“高見え”が叶って走りも軽快! 〈フォルクスワーゲン〉Tクロス
Go Toトラベルキャンペーンが功を奏してか、暖かい陽気が続くからか、どことなくアクティブになってきた感のあるレジャー業界。そうなると、じっとしていられないのが人の常。楽しそうなことにはきっちり便乗して、新型コロナで疲れた心を癒やすのも大切な“お仕事”じゃない? じゃ、ちょっと足を伸ばして憧れのあのお宿へ……。そんなときに、狭い山道でも小回りが利いて、パーキングエリアでもすぐ見つけられる。しかも、街では浮きすぎない、な〜んていう欲張りなクルマが欲しくない? だったら〈フォルクスワーゲン〉最小SUV、Tクロスなんてどう?
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“ポロ”ベースのボディサイズは全長4115×1760×1580mm。立体駐車場にも入るくらいコンパクトなのに、〈フォルクスワーゲン〉のSUVファミリーであることを示す、鼻先のブランドロゴから左右に伸びるフィンなど、嬉しい“高見え”が狙えてしまうのがこのクルマ。ホテルや旅館のエントランスに乗りつけても、気後れしない存在感は十分にある。
最初に言っちゃうけど、デビュー記念モデルの“ファーストプラス”で339万9000円と十分に手の届くお値段。この“ファーストプラス”ではホイールやドアミラー、ダッシュボードのパネル、シートに、オレンジ、ブルー、ブラックの差し色が選べるなど、さらに“高見え”する装備がついてくるから、是非チェックしてみてほしい。
エンジンは元気のいい直列3気筒の1ℓターボエンジン。いわゆる“リッターエンジン”と呼ばれるモノだけど、これがすごくよく回る。ターボの効きも「ぐい~ん!」とエキサイティングだ。最大出力は116ps、最大トルクは200Nmと、このサイズのエンジンにしてはかなり頼もしい数字が並ぶから、期待してほしい。
箱根をはじめ、名湯は山深いところにあることも。そんなとき、このトルクならば登坂だってグイグイこなすし、内緒の話、多少元気にアクセルを踏んだって、エンジン自体が小さいぶん燃費だって悪くない。WLTCモードで16.9km/ℓと、高級宿に費やしたぶんをココで小さく節約できるかも、なのだ。
さらに面白いのは、〈フォルクスワーゲン〉ファミリーの中でも珍しい、柔らかめの、粘るようなサスペンション。ワインディングはもちろんのこと、高速道路の合流や追い越し、再加速の際でも、まったりと揺り返すような挙動を見せる。こんなおかげもあって、シャープな顔つきにしてはどことなく走りは癒し系。しゃかりきに飛ばすような性格じゃないところもレジャー向けだ。
また、遠出するときに強い味方となるラゲッジルームも、けっこうな甲斐性。小技としては、後部座席を前にスライドすることで生まれる、ちょっとしたスペースの拡大。荷物が“あともうちょっと”が入らないときには、コレが絶大なる効果を発揮してくれるから覚えておいて!
★DATA 〈フォルクスワーゲン〉Tクロス ファーストプラス
●全長×全幅×全高:4115mm×1760mm×1580mm
●車両重量:1270kg
●ホイールベース:2550mm
●エンジン:1.0ℓ直列3気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:85kW(116PS)/5000~5500rpm
●最大トルク:200Nm(20.4kgm)/2000~3500rpm
●トランスミッション:7速DSG
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:339万9000円
●フォルクスワーゲンカスタマーセンター
TEL:0120-993-199