
世界のトップツアーを舞台に活躍するプロゴルファー、トミー・フリートウッド。精密なショットと冷静なプレーで知られる彼は、長年にわたり〈タグ・ホイヤー〉のアンバサダーとしても活動してきた。
今回、〈タグ・ホイヤー〉と〈テーラーメイド〉による新たなコラボレーションモデル『タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 × テーラーメイド エディション』の発表に合わせてインタビューを実施。時間との向き合い方からプレッシャーを乗り越えるための哲学、そして人生を豊かにするためのヒントまで、大人のゴルファーならではの価値観を聞いた。
Q.世界のトップレベルで戦い続ける中で、“時間”との向き合い方に変化はありましたか?
年齢を重ねるにつれて、仕事でもプライベートでも時間を意識することは増えたんだ。キャリアの初めの頃は、『また次のシーズンがある」っていう感覚が強いんだけど、年を重ねるにつれて、一つひとつのチャンスがどれだけ貴重かを実感するようになるんだよね。
それに、ゴルフ以外の部分でも、自分にとって大切な人や物事のために時間を使うことを、以前よりずっと意識するようになったんだ。ツアー生活は本当に忙しいから、家族と家で過ごせる時間があるときは、その時間にしっかり向き合って、できるだけ大切に過ごすようにしているんだ。
Q.今回のコラボレーションについて、最初にどのような印象を持たれましたか?
すごく自然なパートナーシップだなと思ったよ。どちらのブランドもパフォーマンスやイノベーションを大切にしているんだけど、それが単なる技術の追求じゃなくて、ちゃんと目的を持っているんだよね。僕自身、『タグ・ホイヤー コネクテッド ゴルフ エディション』を何年も使ってきたし、〈テーラーメイド〉も現代のゴルフ、そして僕自身のキャリアにとってすごく大きな存在なんだ。だから、その体験が今回のコラボレーションによってさらに進化するというのは、とても納得感があったよ。
ゴルファーのことを本当に理解している2つのブランドが一緒になるべくして一緒になった、そんな印象だったんだ。
Q.トーナメント中、スマートウォッチやテクノロジーはどのようにパフォーマンス向上に役立っていますか?
実は、スマートウォッチやその機能を使うのは練習のときだけなんだ。試合中はルール上使えないから、電源を切って身につけていて、お守りみたいな存在になっているんだよね。
ただ、もっと広い意味で言うと、テクノロジーの価値って、自分のゴルフをより深く理解する手助けをしてくれることだと思うんだ。しかも、それがプレーの邪魔にならない形でね。今回の『タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 × テーラーメイド エディション』の好きなところもまさにそこなんだ。パフォーマンスデータを意味のあるインサイトに変えてくれる一方で、コース上で本当に大切なことに集中し続けられるんだよ。
Q.ゴルフという競技は、技術だけでなく“精神的な精度”も求められるスポーツだと思います。プレッシャーのかかる場面で、自分を整えるために大切にしている習慣はありますか?
僕は昔から、良いルーティンが自信につながると考えているんだ。プレッシャーがかかる場面では、先のことを考えすぎるよりも、自分でコントロールできることに集中するのが大事なんだよね。
僕の場合は、これまで積み重ねてきた準備を信じること、自分のプロセスを崩さないこと、そして一打一打にしっかりコミットすること。それを心掛けているんだ。
最終的な目標は、プレッシャーを特別なものだと感じなくなること。そして本当に重要な場面でも、いつも通り良い判断をし続けることなんだ。
Q.あなたにとって“良いスタイル”とは、どのようなものですか? ゴルフウェアだけでなく、普段のファッションで大切にしている価値観も教えてください。
僕にとって良いスタイルというのは、無理をすることじゃなくて、自分らしくいられて心地いいと感じられることなんだ。
昔から、流行を追いかけるというよりは、時代に左右されないシンプルなものが好きで、洋服でも、ゴルフクラブでも、時計でもそうだけど、品質の高さや細部へのこだわり、それから長く使い続けられるものに魅力を感じるんだ。トレンドに左右されるものよりも、時間が経っても価値が変わらないものに惹かれるタイプなんだ。
Q.時計は単なるツールではなく、その人の価値観を映す存在でもあると思います。ご自身にとって時計とはどんな存在でしょうか?
時計には、その人が何を大切にしているかが表れると思うんだ。
今は何もかもがすごいスピードで動いていて、多くのものが使い捨てのようになっている時代だけど、良い時計というのはその真逆なんだよね。長く使うことを前提に作られていて、何年も毎日身につけられるものなんだ。
僕は昔から職人技みたいなものに魅力を感じていて、それはゴルフクラブでもスポーツでも時計作りでも同じなんだ。細部までこだわり抜くこと、その価値を時計は体現していると思う。
それに時計って、すごく個人的な存在でもあるんだよね。人生やキャリアのさまざまな瞬間を一緒に過ごしてくれるものだから。ある時計を見ると、「あの大会のときに着けていたな」とか、「あの場所へ行ったときだったな」とか、人生の特定の時期をすぐに思い出せるんだ。
Q.世界中を転戦するライフスタイルの中で、旅先で楽しみにしている時間やルーティンはありますか?
