〈モンブラン〉の新作時計は
なんと針が1本だけ!?
時計というと時針、分針、秒針という3本針が基本。「当たり前じゃないか!」なんて思った人、既成概念にとらわれがちかも。というのも、アンティーク時計の中には1本の針で時間を表現するモデルも存在する。で、今回紹介したい〈モンブラン〉の新作“モンブラン1858 オートマティック 24H”もご多分にもれず。北半球が描かれたブラックの文字盤に、まるで行き先を告げる矢印のような赤い針が1本だけ鎮座している。う〜ん、なんともユニーク!
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〈モンブラン〉の新作モンブラン1858 オートマティック 24Hは、1本針で24時間を表示する新しいコンプリケーションを装備したモデル。
まず目に入るのが、その1本針。視認性を確保するため、スーパールミノバ加工を施したレッドカラーで彩色。24時間表示なので、もちろん針は1日かけて1周する仕組みだ。うん? 分や秒はわからない? 確かにそのとおり。けれども、そこにはロマンが凝縮されていることを見逃してはいけない。
というのも、この1本針、なんとコンパス(羅針盤)としての役割も果たしているのだ。文字盤の外側にあるベージュ色のリングをご覧あれ。これがコンパススケールで、約5度ごとに表示。基点となる方角は、赤色で(S-Wなど)示されている。で、これをどのように使うかというと、至ってカンタン。太陽は東から昇って西へと沈みますよね。そして方角を知りたいときは、時計を地面と水平に保ちつつ針の先端を太陽の方角に合わせてみる。あとは、時計のコンパススケールを見るだけ。たとえば正午の場合、当然太陽は南にいるので、文字盤上で12時位置を示している針はS(サウス)の表示を示すことになる。これで方角が容易にわかるってもの。ちなみにこれは北半球の場合。南半球の場合は方角が逆になるのでご注意を。
さらに、見た目にユニークなのが24時間表示のインデックス。通常の24時間表示のモデルなら12時位置に24時が示されるところだが、こちらには12の数字が。で、6時位置に24の数字が配されている。こうなった理由は? はい、そのとおり。針がコンパスを兼ねているから、ですね。つまり、太陽が出ている間、時間と方位がきちんと合うようにダイヤル表示に工夫がなされているというわけだ。
さらにブラックの文字盤には、24本の子午線が入った北半球図が。う~ん、これぞエクスプローラー的な気分が盛り上がる演出! いやはや、なんとも冒険心にあふれている1本だ。
ケース径42mm、自動巻き、SSケース、NATOストラップ、100m防水。33万円(モンブラン/モンブランコンタクトセンター)
ケースにはステンレススチール素材を、ベゼルにはブロンズ合金を採用。シルバーとブロンズの組み合わせが、ヴィンテージ感あって実にお洒落。さらに、その雰囲気を際立たせているのがNATOストラップ。こちらは150年前から続くフランスの伝統的な製織工場でハンドメイドされた逸品となっている。
冒険ロマンとクラシックな魅力が詰まった〈モンブラン〉の1本針ウォッチ。既成概念にとらわれたくない人や、ゆったりとした時間の移ろいを感じたい人には、まさにうってつけなタイムピースじゃない!?
●モンブランコンタクトセンター
TEL:0120-39-4810