第7回“アスリート ドレッサーアワード”BMXレース 榊原 魁
五輪で金メダルを取ることを夢見て
モデル顔負けの長身と整った顔立ちからは想像もつかないかもしれないが、実はこの受賞者も世界を舞台に活躍するアスリート。BMXレースのオーストラリア代表として、2020年の東京オリンピックでの活躍が期待されている榊原魁選手だ。
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日本人の母とイギリス人の父を持ち、幼少期を日本で過ごした榊原選手にとって日本は第2の故郷のようなもの。父が買い与えてくれたBMXに3歳から乗りはじめ、4歳で競技として本格的に取り組み出した。それも日本だった。ゆえに、東京五輪への出場には特別な思いがあるという。
もちろん、ルックス同様に実力もトップクラスだ。2017年度オセアニア選手権とオーストラリア選手権でともに優勝を飾り、現在の世界ランキングは9位。東京オリンピックでも表彰台を狙える実力を十分に備えている。
ちなみに、一緒に日本で幼少期を過ごした妹も同じくBMXレーサーの爽選手。彼女も2017年の世界選手権で準優勝し、世界ランキングは2位とトップクラスの実力を誇っている。兄妹揃って東京オリンピックを盛り上げてくれるかもしれない。
五輪出場への自信と強い決意
とはいえ、五輪への出場が狭き門であることには変わりない。予選自体は今年の9月からはじまり、五輪開催年の6月までが予選期間になっている。その期間中に、ワールドカップ、UCI(国際自転車競技連合)主催大会、オーストラリア全国大会、オセアニア選手権大会といった試合が開催される。選手たちはこれらの大会でポイントを獲得していくことになるのだが、各国上位3人のポイントを合算したのがその国のポイントとなる。つまり、この予選期間のポイントによって国の順位が決まり、順位に応じて五輪の出場枠が与えられることになるわけだ。
国別ランキングの上位2カ国は3枠、3位〜5位は2枠、6位~11位は1枠となり、それに開催国枠などがプラスされるとオリンピックの出場枠は24しかないのだという。
そんな熾烈な競争を勝ち抜かなくてはならないのだが、榊原選手自身は「今の自分の状態は過去に想像したレベルを超えていると思っており、このままレベルアップを続けていけばチャンスはあると思っています。」という自信と強い決意を胸に、日々のトレーニングに取り組んでいる。榊原選手は、BMXレースが正式種目として初採用された北京オリンピックを見たとき以来、五輪で金メダルを取ることを夢見てきたという。その夢がいつしか目標となり、今は現実になりつつあるのか。限られた出場枠を勝ち取る2020年までの戦いからも、目が離せなそうだ。
BMXレースを色々な人達に知ってもらいたい
榊原選手はこのようにコメント。「今回、アスリートドレッサーアワード受賞の連絡を受けて正直ビックリしました! 僕は、次世代の子供たちが憧れるようなかっこいいアスリートを目指して日々練習に取り組んでいますが、このようにファッション関係で興味を持っていただいたのははじめてなので、嬉しいです。ファッションは僕にとって新しい世界ですが、このイベントを通して2020年の東京五輪正式種目であるBMXレースをもっと色々な人たちに知っていただければと思います。」
1996年生まれ。オーストラリア代表のBMXレース選手。 日本人の母とイギリス人の父の元、ゴールドコーストで生まれ、4歳で家族と日本に引っ越し、幼少期を日本で過ごす。現在はシドニーを拠点に活動を行い、2017年遂に悲願のオセアニア選手権、オーストラリア選手権で優勝し、妹の爽と共にチャンピオンになる。2018年にはワールド杯で4位入賞を果たす。世界チャンピオンになるべく、日々ライディングに磨きをかけている。世界ランキング9位。(11/26付)
榊原 魁選手ら受賞者6名が一堂に会する
“アスリート ドレッサー アワード”は12月8日開催!
●第7回 アスリート ドレッサー アワード
日時:12月8日(土)15:00~17:00
場所:有楽町マリオン センターモール(阪急メンズ東京前)
※授賞式&トークショーのほか、マイケルカネコによるミュージックライブ、ファッションスタイリングショーなどもあり。会場には〈テスラ〉モデル3を展示。観覧無料。