和×フレンチベースの料理とともに、日本酒の新しい飲み方が体感できる!
2026年6月4日、渋谷の神泉に日本酒の新しい楽しみ方を提案する〈無境 サケ&ビヨンド(Mukyo Sake & Beyond)〉がオープンした。店名のとおり、日本酒の境界を超えて新しい体験ができるレストランだ。
Mukyo Sake & Beyond
閑静な住宅街に現れるガラス張りのお店
ソムリエの木村好伸氏
手掛けるのは木村好伸氏。世界的レストラン〈ナリサワ(NARISAWA)〉で10年間ヘッドソムリエを務め、南青山の〈鮨m〉を立ち上げた。ワインや日本酒に造詣が深く、料理との関係性を緻密に組み立てていくペアリングの名手。そんな木村氏が新たに表現するのが、“日本酒を軸にした美食体験”だ。
ウッディな作りが落ち着いた雰囲気で、ゆったり気分で食事とお酒を楽しむことができる
エグゼクティブシェフの松澤俊介氏
エグゼクティブシェフを務めるのは松澤俊介氏。〈HAJIME〉や〈ピエール・ガニェール 東京〉、パリなどの名店で研鑽を積んできた料理人。フレンチをベースにしながら、日本の食材や発酵の要素を織り込んでいる。
おまかせコース(1万3200円)は、季節の食材を用いた8皿構成のコース。最初にテラスでアペリティフを楽しんでから、テーブルに移動するというワクワクする流れ。
“たこやき”
シグネチャーディッシュのひとつが、“再生”と謳われた“たこやき”。誰もが知っている親しみあるソウルフードを、松澤氏のクリエイティビティと遊び心でモダンフレンチ風に再構築した。たこの代わりに牛肉の赤ワイン煮込みが包まれていて、上品な味わい。玉ねぎのペーストとベーコンのパウダーを合わせ、牛肉の赤ワイン煮込みと同じ構成に仕上げている。
“鯵と焼き茄子の最中”
“鯵と焼き茄子の最中”は、鮨から着想を得たという一品。駒形にある和菓子店のもち米の最中で、鯵と焼き茄子、トマトのジュレをサンド。サクッとした最中の香ばしさ、鯵の旨味、焼き茄子の幽香が重なり合う。手でつまんで食べられるカジュアルさがありながら、繊細な味わい。
“黒毛和牛とジャガイモ”
メインディッシュは“黒毛和牛とジャガイモ”。赤身の旨味を湛えたイチボに、藁の香ばしいニュアンスがふわりと重なる。脂の重たさではなく、肉の香りと余韻で楽しませるのがいい。芽キャベツ、アスパラガス、レンコン、オクラ、ヤングコーンなど季節の野菜も多く、コンテチーズをかけたジャガイモのピューレがいい箸休め。
“煎り酒ラーメン”
締めには“煎り酒ラーメン”(+1000円)を追加したい。梅干しの煎り酒、あごだしのスープで、とても軽やか。ラーメンでありながら重たくならず、コースの最後にすっと入ってくる。飲んだ後にも食べたくなるような、澄んだ余韻が魅力だ。
ほかでは味わえない日本酒カクテルを楽しめるのも、カクテルに精通した木村さんならでは。自分で選んでもいいし、“酒ペアリング(Sake Pairing”)”(8800円/6種)を付けるのもおすすめだ。
左から、“フォレスト メモリー”、“サクラ ハーモニー”、“ミョウガ ルージュ”
“フォレスト メモリー(Forest Memory)”(1600円)は、富士山麓のモミを用いた森を思わせるカクテルで、最初の一杯にぴったりな清涼感。“サクラ ハーモニー(Sakura Harmony)”(1800円)は、にごり酒、大島桜、ウッドフォードリザーブを合わせ、桜の葉の香りとにごり酒の柔らかな旨味を楽しめる。“ミョウガ ルージュ(Myoga Rouge)”(1480円)は赤米由来の複雑な甘味に、茗荷のほろ苦さと生姜の香りを重ねた。ほかにも、“新政”や“IWA”、“而今”や“十四代”などプレミアムな日本酒も用意されているから、スタッフに聞いてみるといい。
フレンチをベースにした料理と、日本酒カクテルの組み合わせによって、新しい味覚の扉が開かれる。神泉で“境界のない”美食を楽しんで!
⚫︎無境 “Mukyo” Omakase コース 1万3200円
・清流
鮎と大葉・鮎のビスク
・渚
鰺と焼き茄子
・再生
たこやき
・余白
烏賊と雑穀米
・夏庭
平貝と夏野菜
・琥珀
鱸とサフラン
・火入
黒毛和牛とジャガイモ
・発酵
甘酒と苺
⚫︎無境 サケ&ビヨンド(Mukyo Sake & Beyond)
住所:東京都渋谷区神泉町9-12 カサ・デ・チェーロ102
営業時間:17:00~25:00(コース21:00LO、アラカルト24:00LO)
定休日:火・水曜
TEL:03-6712-7826
URL:https://mukyo-sakebeyond.com/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。































































