写真右/外交官チョン・ジェホ役のファン・ジョンミン、写真左/工作員パク・デシク役のヒョンビン
「この人が出演している映画はハズレがない」、そう思わせる俳優の1人が韓国の名優ファン・ジョンミン。『国際市場で逢いましょう』(2014年)と『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年)で、韓国で最も権威のある大鐘賞主演男優賞を2度受賞。それ以外にも『新しき世界』(2013年)や『傷だらけのふたり』(2014年)、『ベテラン』(2015年)など挙げればキリがないほど、見応えのある作品に多数出演している。
そんなファン・ジョンミンの代表作に新たに加わりそうなのが最新作『極限境界線 救出までの18日間』。本作は2007年に、アフガンで人道支援活動を行なっていたプロテスタント系キリスト教のグループ23人がカンダハルに向かってバスで移動中だったところをタリバンに拉致された実際の事件から着想を得たサスペンス作品。
人質救出の交渉役として派遣される韓国の外交官チョン・ジェホ役に扮し、一筋縄ではいかないアフガン外務省やアフガン部族長、そしてテロリストであるタリバンと命がけの交渉を行なっていく。有能な外交官であるチョンだが複雑な中東情勢のなかでは思い通りにいかず、自爆テロに巻き込まれ、身代金詐欺にも遭うなど散々な目に。しかし、外交の使命である“国民の命を守る”ことに邁進する。そんな彼の必死な姿に、しだいに観る者は胸を打たれることだろう。
人質救出作戦でバディを組む相手は、韓国ドラマ『愛の不時着』で世界的スターへと飛躍したヒョンビン。一匹狼の現地工作員パク・デシク役をワイルドに演じている。監督は『提報者~ES細胞捏造事件~』のイム・スルレ。ロケ地にアフガニスタンと似た地形のあるヨルダンを選び、韓国語、英語、ヨルダンの公用語であるアラビア語、ダリー語、そして、アフガニスタンの公用語であるパシュトー語が飛び交う国際色豊かな製作現場を仕切りながら、未曾有のパンデミックを乗り越えて作品を作り上げた。
『極限境界線 救出までの18日間』10月20日公開
監督/イム・スルレ 出演/ファン・ジョンミン、ヒョンビン、カン・ギヨン 配給/ギャガ
2023年/韓国/上映時間109分
アフガニスタンの砂漠で、バスで移動中の韓国人23名がタリバンに拉致される。彼らの要求は、駐屯中の韓国軍の撤退と刑務所に収監されたタリバン戦士23名の釈放。人質殺害までのタイムリミットはわずか24時間で……。
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