道を切り拓くのはやっぱり〈アウディ〉。
流麗&先進のEVクーペで 心躍る豊かな未来を先取る。
未来に夢を持てるクルマとはどんなものか。それを大きく前進させているのが〈アウディ〉。技術による先進を掲げるこのブランドは、早くからサスティナブルな取り組みを行い、100%電動SUVであるe-tronはすでに世界で最も販売されているプレミアム電気自動車の座を獲得。さらにこの秋、電動4ドアクーペのAudi e-tron GT quattroと、その高性能版であるRS e-tron GTがついにデリバリー開始。さっそくその魅力を紐解いてみよう。
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郊外の美術館を巡り、評判のオーベルジュでランチを楽しむ。あるいは風光明媚な山々を堪能した後に、名湯で知られる温泉宿へ。そんな週末のグランドツーリングには、美しくもゆとりに満ちたクーペがよく似合う。しかも、そのクルマが排ガスゼロのクリーンな電気自動車ならどうだろう。目の前の美しい自然を汚すことがないため、気分もいいに違いない。〈アウディ〉のe-tron(イートロン)GTは、そんなライフスタイルを謳歌する人にうってつけの4ドアクーペ。しかも、そのすべてが新しい。
まず、サスティナビリティにおいて徹底した姿勢が窺われるのがこのクルマ。たとえば、製造は100%グリーン電力とバイオガスを使用するカーボンニュートラルな工場で行われ、インテリアにはペットボトルや漁網などのリサイクル素材を使用したレザーフリーパッケージもオプションで用意。新時代のプレミアムを提案しているのが新しい。さらにこのクルマの進歩的なキャラクターを強調しているのがインテリアデザイン。五感に訴える品質と先進的なエレガンスを融合したもので、運転席はスポーティな低いポジションに設定。幅広いセンターコンソールで仕切られたモノポストデザインによりドライバーを包みこむ。
ロー&ワイドに構えた流麗なボディを見てのとおり、〈アウディ〉らしい“洗練の速さ”もまた新しい。前後のアクスルに配置された2つの電気モーターは、Audi e-tron GT quattroで最大出力350kW(ローンチコントロール使用時は390kW)にして最大トルク640Nm。Audi RS e-tron GTになると、さらに性能に輪をかける。そして、この強烈なパフォーマンスを完全に電子制御された四輪駆動システム“クワトロ”が最大限に生かすのだから、そのワクワク感は推して知るべし。しかも航続距離は534㎞(WL T Cモード)。パワーも室内も航続距離も、すべてに余裕があるからこそ長距離旅行で心が躍る。どうやら未来はかなり楽しそうだ。
室内は高級感たっぷり。アウディバーチャルコックピット(12.3インチ)とセンターコンソールの大型タッチディスプレイ(10.1インチ)を標準装備。急速充電ステーションを使用して最短の充電時間で最速ルートを計算する“e-tronルートプランナー”も搭載
Audi RS e-tron GTの室内。シートにRSのロゴが入るほか、随所にレッドを効かせたあしらいがスポーティさを加速させる
“アウディレーザーライト”(オプション)は、車速約70km/hからLEDメインビームを補完。LEDヘッドライトは、メインビームの約2倍の照射範囲で広い範囲を照らす
エモーショナルなデザインが際立つリヤのルーフラインは白眉。美しさにこだわった〈アウディ〉独自のデザイン哲学が感じられるはず
Audi e-tron GT quattro
●全長×全幅×全高:4990×1965×1415㎜
●車両重量:2280㎏
●ホイールベース:2900㎜
●最高出力:390kW(530PS)
●最大トルク:640Nm
●航続距離:534㎞(WLTCによる日本認定値)
●駆動方式:四輪駆動(クワトロ)
●車両本体価格:1399万円
Audi RS e-tron GT
●全長×全幅×全高:4990×1965×1395㎜
●車両重量:2320㎏
●ホイールベース:2900㎜
●最高出力:475kW(645PS)
●最大トルク:830Nm
●航続距離:534㎞(WLTCによる日本認定値)
●駆動方式:四輪駆動(クワトロ)
●車両本体価格:1799万円
〈アウディ〉e-tron GTは電動モビリティの未来を切り開く1台だが、実はその先にもっと驚くべき未来のモビリティライフが待っている。それが、クルマの未来を再定義する“スフィアコンセプトカーシリーズ”。すでに発表されている“Audi skysphere”“Audi grandsphere”、そして2022年に発表予定の“Audi urbansphere”は、〈アウディ〉がプログレッシブ・ラグジュアリーのビジョンを示すために製作する3つのコンセプトモデルとなっている。
このコンセプトでは、乗員を取り巻く空間を“sphere”(スフィア=球)と呼び、車両の中心的な要素にインテリアを据えることで完全に新しいデザインを採用。快適さを追求している。また、これらのモデルは、すべて電気自動車かつ“レベル4”の自動運転に対応。ただ単にA地点からB地点へと移動するだけでなく、クルマ本来の目的をはるかに超えた乗車体験を生み出すことを目指している。今回はすでに発表された2台で、最先端の仕様をご紹介しよう。
全長5.19mのフォルムは〈アウディ〉における伝説的なモデル“ホルヒ853ロードスター”からインスピレーションを得たもの。1930年代のモダンラグジュアリーの薫りも漂う
2021年8月に発表された〈アウディ〉のコンセプトカーシリーズの第1弾。「グランドツーリングもスポーティな走りも楽しめる」1台は、なんと走行モードに応じてホイールベースと全長が250㎜も変化。室内の操作系も最適な位置に調整される。また、自動運転モードの際には、ステアリングやペダルがまるで消えるように格納され、広々とした室内空間に。さらに目の前の大型タッチパネルを使用して、インターネットやビデオ会議、映画のストリーミング再生までも楽しむことができるのだから驚くほかない。そのほかにも先進の技術をふんだんに投入。新しい体験を提示している。
全長5.35× 全幅2× 全高1.39mの堂々としたボディに、3.19mの圧巻のホイールベースを実現。伝統的なGTカーのデザインコードを受け継ぎつつも、リヤの斬新さが光る
まさに道路を走るプライベートジェット。コンセプトカーシリーズ第2弾となるこの1台は、〈アウディ〉が考える未来のセダンがどういうものかを示している。自動車を“体験型デバイス”に変えるという思想のもと、最高レベルの快適性を備えたラグジュアリーなプライベート空間と、包括的な乗車体験を融合。こちらも自動運転モードではステアリングホイールとペダル類が格納されるが、さらにディスプレイまで消える仕様に。これによりラウンジのような空間が出現。全乗員が独自の体験をできる、様々な選択肢(コミュニケーション、リラクセーション、仕事、プライベートの楽しみ)を提供する。
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106
『Urban Safari』Vol.24 P18、P27掲載