年齢を重ねるにつれて、本当に大事なのは小さなルーティンなんだと感じるようになったんだ。
国やホテル、時差の異なる場所を次々と移動する生活を続けていると、日常の感覚を与えてくれるようなシンプルなものの価値がわかるようになるんだ。朝においしいコーヒーを飲むことだったり、トレーニングをすることだったり、家族と話すことだったり。たぶんすごく普通のことに聞こえると思うんだけど、そういう時間が自分をしっかり地に足のついた状態にしてくれるんだ。
世界を旅できるのはこの仕事の大きな特権だと思う。でも、スーツケースを抱えて常に移動生活をしているような感覚にならずにその経験を楽しめるのは、そうした変わらない日常のルーティンがあるからなんだ。
Q.ゴルフとラグジュアリーには、“ディテールへのこだわり”という共通点があるように感じます。ご自身が道具選びで大切にしている基準を教えてください。
僕は昔から、きちんと目的を持って作られたものに惹かれるんだ。
ゴルフでは、どんな用具にもパフォーマンスのための役割があって、その役割があるからこそバッグの中に入る。私物を選ぶときも、同じような感覚なんだよね。
もちろん見た目も大事だけど、僕が本当に惹かれるのは品質やクラフトマンシップ、それから長く使えることなんだ。派手さよりも、しっかり考え抜かれて作られているものが好きなんだよ。
実際に長く愛用するものって、一見しただけでは分からなくても、「誰かが細部を徹底的に作り込んだんだな」と感じられるものが多い気がするんだ。
Q.オンとオフを切り替える際に欠かせないものはありますか?
音楽、時計、クルマ、食事など、リラックス方法についてもぜひ教えてください。
長年競技を続ける中で学んだことのひとつは、ずっと“オン”の状態では最高のパフォーマンスは発揮できないということなんだ。
試合に出ていると、特にシーズン中の忙しい時期は、ゴルフが頭の中のほとんどを占めてしまうからね。僕にとってオフになる時間というのは、家族と過ごして、数時間だけでも“ゴルファー以外の自分”でいられる時間なんだ。もちろん今でもゴルフは大好きだけど、ゴルフとは関係のない興味を持ったり、人と話したり、新しい経験をしたりすることで物事を違う視点から見られるようになるんだよね。
面白いことに、しばらくゴルフのことを考えないでいると、かえって頭が整理されて、よりクリアな状態でゴルフに戻れることが多いんだ。
Q.日本のファンに対して抱いている印象や、日本滞在中の思い出があれば教えてください。
日本のゴルフファンからは、いつも本当に温かい応援を感じているんだ。
ゴルフというスポーツそのものへの敬意はもちろん、選手一人ひとりへのリスペクトもあって、それは現地に行くとすぐに伝わってくるんだよね。
僕が特に素晴らしいと思うのは、日本の文化全体に根付いている細部へのこだわりなんだ。食事の盛り付けひとつを取ってもそうだし、ゴルフコースのコンディションや、人と人との接し方にも同じことが言える。
そこには細やかな気配りや思いやりがあって、それがいつも強く印象に残るんだ。日本を訪れるたびに、この国とそこに暮らす人たちへの尊敬の気持ちがますます大きくなっているよ。
Q.最後に、『Safari Online』読者のような“大人のライフスタイル”に関心を持つ人たちへ、人生を豊かにするためのヒントや哲学をお願いします。ゴルフを通じて学んだことのひとつは、「充実感」と「成果」は必ずしも同じではないということなんだ。
長い間、僕も多くのアスリートと同じように、結果や次の目標ばかりを追いかけていた。
でも年齢を重ねるにつれて、その結果に至るまでのプロセスそのものを大切に思えるようになったんだよね。
今振り返ると、一番心に残っているのは必ずしもトロフィーやランキングじゃないんだ。出会った人たちや訪れた場所、そしてその道のりで経験した出来事なんだよ。人生をより豊かにするのは、好奇心を持ち続けること、学び続けること、そして大切な人たちのために時間をつくることだと思う。
もちろん成果を手にすることは素晴らしいことだ。でも、それだけが人生のすべてじゃないんだ。
ケース径45㎜、コネクテッドウォッチ、チタンケース、レザーストラップ、50m防水。36万8500円(タグ・ホイヤー/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
今回、トミー・フリートウッドが「自然なパートナーシップ」と表現したのが、〈タグ・ホイヤー〉と〈テーラーメイド〉によるコラボレーションモデル「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 × テーラーメイド エディション」。
このモデルの背景にあるのは、単なるブランド同士の協業ではない。精度を追求してきた時計製造と、パフォーマンス向上を追求してきたゴルフテクノロジー。異なるフィールドで革新を続けてきた両者の哲学が交差したことで誕生した特別なタイムピースだ。
デザインはゴルフから着想を得たディテールに満ちている。グレード2チタン製ケースに、18ホールを表現するベゼルの数字を刻み込み、リュウズには〈テーラーメイド〉のロゴを配置。さらにゴルフクラブのフェースをイメージしたストライプや、ブルーレザーとブラックラバーを組み合わせたストラップによって、コースと日常をシームレスにつなぐデザインへと仕上げられた。
本モデルはラウンド中のショットや位置情報を自動で記録し、〈テーラーメイド〉独自の分析ロジックによる『ストロークスゲインド』へと変換。どこでスコアを稼ぎ、どこで失ったのかを可視化することで、自身のプレーをより深く理解できるよう設計されている。
最長飛距離やベストスコア、年間ラウンド数、年間バーディ数といったデータもひと目で確認できるほか、専用に開発されたウォッチフェイスがゴルフとのつながりを視覚的にも演出する。
フリートウッドはインタビューの中で、「細部へのこだわり」や「長く使えるものの価値」について語っていた。そうした価値観は、この時計にも通じている。
結果だけではなく、その過程を大切にする。そんな大人のゴルファーの美学を、腕元から支えてくれる1本だろう。
●LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー
TEL:03-5635-7030

































































