どのオーリーがお好き?
オーランド・ブルーム映画5選!
オーリーの愛称で親しまれている俳優オーランド・ブルーム。『ロード〜』や『パイレーツ〜』に代表されるように、美形&品行方正な役柄が印象的。けれども、男くさいキャラにこそ彼の魅力が発揮されていたりもする。そこで、オーリーらしさが凝縮された5作品をご紹介! これを観れば彼のファンになること間違いない!?
『ロード・オブ・ザ・リング』
製作年/2001年 製作・監督/ピーター・ジャクソン 共演/イライジャ・ウッド、ビゴ・モーテンセン、イアン・マッケラン
世界的スターとなったシリーズ作品!
J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』を原作に、邪悪な冥王サウロンを滅ぼすための冒険が展開するファンタジーアドベンチャー。美しきエルフ族の王子で、主人公のフロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)らと行動をともにするレゴラスをオーランドが演じている。
エルフ族きっての弓の名手という設定もあり、アクションシーンで類まれな存在感を発揮。プラチナブロンドのロングヘアをなびかせながら次々と敵を射抜いていく姿が、大勢の観客の心も射抜いた。俳優オーランド・ブルームの出世作ともなった作品だが、演技学校卒業後間もない時期にオーディションを受けて役を勝ち取ったそう。翌年の第2作『~二つの塔』、翌々年の第3作『~王の帰還』まで、シリーズ全3作に出演している。
『キングダム・オブ・ヘブン』
製作年/2005年 製作・監督/リドリー・スコット 共演/エバ・グリーン、ジェレミー・アイアンズ、リーアム・ニーソン
コスチューム劇で光る存在感!
12世紀フランスを舞台に、父親の導きで十字軍に参加した鍛冶屋の青年が、偉大な騎士へと成長していく様を追ったスペクタクル史劇。妻子を失って生きる望みを失いつつある中、聖地エルサレムへの旅を通して再生していく主人公バリアンをオーランドが演じている。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや古代ギリシャのトロイア戦争を題材にした『トロイ』などで、コスチューム劇にハマることを証明したオーランドの魅力を最大限に生かした1作。父の理想を受け継いだ息子の信念、王女との禁じられた恋に身を投じる男の熱情など、バリアンの揺れる心をダイナミックな展開の中で細やかに演じている。名匠リドリー・スコットが、製作費1億3000万ドルをかけて作品世界を作り上げたことも話題に。
『エリザベスタウン』
製作年/2005年 製作・監督/キャメロン・クロウ 共演/キルステン・ダンスト、ジェシカ・ビール、スーザン・サランドン
高い演技力を披露!
シューズデザイナーのドリューは、プロジェクトの失敗で会社に大損害をもたらす事態に。会社をクビになり、恋人にも見捨てられて死を考える中、父親の訃報を知らされる。葬儀のため故郷のケンタッキー州エリザベスタウンに向かった彼は、飛行機でお節介なフライトアテンダントに出会い……。
『あの頃ペニー・レインと』などのキャメロン・クロウが監督するヒューマンドラマで、悩める主人公ドリューを好演。スペクタクル史劇やアドベンチャー大作で名を馳せた時期でありながら、故郷への旅を通して再生する青年の心情を丁寧に演じ、ささやかなヒューマンドラマの世界にも似合う役者であることを証明した。控えめに、けれども大きな感情のうねりを抱えながらどん底の人生と向き合う姿が好印象。
『ケープタウン』
監督・脚本/ジェローム・サル 共演/フォレスト・ウィテカー
ベスト・オブ・オーランドな1作!
南アフリカのケープタウンで、元ラグビー選手の娘が殺される事件が発生。捜査を担当することになった刑事ブライアンとアリは、街で頻発する子供失踪事件との関連にたどり着く。背後に潜む巨大な陰謀の影を感じる中、やがて2人の身にも危険が迫り……。
フランスで数々の賞を受賞し、話題となった犯罪小説を映画化した骨太サスペンス。ブライアンをオーランド、アリを名優フォレスト・ウティカーが演じている。ハードな展開、容赦ないバイオレンス描写など、製作国であるフランスと南アフリカ共和国の本気がみなぎる中、酒と女に溺れて自堕落な日々を送る刑事のアリをやさぐれた雰囲気で熱演したオーランド。広く知られる大作ではないが、実は“ベスト・オブ・オーランド”を堪能できる1作。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
製作年/2007年 製作/ジェリー・ブラッカイマー 監督/ゴア・バービンスキー 共演/ジョニー・デップ、キーラ・ナイトレイ
生真面目な役がオーリーにピッタリ!
孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が活躍する大人気シリーズの第3作。オーランドは第1作『~呪われた海賊』以来、自由奔放なジャック・スパロウに振り回されながらも彼と行動を共にする青年ウィル・ターナーを演じている。ジャック・スパロウとのユーモラスなやり取り、気丈な総督令嬢エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とのロマンスなどが観客の心をつかみ、物語に欠かせない存在としてシリーズの人気キャラクターに。
第3作『~ワールド・エンド』はそんなウィルに大きな運命がのしかかる展開で、生真面目で勇敢な彼の人間性の奥深くを知ることができる。第3作から10年を経て製作された第5作『~最後の海賊』でもウィル・ターナーを演じ、ファンを喜ばせた。
photo by AFLO