重視するのは快適さと使い勝手のよさです。
【PANTS】新時代にぴったりな ビジネスウエアとは?
ワークスタイルの変化より仕事着へのニーズも変わってきた。たとえば、在 宅ワーク中に近所で打ち合わせがある場合。もはや気楽に羽織れて、きちんと感のあるジャケットさえあれば事足りる。それに、座り仕事でも楽に感じるうえ、オフィスでもだらしなく見えないパンツがあればいい。とはいえ、大人が選ぶ服は上質さも大事。品格を下げずに使い勝手を求めたい。
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在宅ワーク中心といっても、クライアントとのアポイントがあるときはルースな印象は与えられない。スラックス顔にして動けるパンツがあれば、移動はもちろん、カフェでの作業も快適に。
上質なウール地ゆえにしっかりとした張りがあり、シルエットの美しさも際立つ。9分丈であっても、カジュアルすぎる印象には傾かない。パンツ9万5000円、手に持ったジャケット30万7000円、ニット参考商品、ポケットチーフ参考商品、シューズ参考商品(以上ブリオーニ/ブリオーニ ジャパン)、その他はスタイリスト私物
快適さを噛み締めている!?
丸首ほどカジュアルすぎず、きちんと感をほどよく出せるモックネックニットは、新しいビジネススタイルの中で注目されているトップのひとつ。それをよりいっそうきちんと見せてくれるのが、シックなガンクラブチェック柄が映えるこのパンツ。実はこう見えて、ウエストがベルトレスのドローコード仕様。仕事着として遜色のない佇まいながら、腰まわりが楽ちんだからクルマの運転も快適このうえない。
ニットで隠れるドローコードはパンツと共地。高級感あるレザータグがあしらわれている
シルエットもベルトループの付いた腰まわりも、ご覧のとおりのスラックス顔。シャツをタックインして着てもサマになる。3万5000円(トライアーノ/バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
生地の綾目がはっきり見え、エレガントな印象のシャークスキンは、スーツ地としても人気が高い。このパンツは、そんなクラシカルな服地の佇まいを、ナイロンとポリウレタンを混紡したジャージ素材で再現。生地自体に強い弾力があるので、長時間穿いても膝が出たりしない。従来のようなウールではないので、自宅での洗濯も可能。
パンツ専業ブランド〈インコテックス〉が手掛けた"アーバントラベラー"シリーズの1本。美脚シルエットはそのままに、機能性を高めている。3万7500円(インコテックス/スローウエアジャパン)
腰まわりの印象をチェンジ。
仕事の内容によっては、襟付きのシャツを着ることもあれば、ニットで済ませることもあるだろう。そんなトップに合わせて、臨機応変に対応できそうなのがこのパンツ。ベルトをすればスラックス顔になり、ドローコードを出せばイージーパンツ風にイメチェン可能。撥水性や防汚性、伸縮性といった機能も備えた実用性の高さも魅力。
ゴム製のストラップを逆サイドのフックにさっと引っ掛けるだけで、フィット感を調節可能
定番モデル"マサッチョ"をベースに、さらにゆとりを持たせた〈ビームス〉別注モデル。ウエストの両脇にゴムを入れたシャーリング仕様。2万9000円(ジャブスアルキヴィオ/ビームス 六本木ヒルズ)
進化した伝統生地に注目。
イタリアの毛織物の産地として、世界的に知られているビエラ。歴史ある産地の技術も、時代とともに進化を遂げている。それを象徴するのがこのパンツ。伝統生地であるウールサキソニーに対し、伸縮性とウォッシャブルという新しい機能をプラス。ドローコードとはまた違うベルト仕様にもなるので、仕事着に新しい風を吹きこんでくれそうだ。
ぐいぐい伸びる素材に驚くはず。脚のラインがすっきり見えるシルエットでも穿き心地抜群
レーヨンに対し、ナイロンとポリウレタンをブレンド。ウールライクな織りと風合いにこだわった作りなので、ジャージ素材とは思えないほど落ち着き感がある。4万円(PT トリノ/ストラスブルゴ)
“永久に消えない”クリース入り。
せっかくセンタークリースが入っていても、自転車で移動したり、座っている時間が長いとそれが消滅。逆にだらしない印象を与えることもある。その点これは、消えることのないステッチング仕様。しかも、ウエスト部分の前面はすっきりしていて、バックサイドだけゴム入り。動けるジャージ素材だが、いつでもきっちり感を保てる。ドローコードは外から見えないように、パンツの内側に設置。シャツのタックインも映える
●ブリオーニ ジャパン
TEL:03-6264-6422
●バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター
TEL:0120-137-007
●ストラスブルゴ
TEL:0120-383-563
●スローウエアジャパン
TEL:03-5467-5358
●ビームス 六本木ヒルズ
TEL:03-5775-1623
『Urban Safari』Vol.17 P18〜19掲載
文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子
photo : Takashi Noguchi, Tomoo Syoju(BOIL) styling : Kan Nakagawara(CaNN)
hair&make-up : Megumi Matsumoto text : Takumi Endo composition : Keiko Oshima