【スニーカー】レトロランシューに異変あり!
面白いのは“マッシュアップ”モデル!
ベーシック派にウケがいいのが、レトロなランニングシューズ。ただ、こうも人気だと、いくら名作揃いといっても「ああ、アレね」って感じで新鮮味に乏しいし、着こなしにガチな古臭さが出てしまうことも。というわけで、今回はちょっと毛色が違うレトロ顔モデルを集めてみたのだが……。
実は、これがかなり面白いもの。最近のスニーカー業界では、タイプが異なる名作モデルのディテールを合体させた“マッシュアップ”モデルがちょっとしたトレンド。落ち着いた雰囲気をキープしながらも、まわりとの違いも印象づけられるとあって話題となっている。また、その一方で、かつての名作を復刻するのではなく、オマージュを捧げたランシューも注目の的。いずれにしても、見慣れたレトロランシューとはひと味違うものになっているから、これからの本命モデルとして押さえておいて損はなし!
1万2100円(ナイキ スポーツウェア/ナイキ カスタマーサービス)
こちらは、〈ナイキ〉を象徴する“スウッシュ”の50周年を記念してリリースされた“ナイキ ワッフル トレーナー 2”。いつもの“スウッシュ”とはちょっと違うこのサイドラインは、初代デザイナーであるキャロリン・ダビッドソンが生み出したオリジナルにオマージュを捧げたものなのだとか。スニーカー自体は、1970年代の陸上競技用シューズイメージした、ワッフルソール搭載のトラックシューズ。靴紐をリッチに彩るゴールドリングも、大人にこそよく似合う。
各9900円(以上プーマ/プーマ お客様サービス)
“イージーライダー Ⅱ”と呼ばれるこちらは、2つの異なるレトロランシューを合体させたマッシュアップモデル。アッパーは1978年に誕生した“イージーライダー”だけど、ラグと呼ばれる突起が施されたソールは、1980年に発売された“ファストライダー”からサンプリングしたもの。特徴的な突起は、接地時に衝撃を逃しながら、同時に地面を噛むように捉えるため。ヴィンテージテイストから逸脱しない絶妙な色使いなので、若造っぽい印象に傾かず、大人の秋カジュアルを仕上げる1足としても申し分なし。
9790円(ニューバランス/ニューバランス ジャパンお客様相談室)
すっかり人気者になったデカNの新顔としてお目見えしたのが、こちらの“237”。’80年代のアーカイブモデルである“420”、“1300”、“ゲイター”という3つのモデルからインスピレーションを得たデザインだから、これも流行りのマッシュアップモデルの一種といえる。細身のフォルムは“420”からサンプリングしたもので、ビッグNロゴ下に施されたマッドガードと呼ばれるパーツは“ゲイター”の意匠を継承。左右非対称のトウガードは“1300”から着想を得たもの。
1万439円(リーボック/リーボック アディダスお客様窓口)
こちらの“クラシック レザー レガシー AZ”は、’70年代に誕生した“アズテック”と’80年代の人気モデル“クラシック ナイロン”という2つの名作を掛け合わせたマッシュアップモデル。アウトソールは’90年代テイストの厚底ソールをドッキングさせているので、3つの時代のテイストを1足で楽しめる。アッパーの30%以上にリサイクル素材を使い、サスティナビリティに配慮しているのも今どきだ。
●ナイキ カスタマーサービス
TEL:0120-6453-77
●ニューバランス ジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-0997
●プーマ お客様サービス
TEL:0120-125-150
●リーボック ジャパンお客様窓口
TEL:0570-033-033
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Takumi Endo