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CULTURE カルチャー

2023.10.03


【まとめ】デンゼル・ワシントン出演映画6作!

『Safari Online』で掲載してきたデンゼル・ワシントンの出演作品をまとめてご紹介!

 

 

『ペリカン文書』
製作年/1993年 監督/アラン・J・パクラ 出演/ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン

学生の書いた仮説が政府を揺るがす!
ワシントンD.C.で最高裁判事を狙った重大事件が相次いで発生。その犯人をめぐって様々な憶測が飛び交う中、一人の法学生が打ち立てた仮説“ペリカン文書”が秘密裏に関係者の手にわたり、いつしかFBIや大統領周辺をも揺るがす存在となっていく———。サスペンス作家ジョン・グリシャムが手がけた原作を、『大統領の陰謀』などで知られるパクラ監督が映画化。ひたすら点と線とを繋いで真実を追い求める緊迫のサスペンスとして、とても骨太な作りを構築している。

その前半では、仮説の正しさゆえに暗殺者の標的となるジュリア・ロバーツの逃避行が描かれ、数百人、数千人規模のエキストラを駆使した各場面のスケール感に驚かされっぱなし。また彼女がデンゼル・ワシントン演じる敏腕記者に共闘を求めてからは、映画がより堅実でエネルギッシュなエンジンを吹かせはじめるのも大きな見どころだ。政治、環境、ジャーナリズムなど様々なテーマを絡ませ、140分間走り抜けた先にはきっと、すべての謎が解けた納得感と、心地よい疲れが待っているはず。 

 
 

 


『フィラデルフィア』

製作年/1993年 製作・監督/ジョナサン・デミ 脚本/ロン・ナイスワーナー 出演/トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン

考え方も境遇も違う2人の絆にグッとくる!
米フィラデルフィアの法律事務所で働くアンドリューは、ゲイでエイズ患者であることを隠している。そんなある日、仕事のミスを盾に取り、事務所は突然、彼を解雇。その実質的な理由が病気にあることを知ったアンドリューは法廷で争おうとするが、偏見から彼の弁護を引き受ける者はいなかった。同性愛嫌いの黒人弁護士ジョーもそのひとりだったが、やがてアンドリューに共鳴して弁護を務める。そして全米注視の裁判が幕を開けた……。

『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督が、トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンを迎えて手がけた必見作。同性愛やエイズ患者に対する世間の偏見を告発しながら、ふたりの男の法廷での共闘を描く。考え方も境遇も異なるふたりの間に芽生える友情は、戦いが厳しくなるほどに強くなる。そんな彼らの心の結びつきにグッとくる力作。難病を体現したハンクスは本作でアカデミー主演男優賞を受賞。
 

 
 

 
名優たちの意外なSF映画5選!

デンゼル・ワシントン×SF=『バーチュオシティ』
製作年/1995年 監督/ブレット・レナード 脚本/エリック・バーント 出演/デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ

デンゼルとラッセルが共演!
犯罪者の人格をデータ化し、撃退法を研究する画期的なバーチャルリアリティ装置から、凶悪犯罪者のAIモデル、シド6.7が実体を得て現実世界へと逃亡。この脅威を排除すべく、かつて装置の実験台としてシドと戦ったことがある囚人バーンズが特赦と引き換えに、追跡にあたることに。パーチャルリアリティの世界から抜け出した不死身の悪党を逮捕することができるのか!?

全編アップテンポで、よい意味でB級感たっぷりの佳作。アカデミー賞俳優デンゼル・ワシントンが主人公バーンズを演じているのがミソ。かつて妻子を殺されたバーンズは、その犯人の人格を宿すシド6.7に怒りを燃やす。そういう意味では復讐のドラマでもあり、デンゼルらしい人間味も活きる。一方で注目したいのが、当時売り出し中で、のちに『グラディエーター』でアカデミー賞俳優となるラッセル・クロウの、シド役の妙演。息を吸うように悪事を重ねる軽やかなヴィラン像は、今では想像できない!? 

 
 

 

ボーン・コレクター

『ボーン・コレクター』
製作年/1999年 監督/フィリップ・ノイス 共演/デンゼル・ワシントン、クィーン・ラティファ

アンジーの初主演作品!
脊髄の損傷により寝たきりの身体になってしまったNY市警のライム(デンゼル・ワシントン)。現在は優秀な犯罪学者として活躍する彼が、無残な男の死体の捜査に乗り出す。ベッドから動けない自分の代わりとして、現場に残された証拠をカメラに収めた青少年課の警官アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)を助手に指名。ベッドから無線で指示を送り、事件の捜査にあたる。

ベッドから動けない刑事リンカーン・ライムと、彼の代わりに動く相棒アメリアが、お互いに欠けていた部分を補うように高め合いながら犯人を追い詰めていくサイコスリラー。当時24歳で、まだ無名だったアンジーの初主演作。捜査に参加したがらない、警官役を初々しく演じている。透明感があって、かわいらしく笑う姿はかなり貴重。 

 
 

 




『トレーニング・デイ』
製作年/2001年 監督/アントワン・フークア 脚本/デヴィッド・エアー 出演/デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、エヴァ・メンデス

LAの裏の顔がわかる!
ロス市警の麻薬課に配属された新人の刑事ジェイクは、アロンゾというベテランの上司と組むことに。勤務初日の彼に、アロンゾは街をめぐりながら麻薬密売の最前線を見せる。情報屋との接触、麻薬の押収、銃撃やレイプがはびこる街の実態……何よりジェイクを驚嘆させたのは、麻薬犯罪者を脅して私服を肥やしているアロンゾの素顔。汚職仲間に引き入れようとするアロンゾに、正義感の強いジェイクは抵抗するが……。

アロンゾを演じたデンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を受賞したことで知られる社会派サスペンス。本作で描かれるLAは、観光客が気軽に訪れることができるような街ではなく、貧困層が暮らすサウスセントラルやワッツなどの犯罪多発地区。当然、ロケは困難だったが、街の現実を知ってほしいという住人たちの協力もあり、ストリートのリアルを映し出すことに成功した。LAの裏の顔を知るうえでも必見。 

 
 

 

『アメリカン・ギャングスター』
製作年/2007年 原作/マーク・ジェイコブソン 製作・監督/リドリー・スコット 脚本/スティーヴン・ザイリアン 出演/デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッティング・Jr.

70年代ニューヨークの裏社会が堪能できる!
ギャングの運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、やがて麻薬ビジネスの道へ。大胆かつクレバーなやり方で、一大帝国を築き上げていく。一方、汚職が蔓延する警察組織でもがく刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、麻薬取締局の一員となり、フランク逮捕を目指すことになるが……。1970年代初頭のニューヨーク、ハーレムに君臨した伝説のギャングと、彼を追う刑事の攻防が展開。名匠リドリー・スコットが監督を務め、ニューヨークでのロケも実施している。本編には、自由の女神やエンパイア・ステート・ビルなども象徴的に登場。危険な香り漂う70年代ニューヨークの裏社会を、存分に堪能することができる。 

 
 

 

 
photo by AFLO
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