京都にできた〈フル〉は、森に降り注ぐ音楽を浴びながらナチュラルワインとフードが楽しめる!
京都で「まるでパワースポットのようなミュージックラウンジがオープンした!」と噂になっているのが、〈フル(FUL)〉。森のような空間で、心地よいサウンドに包まれながら、ナチュラルワインとフードが楽しめる!
京都・木屋町に、2024年7月にオープンしたミュージックラウンジ〈フル〉が、話題となっている。コンセプトはサウンドフォレスト。足を踏み入れると、そこに築かれているのは世界各地から集めた植物が茂る“森”。北アフリカやモロッコの建築をベースに土や木、石、鉄といった自然なマテリアルで構成されている。
ラウンジ、バー、ダイニングの3つのエリアからなり、どこに席をとるかが悩ましいが、今回は、ローテーブルとソファが配されたラウンジをセレクト。
今夜の乾杯のシャンパーニュは、ジョゼ ミッシェルの“ブリュット トラディション NV”(2500円/グラス)で! おつまみは、“瞬間プレス海老せんべい ハリッサマヨ”をオーダー!
“瞬間プレス海老せんべい ハリッサマヨ”1ピース700円
生で食べられる鮮度のいい大ぶりのエビを加熱しながらプレスした“瞬間プレス海老せんべい ハリッサマヨ”。もちろん頭から丸ごと食べられるので、熱々のうちにいただこう。カリカリと香ばしい殻の中には海老ミソが潜む濃厚な味わい。ムニエ主体のシャンパーニュのおともにもピッタリ。
ふた口めは、モロッコ産のハリッサ(唐辛子ベースのスパイスペースト)とマヨネーズを付けて。空間とサウンドと相まって、中近東のカフェに身を置いているような気分にもなってくる。
続いては、メインにもなりそうなボリュームのあるフード2種をナチュラルワインとともに。
手前:“卵黄で食べる備前黒毛和牛すき焼きと生麩の春巻き”1400円 奥:“豚バラ肉のホロホロ煮とスーナのタコス”950円
店内のセラーには120種類ほどのナチュラルワインが揃い、10種類ほどのワインがバイザグラスでオーダーできるのが嬉しい。ソムリエと相談しながら、料理と相性のいいワインをセレクトしてもらおう。“香り”をテーマにした6種のオリジナルカクテルやモクテルも魅力。
“卵黄で食べる備前黒毛和牛すき焼きと生麩の春巻き”は、すき焼き風に仕立てた備前黒毛和牛と生麩を、春巻きの皮で巻いて揚げたもの。卵黄にディップして味わうと、確かに“すき焼き”だ。上質な牛肉の香りと脂の香りが濃厚な卵黄と絡み合い、モチモチっとした食感がユニークで癖になる。
ニュージーランド、ザ ハーミット ラムの“ジーランディアソービニヨン2022”(1800円/グラス)を合わせた。パイナップルやパッションフルーツを感じさせる軽めのオレンジワイン。ボリュームのある濃厚な料理、和風の味わいにもよく合い、寄り添ってくれる。
“豚バラ肉のホロホロ煮とスーナのタコス”
“豚バラ肉のホロホロ煮とスーナのタコス”は、メキシコ料理のカルニタス(豚肉のホロホロ煮)とギリシャ料理のサジキにインスパイアされたひと品。トッピングはシャキシャキ食感が独特の沖縄産の海藻・スーナが乗る。彼女と仲良くシェアして!
こちらには、南アフリカのテスタロンガ“ベイビー バンディード フォローユア ドリームス 2022”(1800円/グラス)を。カリニャン100%、適度な酸とボリュームで飲み疲れせず、赤ワインの新たな魅力を知る。
さらには、“おつまみバスチー”や“カヌレ”など、つまみにもデザートにもなるフードもあり、つい時間を忘れて料理と酒を楽しんでしまう。
ふと、耳に心地よいサウンドに包まれながら、とてもリラックスして過ごしているのに気づく。それは、音楽家でプロヂューサーの田中知之さんをはじめとして、さまざまなクリエイターやクリエイター、シェフとソムリエまでが組んで、この食空間全体を作り上げているからであろう。
ラウンジエリアで彼女とゆっくり過ごして
ラウンジエリアの奥にはモロッコテイストの半個室も ※要予約
食事メインならダイニングエリアで
軽く飲むならバーエリアもいい
京都のナイトシーンに登場した“森”は、木屋町界隈が、かつて材木の集積地だったことにも由来しているという。店名の〈フル(FUL)〉は、マインドフルとピースフルというメッセージが込められている。新たな京都旅の目的地として、早速、訪れてみて!
●フル(FUL)
住所:京都市中京区河原町通三条下ル⼤⿊町67-3 フォーラム⻄⽊屋町1F
営業時間:⽕〜日曜17:00〜翌3:00(フード 翌2:00、ドリンク 翌2:30LO)
定休⽇:月曜
URL:http://ful-kyoto.com
Instagram:https://www.instagram.com/ful_kyoto/
※サービス料10%別(バーはサービス料なし)
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティ、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。