モダンに進化して颯爽と登場! プレミアムなMA‐1
'80年代スタイルの復活とともに注目が高まっているMA-1。まさか、昔着ていたものを引っ張り出したりはしないよね!? そこで、〈ヴァン〉のMA-1。野暮ったくならない細身シルエットなので、これなら今どきの着こなしも簡単!
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VAN
世代を問わず、今人気のMA-1。ルーツはもちろん、1950年代にアメリカ空軍の戦闘機パイロット用に開発されたフライトジャケット。『Safari』世代なら、’80年代に大流行したので、当時着ていた人もいたりして!?
トム・クルーズ主演の大ヒット映画『トップガン』に憧れて、買いに走った人も多いかもしれない。でも、昔のものを引っ張り出して着ただけの、あの頃のイメージのままではダメ。無駄に大きなシルエット、短すぎる丈は今のスタイルには野暮ったいし、ちょっと本格的すぎるかも。
そこで、〈ヴァン〉のMA-1。表地と裏地の間に挟んだ中綿が適度に薄めだから、もっさりせずにすっきり。着丈は短すぎず、インナーの裾がはみ出しにくいサイズ感。裏地は上品シックなブラウンベージュで、今どきのファッションにしっくり馴染むデザインになっている。もうひとつ注目したいのが、ブランド誕生から70周年を記念したプレミアム仕様。フロントや袖に8つのワッペンを配し、『トップガン』を彷彿させるアクティブな仕上がり。さらに胸元には歴代のキャンペーンを記した流麗な刺繍、バックには“若い心”を伝える英文メッセージをアップリケ刺繍で施し、さらっと羽織るだけでインパクトのある1着となっている。
また現代的にモデファイされている一方、ディテールにMA-1ならではのこだわりがあるのも、見逃せないポイント。袖口は窪みのある筒二段リブ、縫い合わせは縫い縮みを作るパッカリングで、リアルなミリタリー感を表現。ただモダンなだけでなく、ほどよい男らしさがあるのが魅力ってわけ。軍モノを巧みに今風のデザインに落としこむテクニックは、アメリカンカルチャーから生まれ、日本独自のスタイルを作り上げてきた〈ヴァン〉ならでは。いかつくならないタフな1着で、颯爽と街へ繰り出してみない
歴史あるキャンペーンをモチーフにしたワッペンをデコレーション。表地は適度な光沢のあるしっかりしたナイロン、裏地は波形ステッチのキルティング。スナップボタン付きポケットのほか、内側に片玉縁ポケットとループボタン付きポケットを配し、機能性も充実。9月中旬発売予定。3万6000円(ヴァン/ヴァンヂャケット)
●ヴァンヂャケット
TEL:03-5829-9005
雑誌『Safari』10月号 P250掲載