上級フレンチSUVの味わいとは? 〈DSオートモービル〉DS3 クロスバック
トレンドは押さえておきたいし、新しいモノが大〜好き♡ そんな人は、選ぶクルマのブランド自体をニューフェイス系にしちゃう、ってのもイイ。〈DSオートモービル〉は2015年に〈シトロエン〉から独立したブランド。〈シトロエン〉、〈プジョー〉などを擁するフランスの企業“グループPSA”の中でも最高級車の位置づけになる、新進気鋭の新顔だ。独立以前は〈シトロエン〉の最上級グレードとして存在していたのが“DS”。だから、高級路線には納得のシナリオが、独立前から描かれていたというワケ。
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars
さて、独立当時こそ〈シトロエン〉のバッヂを付け替えただけ(?)的なラインアップだった〈DSオートモービル〉。だけど、4年の時を経た今、世界的に見てもユニークなモデルがラインアップしはじめているのを、知っていました? その事実上のスタートは現在〈DSオートモービル〉ブランドのフラッグシップモデルとなるDS7 クロスバックの発売。日本では2018年に導入された若いモデルだけど、“パリ、都会派、クラフトマンシップ、ラグジュアリー”など、キラキラワードを散りばめて登場したのだ。
写真はDS7クロスバック
プロダクトもまさに“キラキラ”というのがピッタリなパッケージ。インテリア・エクステリアとも、デザインの各所にはダイヤ型(ひし形)が散りばめられているのだけど、これはルーブル美術館のガラスのピラミッドからインスパイアされているのだとか。それ以外にも個性的なデザインが盛りだくさん!
さらに世界を驚かせたのは、さすが〈シトロエン〉由来のもっちりフワッフワのサスペンションと、飛び出し感ある元気なエンジンの組み合わせ。これ、「このミスマッチこそフランス車の妙味なんだよな〜」な〜んて悦に入る仕上がりなのだ。
で、そんな〈DSオートモービル〉ファミリーにニューモデルが追加された。それが今回ご紹介する、コンパクトSUVであるDS3 クロスバック。
直接的なライバルは〈アウディ〉Q2、そして当コラムでも以前紹介し、この秋に日本導入がウワサされている〈フォルクスワーゲン〉Tクロスあたり。つまり、かなり小さいサイズのクロスオーバーモデルと考えてほしい。
エンジンは1.2ℓの3気筒ガソリンターボ。それにグループPSAとしてははじめて8速ATを組み合わせ、走りを洗練させている。ちなみにこのDS3 クロスバックは、DS7 クロスバックのDNAを継ぐだけあって、内外装ともにかなり個性的なデザインがてんこ盛り。それが目立つだけに気づきにくいのだけど、走りは超絶なる正統派フレンチフィールなのだ。
それを叶える秘密のひとつが、グループPSA初導入となる新小型プラットフォーム“CMP”。将来的にはバッテリーEV(ピュアEV)までもカバーすることを見越した骨格だけに、ガソリンターボには十二分すぎる剛性が、サスペンションをよりフレキシブルに動かす手助けをしている。
さらにアダプティブクルーズコントロール、ハイウェイインテグレーテッドアシスト、レーンポジショニングアシストなど、先進運転支援システムは兄貴分であるDS7 クロスバックよりも上級。というわけで、ここらでちょっと趣向を変えて、“フレンチ薫るコンパクトSUV”はどう? もちろん試す価値アリ!
★DATA〈DSオートモービル〉DS3 クロスバック
●全長×全幅×全高:4120×1790×1550mm
●車両重量:1270kg
●ホイールベース:2560mm
●エンジン:1.2ℓ直列3気筒ターボ
●最高出力:96kW(130PS)/5500rpm
●最大トルク:230Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:299~404万円
●DSコール
TEL:0120-92-6813