最終形に福がある⁉ 〈キャデラック〉エスカレード
『Safari Online』読者なら、やっぱりおおらかでカラッとした、西海岸なライフスタイルにどこか惹かれている人も多いと思う。だったらやっぱり、このクルマもチェックしておかなくちゃ! マリブやサンタモニカなど、世界に名だたるセレブが居を構える西海岸。そんなケタ違いのセレブが育ててきたクルマといえば、アメリカン・ラグジュアリーの頂点〈キャデラック〉エスカレードだ。
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実は今年の後半に、フルモデルチェンジが発表されている同車。新型のエンジンはキャリーオーバーながら、トランスミッションとのコンビネーションが変わるほか、デザインも大幅にチェンジしそう。
写真はエスカレード2021年モデル
であれば、“堅実なお買い物”として最終形はかなりオススメ。熟成を重ねた2020モデルをチェックしよう。
まずはエクステリアから。エスカレードといえば、の縦型ライトは人の顔以上の大きさ! 新型はこれが横基調に変更になり、ややヨーロピアンな雰囲気に。だけど、〈キャデラック〉らしいギラつきを求めるなら、やっぱりこの縦型ライトは魅力的だ。
この小山のようなサイズ感にも圧倒される。装着されたホイールはなんと22インチ! まるでママチャリサイズ(!)のド迫力だ。ドアを開ければ、まるで「いらっしゃいませ」とでもいうかのように、電動ステップがドア下からゆっくりと出てきて、乗りこみをお手伝い。ドレスでも乗りこめるように、心憎い演出だ。
そして欧州とも、もちろん日本とも違う、独特のリッチな空間がお出迎え! 応接間のソファのような、超巨大サイズのシート。助手席の彼女の膝に手を伸ばすのがやっとなほどの太いセンターコンソール。ゆったりとして見晴らしがいい、高いドライビングポジション。そして左ハンドル!
乗りこめばもう、そこはUSA。日常をひらり飛び越えた非日常空間に、突如飛びこんだような気持ちになってしまう。これまで欧州車しか経験していない人ならなおのこと、その高揚感を実感してもらえると思う。エスカレードの魔法はかなり強烈だからだ。
エンジンをかけても、その魔法は覚めない。いや、むしろもっとハッピーになってしまうかも!
搭載されているのは6.2ℓV8エンジン。なんと最大トルクは623Nm! ゴウン、と低く唸る426psのエンジンは、この大トルクのせいで低速からかなりパワフルだ。ここまでのスペックだと、高速道路なんかをクルーズするときだけではなく、都会のストップ&ゴーですらかえってドライバーフレンドリーだったりする。体感として2mmくらいのちょっとしたペダルの踏みこみですらしっかりと加速。ラフにちょこんとペダルに足を掛けただけで、しっかり速度に乗ってくれるから、なんとも頼もしい限り!
西海岸では華奢で小柄な女性セレブもこのエスカレードを転がしているのをよく見かけるけれど、なるほど、着座位置が高いから見切りも案外悪くないし、運転にストレスがかからないから扱いやすい。サイズにさえ慣れてしまえば、意外に女性にも転がしやすいクルマなのだ。そうなると、最高にドヤれるファミリーカーでもあるってこと。う~ん、こんなクルマはそうそうない!?
★DATA 〈キャデラック〉エスカレード プラチナム
●全長×全幅×全高:5195×2065×1910mm
●車両重量:2670kg
●ホイールベース:2950mm
●エンジン:6.2ℓV型8気筒OHV
●最高出力:313kW(426PS)/5600rpm
●最大トルク:623N・m(63.5kgm)/4100rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1377万円~
●GMジャパン・カスタマーセンター
TEL:0120-711-276