世界遺産に囲まれた最高のロケーション、奈良公園の一角で極上のフランス料理を!
観光地で、グルメな彼女とのデートにぴったりのレストランを見つけるのって至難の業ですよね。だけど、世界遺産に囲まれた最高のロケーション、奈良公園の中にある〈仏蘭西料理 ラ・テラス〉は、極上のデートに最適なレストラン。その魅力は、見目麗しく美味なる料理はもちろんのこと、ワインのペアリングの妙にあり!
自然の気配に包まれるテラス席
奈良公園の一角にある本格的なフレンチレストラン〈仏蘭西料理 ラ・テラス〉は、緑豊かな高台にあり、開放感もたっぷりだから、大人のカップルに最適な場所。
ランチコースの“Menu La Terrasse(ムニュ ラ テラス)”(1万円)は、アミューズからデザートまで7皿前後、すべてのプレートに旬の食材を盛り込んだ、季節ごとの味覚が楽しめる。
メニューを見ると、“紅葉鯛/蕪/フェンネル”-Finger lime-のように、その料理に使われる主な素材と、アクセントに使われる食材やスパイス、酒などが併記されている。そして、食事が始まる前には、今日使われる野菜やハーブを盛ったプレートを見せてくれる。その多くが奈良をはじめとする近郊産のものだ。
今回は、ランチコースの中から3品を、ペアリングとともに紹介しよう。
ランチコースより、“紅葉鯛/蕪/フェンネル”-Finger lime-
紅葉鯛のマリネに魚醬を加え、軽く薫香をまとわせた蕪でミルフィーユ仕立てに。上にはキャビア、ディルの新芽などを添えて華やかに。フィンガーライムで爽やかさが増したレムラードソースとともに味わう。
ペアリングはソムリエと話をしながらプレートごとに決めていくのが楽しい。“紅葉鯛/蕪/フェンネル”-Finger lime-には、仏・アルザス産の“ヒューゲル ピノグリ 2019”(1500円/グラス)、あるいは、奈良市内にある蔵元、倉本酒造の“KURAMOTO SE”(1300円/グラス)という2種の提案があった。
“ヒューゲル ピノグリ 2019”は、アルザスを代表するブドウ品種・ピノグリ100%。柑橘を思わせる香りと適度な酸、ドライながらまろやかさもあり、レムラードソースとの相性が抜群。また、フランス料理に合う日本酒ということですすめられたのが、変化球の“KURAMOTO SE”。風味はとても豊かで、酸味もほどよい。飲んだ後はすっきりとキレのある味わい。日本酒がニガテという向きにこそ試してもらいたい1杯だ。どちらも、発酵調味料や薫香ともマッチする。
ランチコースより、“黒毛和牛/ペドロヒメネス/黒ニンニク”-Sherry-
メインの肉料理は、“黒毛和牛/ペドロヒメネス/黒ニンニク”-Sherry-。その日の仕入れによって黒毛和牛の部位は変わるというが、この日はイチボ。焼き加減はシェフにお任せで。
ソースは黒毛和牛からとった出汁をベースに、シェリー〈ペドロヒメネス〉を加え、甘めに仕上げてある。クミンやコリアンダーを加えた自家製調味料・デュカがオリエンタルな香りを添える。黒ニンニクにバイオレットマスタードなどを混ぜたピューレと、シナモンリーフの香りを移したミルクのフォームを添えたパースニップ(白人参)のピューレとともに。
柔らかく、肉の旨みと脂の旨みのバランスがいいイチボを程度な火入れで。様々な味と香りとともに味わって欲しいという、高田和明シェフの想いが込められたひと皿。デュカなどのスパイス、そしてペドロヒメネスを使った甘く濃厚なソースと合わせ、スパイシーで果実味のある南アフリカのメルロー“VEREGEE LEGEN リザーブ メルロー 2015”(2000円/グラス)を。
最後を締めくくるデザートは、見目麗しい“洋梨/マスカルポーネ/ソーテルヌ”-Thyme。
ランチコースより、デザートの“洋梨/マスカルポーネ/ソーテルヌ”-Thyme
マスカルポーネのアイスクリームの下には、ラ・フランスのコンポートが潜む。アイスクリームに忍ばせたソーテルヌの甘く熟した香り、ライ麦を使ったチュイル、ラ・フランスをカラメリゼしたソースの香ばしさ、ほのかなタイムなどが重なり合い、たまらない美味しさだ。
コーヒーやハーブティーと一緒に味わうのもいいが、食後酒として“ソーテルヌ”を少しいただくのもありだろう。
幅広いラインナップが揃い、ペアリングするのも楽しみ
明るく、開放感のある空間でくつろげる
四季折々の景色に囲まれ、至福のランチタイムを過ごした後は、ふたりで奈良公園のお散歩を楽しんで!
●仏蘭西料理 ラ・テラス
住所:奈良県奈良市春日野町98-1 ザ・ヒルトップテラス奈良内
営業時間:ランチタイム12:00~13:30LO、ディナータイム18:00~19:30LO
定休日:火曜、水曜のディナー
TEL:0742-27-0556
URL:https://laterrasse.jp/nara/
※サービス料込み
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティー、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。