オリジナルを3Dスキャン! 見た目に惹かれる〈ハミルトン〉は
やっぱり本物感が違う!
〈ハミルトン〉といえば、1940年代には米国陸軍、‘60年代後半から’70年代初頭にかけては英国軍に多くのタイムピースを供給。もちろんカーキ パイロット パイオニア メカのオリジナルモデルも、‘70年代に英国王立空軍へ納入されていた歴史がある。つまり、本物ということ。そして今回ご紹介する新作は、そのオリジナルモデルを3Dスキャンし精巧に復刻。中身も現代版としてアップデイトされているのだからワクワクする。
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スタイリスト私物
話題の〈ハミルトン〉の新作は、カーキ パイロット パイオニア メカ。ブランドのパイロットウォッチを語るうえでは欠かすことのできないヘリテージモデルのひとつだ。
大人のモノ選びでポイントとなるのが、ストーリー。もちろん、見た目がいいというのは大前提。そのうえで自分好みの1本が、背景に物語を紡いでいるとたまらなく愛おしくなるもの。もちろんこの〈ハミルトン〉カーキ パイロット パイオニア メカも、そんなタイムピース。ご覧のようにヴィンテージ感を漂わせた装いで、実に味わい深い印象。そこに、‘70年代から引き継がれる大空へのロマンとヒストリーを宿しているのは先述のとおりだ。
まず目に入るのが、特徴的な丸みを帯びたケース。クラシックで武骨なイメージが、ミリタリー由来を感じさせるはず。素材はステンレススチールだが、ツヤを消した加工とサテン仕上げが施されているから、豊かな表情と高級感が味わえるはず。
文字盤は表面に細かな凹凸がついた風合いのあるデザインに。これは、盤面に粒子を吹きつけるサンドブラスト加工によるもので、マットな質感を表現。これにより光の反射を抑えて、視認性を高める効果が得られるのだから、本格ものはちょっと違う。
アワーインデックスには、焼けたラジウムの色を再現したオールドラジウムカラーを配色。これがヴィンテージ感をグ~ンと高めているのはご覧のとおり。また、文字盤の縁には、クラシックなレイルウェイトラックを配置。さらに12時位置にも、当時使われていた斜体ロゴが鎮座しているのだから、なんともクラシックでお洒落。まさに大人の手元にこそふさわしいといえるだろう。
横から見るとわかるように、風防はケースから飛び出ているボックス型。このへんもレトロな味わいで、ヴィンテージ感をいっそう際立たせている。とはいえ、中身は最新の機能を搭載しているので、ご安心を。ムーブメントは手巻きの最新キャリバーH-50で、なんと80時間のパワーリザーブを備えている。毎日巻き上げる煩わしさがなく、日常使いにも対応しているのは嬉しい。
カーキ パイロット パイオニア メカ。Ref. H76419931 ケースサイズ33×36mm、手巻き、SSケース、NATOストラップ、100m防水。9万6000円(ハミルトン/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン)
ストラップはミリタリー時計らしいNATOタイプで、グレーのテキスタイル仕様。これならカジュアルな装いにぴったり。ニュアンスのあるラフな白シャツに合わせれば、大人らしい清潔感を保ちつつ、タフな雰囲気も出せるのでは?
小ぶりなケースに歴史を宿した〈ハミルトン〉のパイロットウォッチ。古きよきアイテムをず~っと愛用したい人には、間違いのない1本といえるだろう。
カーキ アビエーション コンバーター オートクロノ
カーキ フィールド キング オート
●ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7371
URL:www.hamiltonwatch.jp
photo : Tomoo Shojyu(BOIL)styling : Masahiro Enomoto(remix)