【デニム】正統派が今どき!?
今季の“Gジャン”は原点回帰!
このところのアメカジ人気を牽引しているのは、なにを隠そう格上ブランド。たとえば〈ディオール〉など、名だたる新世代アーティスティック・ディレクターには、世代的にもデニム愛が強い人物が多いようで、ある意味それも自然な流れ。で、それを象徴しているのが、格上ブランドのGジャンが原点回帰しているってこと!
そんな原点回帰はGジャンのデザインを見ると一目瞭然。高級感で勝負というよりも、いわゆるセカンドタイプやサードタイプといった正統派のかっこよさで勝負しているって感じ。それでいて、リッチな意匠もさりげなく盛りこまれていて、若造のアメカジとはきっちり差別化ができるのもポイント。ベーシックなアイテムでこそ違いを出すのが大人の流儀。そう考えると、ちょっと気になりません?
[ディオール]
DIOR
17万6000円(ディオール/クリスチャン ディオール)
格上感を抜かりなくアピール!
“MKII ブルゾン”と名づけられたこちらの1着。フロントプリーツ入りのセカンド型をベースにしつつ、左袖にはサドルポケットをプラス。さらに、袖口と左右の腰アジャスターに施された赤耳のセルビッジには〈ディオール〉のシグネチャー入り。さりげないブランドアピールを叶えてくれるから、デニム姿も格上げ必至!
BOTTEGA VENETA
22万円(ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
フロントファスナーで違い出し!
トラッカージャケットとも呼ばれるサードタイプのGジャンと思いきや、フロントをよ~く見て。ボタンフライのはずのフロントが、まさかのファスナークロージャー仕様に。こんなブルゾンっぽいデザインなら、デニム姿もかなり新鮮に映るはず。また、背ヨークの中央部がV字型にカットされたデザインは、ほかのブルゾンにも採用されているディテール。わかる人には「あっ、ボッテガだね」と気づいてもらえるかも。
GUCCI
2月発売予定。33万円(グッチ/グッチ ジャパン クライアントサービス)
技ありの総柄Gジャン!
濃紺デニムのボディにひと際映える総柄は、歴史あるモチーフに新解釈を加えた“ジャンボGGパターン”。袖口を捲るとチラ見えするチェック柄の裏地が、爽やかなアクセントになっている。さらに、ゆったりとしたシルエットを描くボディは、表地も裏地もオーガニックコットン製。デザインも素材も、見どころ満載!
GIORGIO ARMANI
16万2800円(ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
まるでテイラードジャケット!?
いわゆるサードタイプのGジャンのような“コットンデニムジャケット”。でも、テイラードジャケットのように快適なフィット感が味わえる肩まわりや、胸ポケット位置を高く設定することで洗練された印象を与えるのは、さすが〈ジョルジオ アルマーニ〉。“G”のシグネチャーを描いたメタルボタンが、大人のアメカジを完成させてくれる。
[ルイ・ヴィトン]
LOUIS VUITTON
24万9700円(ルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
味方につけられる!
ヴァージル・アブローならではの“ひねり”がちりばめられているのが、こちら“DNAデニムジャケット”。ウォッシュドデニムの清々しい色落ちやクラシックなシルエットは、デニム好きも納得の佇まい。スクエアカットの襟先やフックで着脱できるラベルで、ほかとは違う個性を印象づけられる。右後裾のレザーパッチは、ブランドを特徴づけるヌメ革製。〈ルイ・ヴィトン〉のシグネチャーを描いたステープルと呼ばれるメタルも見どころ。
SAINT LAURENT
ダメージGジャン13万2000円(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
ワイルドさとゆるさを両取り!
意図的にほつれ感を演出した袖口や肩まわりで、ワイルドな味付けを施した1着。カフスなしの袖口は自然にフレア感が出るのが新鮮で、袖捲りしてニュアンスを作るようなアレンジも可能。メタルボタンに小さめに描かれたブランドのシグネチャー以外、あえてブランドアピールはナシ。そんなさりげなさもまた、〈サンローラン〉らしさを感じさせるポイントに。
ボアGジャン31万9000円(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
Gジャンってこういうこと!
ボアの毛足を短く整え、ふっくら柔らかに仕上げた一級品。優しく包まれるような着心地はご想像どおり。上品見えする襟まわりも、まさに大人が着るボアGジャンにふさわしい出来栄えになっている。ボア自体は肉厚で温かい空気をたっぷりためこんでくれるので、保温力の高さもワンランク上。ベーシックなサードタイプだから、堂々とした風格も味わえそう。
CELINE
予定価格20万3500円(セリーヌ オム バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)
海を感じられるアメカジに !
〈セリーヌ〉が手掛けたこちらのボアGジャンは、品よく整えられたボアと、ちょっぴりハードに色落ちさせたデニムとのコントラストが印象的。ヴィンテージ感のあるボタンは、“CELINE JEANS”と刻印されたオリジナル。短めな着丈に対し、身幅にゆとりを持たせたシルエットで今どき感をアピールできる。
●グッチ ジャパン クライアントサービス
TEL:0120-99-2177
●クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947
●サンローラン クライアントサービス
TEL:0120-95-2746
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
●セリーヌ ジャパン
TEL:03-5414-1401
●ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
TEL:0120-60-1966
●ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Takumi Endo