また、気分一新、色のきれいな春アイテムを楽しむときにも重宝するのが、この絶妙グレーデニム。ほどよく落ち着いた雰囲気があるおかげで、どんな派手色と合わせても“浮かれすぎ”に見えず、逆にセンスよく見せる効果があるのもこのトーンならでは。つまり、春色アイテム主役のコーデでは、素晴らしい脇役になってくれるのだ。
そして、そんな絶妙グレーデニムの魅力を熟知しているのが、お洒落セレブたち。彼らはどのような着こなしの中で活用しているのか? ということで、ちょうどいい色合いのグレーデニムを穿いている彼らの着こなしをご覧あれ!
中間トーンのグレーデニムを使うと、ワントーンのグラデーションがバッチリ決まる。そのことがよくわかるのが、俳優ベンが披露したグレーのワントーン着こなし。彼はトップに濃いグレーを合わせているけど、ボトムのグレーがそれよりトーンが明るいため、全体的に重くなりがちな印象を回避。シューズの白ソールも、そんな軽快さ出しに貢献!
デイヴがグリーンのニットに合わせたのは、絶妙トーンのグレーデニム。明るい色のトップでも変に浮かれた印象がないのは、やはり落ち着き感のあるグレーデニムのおかげ。もしこれがチャコールグレーだったら、コントラストがはっきりしすぎて、こんな柔らかな印象にはならなかっただろう。さすがはデイヴ、大人のお洒落をちゃ~んと知っている!
2万7800円(A|Xアルマーニ エクスチェンジ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
コントラストの効いたストーンウォッシュで、力強い色落ち感を表現したグレーデニム。コットンに少量だけポリエステルとポリウレタンを混紡し、伸縮性と肌触りのよさを加えている。スマートなスキニーシルエットで、ロックなノリのウォレットチェーン付き。少しワイルドな都会派デニムスタイルにぴったりな1本だ。
2万7000円(ヌーディージーンズ/ヌーディージーンズ ラフォーレ原宿店)
スタイリッシュなテイパードシルエットと、クリーンな色落ち感が魅力のグレーデニム。ダメージ加工も控えめになっており、都会的かつすっきりとしたデニムスタイルに仕上がるはず。素材にオーガニックコットンを使用し、すべての工程でフェアトレードを信条にしているというのも、今の時代らしいところ。
2万3000円(アッパーハイツ/ゲストリスト)
きれいなグレーの色落ちに、軽いダメージ加工を施して味つけしたデニムパンツ。太腿まわりにゆとりをもたせたアンクル丈のテイパードシルエットを採用し、大人でも穿きこなしやすく仕上げている。バックパッチすら省いたシンプルさながら、フロントのメタルボタンは存在感たっぷり。非常にバランスのいいデザインが魅力の1本といえる。
2万8000円(ディーゼル/ディーゼル ジャパン)
すっきりしたストレートレッグの新作“ディー ファイニング”。やや黄味がかった淡グレーの色合いで、都会的なだけに終わらない男らしさも備えている。腿や膝下の穿きジワが非常にリアルで、かなり穿きこんだような雰囲気が出るのも魅力。ストレッチ入りで動きやすく、幅広いシーンで活躍してくれそうだ。
●ゲストリスト
TEL:03-6869-6670
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
●ディーゼル ジャパン
TEL:0120-55-1978
●ヌーディージーンズ ラフォーレ原宿店
TEL:03-5772-0770
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text:Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS.Inc)
photo by AFLO