メルセデス・ベンツ E 220d ステーションワゴン アヴァンギャルド スポーツ
今、輸入車業界において、ディーゼルエンジン車ブームが来ているの、知ってます? 現在、JAIA(日本自動車輸入組合)調べによれば、実にディーゼル乗用車は年間販売台数の2割を超える。その勢いは破竹といってもイイんです。さてここで、読者諸兄のトリビアネタのために、ちょっと社会派なエピソードを紹介したい。
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ほんの数年前まで、日本ではガソリンエンジンの乗用車しか販売が許されていなかったのはご存知のとおり。それはなぜかというと、現在日本に敷かれている排ガス規制が、世界トップクラスの厳しいモノだから。ディーゼルエンジンは構造上、ソレに適合させるのがとても困難だったため、なのだ。
しかし、現在はあらゆる環境対応技術が進化し、まさに黒船がごとく新生代の“クリーンディーゼル”搭載車がどかどかと海を越えてやって来ている。クリーンディーゼル車は、輸入車が必要とするハイオクガソリンよりもはるかに安価な“軽油”が燃料。そんなエコノミーな面と、豊かなトルクからもたらされるガソリン車にはない” 踏み心地“がウケにウケ、瞬く間にインテリジェントな選択肢として普及しているというワケ。
で、当時、時代の先陣を切って黒船となったのが、まさに世界のベンチマークである〈メルセデス・ベンツ〉。以降、同社は魅力的なディーゼル車を多くラインナップさせている。今回はそんな中からの1台をオススメしたい。〈メルセデス・ベンツ〉の中核を担うEクラスのワゴンバージョン、E 220 dステーションワゴンアヴァンギャルドスポーツだ。
「あのコンサバなEクラスなんて、『Safari』に似合わないんじゃない⁉」な~んて思うなかれ。セダンこそ、むしろSクラスよりも保守的なEクラスだけど、ステーションワゴンは印象一転。ルックスも、そして使い勝手の面からも断然ワイルドでかっこいいのだ。
〈メルセデス・ベンツ〉ならではの威厳と佇まいは全く犠牲にしていないのに、荷室は広々、シートアレンジも多彩。これなら海に山に、ギア満載で欲張りに出掛けられる。サーフボードだってお手のものだ。Eワゴンでサーフィンなんて、最高にクールじゃない⁉
かと思えば内装は、「さすがEクラス!」な、硬質な世界観が展開される。最新のインフォテイメントは使い勝手はもちろんのこと、フォントも美しく、デザイン的にも優れている。室内の間接照明は好みの色に変更可能だし、なんと、車内を香りで満たすディフューザーも装備されていて、う〜ん、ロマンティック! 外装のワイルドさ×内装のエレガンス、まさに最高のギャップ萌えなのだ。
そして、なんと言っても最高なのが、ディーゼルエンジンからもたらされる圧巻の走りの楽しさ! 重量のあるボディをディーゼルエンジンのトルクがグイグイと押し出す。
ガソリン車にはない、えもいわれない魅惑的な加速感を是非体感してほしい。また、他メーカーのディーゼルエンジンをご存知の方ならさらに、〈メルセデス・ベンツ〉のディーゼルエンジンの圧巻の静粛性と制振性に驚くはずだ。これなら彼女と思い切って超ロングドライブだって苦じゃない。むしろどこまでも走りたくなっちゃうかも!
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610