水色の広大な露天温泉“ブルー ラグーン”に併設された〈ザ・リトリートホテル・ブルーラグーン・アイスランド〉
色を失ったような、溶岩原と地衣類に覆われたアイスランドの大地にある、水色の広大な露天温泉“ブルーラグーン”。タイムズ紙による2018年の“世界の偉大なる場所100”にも選ばれた、約5000㎡もの露天温泉だ。実はこれ、天然の温泉ではなく、地熱発電所で使用した海水を含んだ温水のリサイクル。今回ご紹介する〈ザ・リトリートホテル・ブルーラグーン・アイスランド〉の電力や温水も、この発電所のものでまかなわれ、今世界で叫ばれているSDGsの先駆け的存在でもある。
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しかも温泉は豊富なミネラルやシリカ、そして特徴的な“藻”の成分により、美肌効果が期待大。以前から皮膚病への効果の声もあり、クリニックも開業。ただの絶景だけではなく、ヘルシーなメリットもあるというわけ。このブルーラグーンに併設するふたつのホテルのうち、よりラグジュアリーなのが、こちらのリゾート。
環境との調和を第一に考え、溶岩原の風景と似たテクスチャーの素材や色合いで統一し、建物も低層階。62の客室はすべてがスイートタイプで、1階の客室はラグーンビューで、一部はプライベートラグーン付き。ラグーンに囲まれたベッドルームにいると、まるで浮かんでいるよう。
一方、2階の客室はフルハイトの窓から荒涼とした自然が迫るよう。なかでも憧れの客室はザ・ブルーラグーン・スイート。プライベートスパにサウナ、スチームルーム付きで、広さ230㎡の豪華版だ。
加えて〈モスレストラン〉も見逃せない。ミシュランシェフが監修した、魚介類にキノコなど、伝統的な発酵食品を活用したユニークなアイスランド料理で、クリエイティブなコースを提供。幻想的なラグーンと大地に、驚きの食、さらに9~3月はオーロラのサプライズまで待っている!
1階のラグーンスイート。床から天井までの大きな窓ガラスの向こうには、ブルーラグーン。そしてその先に荒涼とした果てしない大地。そのスケール感はまさに非日常。
アイスランド料理を供する〈モスレストラン〉のシェフズテーブル。シグネチャーディッシュを、5~7品からなるコースでいただける。北カリフォルニア産ワインなど、各国のワインと味わいたい。
地熱海水の恵みを生かしたリトリートスパで、深部に働きかけるリラックスを。
火山と氷の国アイスランド。茫漠とした溶岩大地に現れる、水色の光を放つブルーラグーンはまさにオアシス。朝焼けも美しいが、月夜に照らし出されたラグーンも幻想的。冬はオーロラが頭上に!
ユネスコのジオパーク内。最寄りのケプラヴィーク国際空港からクルマで約20分。レイキャビクからクルマで約50分。送迎車やヘリコプターなどのアレンジもオーダー可能。
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●ザ・リトリートホテル・ブルーラグーン・アイスランド[The Retreat Hotel at Blue Lagoon Iceland]
住所:Norðurljósavegur 11,240 Grindavík, Iceland
TEL:+354-420-8700
料金:ラバ・ジュニア・スイートISK18万~、モス・スイートISK27万~、ラグーンスイートISK34万~
URL:https://www.bluelagoon.com/accommodation/retreat-hotel
雑誌『Safari』10月号 P194~195掲載
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text : Chieko Koseki