ベッカムが愛用する、 上質極まるバッグの正体とは?
5月某日、妻のヴィクトリアとNYの高級ホテル“ザ・マーク・ホテル”を後にするところを目撃されたデビッド・ベッカム。どうやら数日間の旅行を楽しんでいたようだ。着こなしは、白のヘンリーネックTにブルーデニム+白スニ。デニムのサイジング、オレンジのニット帽で色を差すなど、いつもどおりお洒落な彼。しかし、今回注目したのは、右手に持つバッグ。総柄デザインがこのブランドの特徴なのだが、一体どこのブランドのものなのか、わかる?
さっそく正体を明かすと、こちらはフランス発のトランクメーカー〈ゴヤール〉が手掛けた、トラベルバッグ。〈ゴヤール〉は、1853年に誕生した老舗ブランド。この杉綾模様幾柄を総柄として、デザインに採用するのがお家芸。ベッカムが持っている“マジョルドン”と呼ばれるモデルにもそれが採用されている。
加えて、その柄を用いた素材“ゴヤールディンキャンバス”が同ブランドの代名詞。文字どおりレザーではなく、キャンバス素材なわけだが、コットンと麻で織られた生地に天然の塗料を丁寧に塗り重ねることによって、まるで上質なレザーのような風合いを表現。耐久性の高さも折り紙付きだ。
さらに面白いのは、柄にある“Y”のようなデザイン。遠目で見ると太い線で描かれているかに見えるが、実はコレ、細かい点描の集合体。そしてなんとその点描は、すべて職人が手作業で昔から変わらぬ手法でプリントを施している。総柄デザインと聞くと派手なデザインを浮かべるでしょ? だけど、こんな上品な見た目に仕上がっているのは、そんな職人の細か〜いこだわりが隠れているからなのは間違いない。
もちろん、ベッカム愛用となれば「自分も同じアイテムを!」と思うところだが、同モデルは残念ながら廃盤に。でも今回は、この“マジョルドン”と近しい、現在販売中のモデルをご紹介!
W54.5×D17.5×H41cm 57万9700円(ゴヤール/ゴヤール ジャパン)
こちらは“サヴィルロー”というモデル。デザインは、ベッカム愛用モデルと同じように、杉綾模様を用いたもの。カタチは違うけれど、写真のモデルでは、ハンドル部、縁のパイピングなどがダークブラウンになり、より上品さが強調され、大人に似合う渋い見た目になっている。なお、カラバリとして、ベッカムが愛用しているモノと同じカラーリングを施しているモデルも同様に展開されているよう。また、外側にはフラットポケットが付いていて、ご覧のようにパスポートやカードケースが収納できて便利。小旅行の際にはぴったりでしょ?
内側はこんな感じ。別売りのハンガーをかけるフックを装備できるし、荷物を動きにくくする固定ベルトが内蔵されているなど機能性も十分。フルフラットで開くところやファスナーがロックできるのも非常にありがたい。また、あざやかなイエローの布張りは、ブランドのクラシックなデザインであり、ここにも高級感が漂う。
形状こそベッカム愛用モデルとは違うものの、機内持ちこみ用バッグとなれば、少し丸みを帯びていたほうが使い勝手がよさそう。もちろん、普段のカジュアル使いにだって格好よくハマるはず!
販売は3月からしているものの、〈ゴヤール〉はオンライン販売をせず、ブティックに訪れたカスタマーを優先するというのが昔からのブランドの哲学(あまりに遠方の方は、“ディスタントセール”の相談が可能)。そんな現代稀に見る、ヘリテージに敬意を払う姿勢もこのブランドの特徴であり、ベッカムのようなセレブをも虜にする理由のひとつかも。気になった人は是非お近くの〈ゴヤール〉ブティックへ!
●ゴヤール ジャパン
TEL:050-3852-3691
URL:https://www.goyard.com/jp