〈メルセデス・ベンツ〉Gクラス
ワイルド&タフな『Safari』世代ならみ〜んな大好き、〈メルセデス・ベンツ〉Gクラスがとうとうフルモデルチェンジ!
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars
先日、六本木にある同社の情報発信拠点“メルセデスミー東京”にて、日本のファンにもお披露目となった。
実は今回のフルモデルチェンジ、クルマ業界やクルマニアたちをもザワつかせた、“超大改良”を孕んでいる。なにがどう変わったか? 高感度なお洒落さだけでは語り尽くせない、Gクラスの真の魅力をおさらいしよう。
いわずと知れた本格派オフローダー“Gクラス”は、日本のみならず世界中のセレブを虜にしてきた超人気モデル。その大きな理由のひとつは、流行を超えたところに存在する普遍的な機能美。つまり、無駄なくシンプルなラインで構成された典型的な“四駆ルックス”を、1979年のモデル誕生当時から継承し続けていることだろう。
さらに、コレをただの武骨な“四駆ルック”に終わらせないのが〈メルセデス・ベンツ〉。ドアを開けたらそこに広がるのは、本革を多用したゴージャスなインテリアなのだからたまらない。
そして、さらなる魅力は走りにこそ存在する。
ほかの〈メルセデス・ベンツ〉車とは一線を画す個性的な走行フィールは、道なき道を行く、軍用由来の悪路走破性を守り続けて来た結果によるもの。誕生以来、モデル消滅の危機が囁かれたこともあったけれど、今日こうして無事、ドル箱売れっ子アイドルとして、堂々モデルチェンジを果たしたのだ。
今回の注目点は、なんといっても1979年以来ず〜っと継承されてきたラダーフレーム(はしご型のボディ構造)が、新設計のそれに置き換えられたこと。
骨格から別モノになる、というのがややもすればショッキングに受け止められがちなのだが、むろんこれは強度や剛性、そして安全性が高められたということにほかならない。
併せて、サスペンションも変更。メルセデスAMG社との協業により、登坂能力を向上。最低地上高を高め、また渡河水深も従来比で10cm以上(!)拡げているなど、オフロードでの走破性の向上はもちろん、オンロードでの走行性を高めている。
人気を支えるデザインは、コンセプトを踏襲してくれたのが嬉しい限り。とはいえ、よ〜く見ればちょっとお目目(ヘッドライト)がつぶらになったかも。しかし、ライトをONにすれば印象一転。丸形LEDの縁取りによって、かつての目力を、より先進的に取り戻すのが面白い。ラジエターグリルやバンパー、リアライトも最新デザインにアップデイトされているから、ここにも注目を。
面白いのは、Gクラスの個性ともいえるフラットなガラス類(フロント/リア/サイド)に、実はすべて微細な曲面をつけ、エアロダイナミクスに貢献させている、というところ。オンロード使用も多分に見込まれるGクラス、さすがの職人ワザがここでも効く。
また、オンロード使用といえば気になる燃費だが、こちらも改良。G 550に積まれる4.0ℓV8ツインターボエンジンは最高出力422ps、最大トルク610Nmというモンスタースペックだが、今回の改良で気筒休止システムを搭載し、燃費の向上を図ったのは喜ばしいニュースだろう。「Gクラス、燃費がね……」はオーナーの常套句だったもの。もちろんインテリアも一新され、よりモダンなイメージに生まれ変わっている。
ここまで説明をすると、実物を見てみたくなったでしょう!
今まさに、六本木の「メルセデスミーネクストドア」にはGクラスの魅力が体験出来る本格派オフロードコースが誕生! 予約制で堅牢な走破性を体験できる。6月24日までだから、気になる人は急いで!
また、関西方面のファンは7月に期待! 国内2つめの“メルセデスミー”である“メルセデスミー大阪”プレゼンツのイベントが、7月14、15、16日の3日間で開催予定。グランフロント大阪のうめきた広場にて、オフロード体験コースなどを企画中だそう。乞うご期待!
★DATA(G 550)
●全長×全幅×全高:4817×1931×1969mm
●エンジン:DOHC V型8気筒ツインターボチャージャー付き
●トランスミッション:9速AT
●最高出力:310kW(422PS)/5250~5500rpm
●最大トルク:610N・m(62.2kgf・m)/2000~4750rpm
●駆動方式:4WD
●税込み価格:1562万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610