『燃えあがる女性記者たち』
製作年/2021年 監督・編集・製作/リントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ
動画を武器に社会問題に迫る!
インド北部でカースト外の“不可触民”として差別を受ける女性たちにより、2002年に設立された新聞社カバル・ラハリヤの奮闘に迫るドキュメンタリー。地域社会での差別、女性への暴力や性犯罪など、大手メディアが取り上げない問題を報道し続けてきたカバル・ラハリヤが、YouTubeなどのSNS発信を主とするデジタルメディアとしての挑戦を開始。スマホやタブレットを手に、小さな声を粘り強くすくい上げていく記者たちの姿を追っていく。主任記者として果敢に戦う一方、子育てと夫の無理解に苦慮するミーラや、世の中のために前を向いて突き進んでいく記者たちのたくましく、チャーミングな姿に魅了される。
『ケイト・レディが完璧な理由』
製作年/2011年 原作/アリソン・ピアソン 監督/ダグラス・マクグラス 脚本/アライン・ブロッシュ・マッケンナ 出演/サラ・ジェシカ・パーカー、ピアース・ブロスナン、グレッグ・キニア、クリスティナ・ヘンドリック、ケルシー・グラマー
仕事と家庭の両立に四苦八苦!
投資会社のファンド・マネジャーとして、数々の成果を上げてきたケイト・レディ(サラ・ジェシカ・パーカー)。プライベートでは夫と2人の子供を持つケイトに、さらなるキャリアアップの機会が舞い込む……。大きなプロジェクトを任されたビジネスウーマンが、仕事と家庭の両立に四苦八苦するヒューマンコメディ。本社のあるニューヨークと自宅のあるボストンの往復に頭を悩ませるなど、リアルな問題に目が向けられる。原作となっているのはイギリス人ジャーナリスト、アリソン・ピアソンのベストセラー小説。ユーモラスな作風の中に、仕事はもちろん、夫婦生活や育児に悩む者へのヒントが詰まっている。
『未来を花束にして』
製作年/2015年 監督/サラ・ガヴロン 脚本/アビ・モーガン 出演/キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム=カーター、ブレンダン・グリーソン、アンヌ=マリー・ダフ、メリル・ストリーブ
参政権を求めて闘った女性たち!
劣悪な環境の洗濯工場で働くモード(キャリー・マリガン)は、女性参政権運動を展開する過激な活動家たちに出会う。そんな中、政府による女性参政権運動の取り締まりが厳しくなり、活動に興味を持ち始めたばかりのモードもマークされてしまうことに。そのせいで夫から離婚を言い渡され、幼い息子と引き離される。さらに工場も解雇されてしまったモードの世界はたちまち一変するが……。1910年代のイギリスで、参政権を求めて闘った女性たちの実話をもとにした物語。WSPU(女性社会政治同盟)のカリスマ的リーダー、エメリン・パンクハーストをメリル・ストリープが演じ、演説シーンでは鮮烈な印象を放っている。
『グロリアス 世界を動かした女たち』
製作年/2020年 監督・脚本/ジュリー・テイモア 出演/ジュリアン・ムーア、アリシア・ヴィキャンデル、ティモシー・ハットン、ジャネール・モネイ、ベット・ミドラー
パワフルで勇敢な生き方に心動かされる!
留学先のインドで性差別を受ける女性たちの悲惨な経験を聞き、帰国後にジャーナリストとして働き始めたグロリア。女性を商品として売り物にする『プレイボーイ・クラブ』の実態を暴いたり、テレビの対談番組に出演したりするなど、グロリアは女性解放運動の活動家として徐々に知られ始め、やがて女性主体の雑誌『Ms.』を創刊するまでに至る。女性解放運動のパイオニア、グロリア・スタイネムの若き日を『リリーのすべて』(2015年)のアリシア・ヴィキャンデル、40代以降を『アリスのままで』(2014年)のジュリアン・ムーアがそれぞれ熱演。2大オスカー女優がグロリアと仲間たちのパワフルで勇敢な生き方を教えてくれる。
『ドリーム』
製作年/2016年 原作/マーゴット・リー・シェッタリー 監督/セオドア・メルフィ 脚本/セオドア・メルフィ、アリソン・シュローダー 出演/タラジ・P・ヘンソン、オクタビア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー、キルステン・ダンスト
有人周回飛行の成功に尽力した黒人女性たち!
NASAの研究所に勤め、ロケットの打ち上げに欠かせない計算を行う黒人女性たち。その中でも飛び抜けた数学の才能をもつキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、宇宙特別研究本部のメンバーに抜擢。国家の威信をかけたプロジェクトのため懸命に働こうとするが、白人男性ばかりのオフィスは決して心地よい環境ではなかった……。米ソ宇宙開発競争が激化していた60年代初頭、アメリカ初の有人周回飛行の成功に尽力した黒人女性たちの実話を映画化。給料が低いのは当たり前で、オフィス内には使用できるトイレすらない。そんな現実を知らしめながら、奮闘する女性たちの勇姿を描き全米大ヒットを記録した。
●こちらの記事もオススメ!
【まとめ】絶対に泣ける感動映画57本!
photo by AFLO