光が映える白を基調としたリラクシー感あふれる家
過去の経験を生かし、妥協なく自分の求める居心地のいい家を。今回訪問したのは、家具で温かみを差しつつも、ゆったりとした配置でクールにまとまったリノベマンション。余白を生かしながら、ラフに選んだインテリアを際立つように置くことで洗練して見せる。参考にしたくなる足し引きの妙は必見!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.27
今月の部屋 百瀬邸/1LDK/90㎡ダイニングテーブルは、来客にも対応できるよう、エクステンションタイプをチョイス。ダイニングチェアはあえて揃えずランダムに組み合わせた。手前のソファは〈ジャーナルスタンダードファニチャー〉のもの
以前は少し手狭な土間付きワンルームマンションで暮らしていた百瀬さん夫妻。ペットのフェレットが駆けずり回れる広くフラットな床の家を求め、高台のマンションを購入した。引っ越し前はワンフロアだったため、料理の匂いが就寝時に漂うことが気になっていた。そこで、キッチンを仕切り、寝室も独立させて空間を分別。寝室には書斎兼ウォークインクローゼットを、玄関横には広いシュークロークを設けた。
「うちは物が多いので、広さと収納力に助けられます。すっきり見えるように、白い壁に明るいトーンの床にしたので、温かみのある自然素材の家具を選びました。いろんなデザインを取り入れて、リラクシーな雰囲気をイメージしてます」
白く広いリビングダイニングにウッドの家具が映える。壁に掛けられたイラストや写真が空間の引き締め効果を生む。
01 窓辺で際立つアーティストのパネル壁に掛けたカート・コバーンのパネルを引き立てるべく、キャビネットの上は花瓶と亀のオブジェでシンプルに
02 グリーン類はベンチにまとめてすっきりと武骨なプランターベンチはDIY。グリーンを地置きにせず、高さを出すことで床をすっきりとさせる
03 ディスプレイスペースはシンプルにまとめる玄関横には広いシュークロークが。靴や夫の趣味である釣りの道具も収納。バスキアのアートを飾り、雑多さをおしゃれに昇華
04 寝室にはベッドのみ窓と差しこむ光で洒落見せ寝室は中央にベッドを置き眠りを堪能。反対側はガラスで仕切って書斎兼ウォークインクローゼットに。衣装持ちの2人も満足の収納力
05 水回りも都会的に見せるブルーグリーン×ブラックウォッシュルームのタイルをブルーグリーンにしたのは、リノベーションを手掛けた〈ハウストラッド〉からの提案。右側の黒いアクセントウォールは実は収納。生活感が出るものはすべてここへ
ヴィンテージのキャビネット〈アーコール〉社製キャビネットは1960年代に作られたヴィンテージもの。リノベーションに合わせて購入した。格子状になった扉、整理しやすい構造がお気に入りなんだとか。時代を選ばない飽きのこないデザインが、ワル目立ちせず、シンプルなインテリアにばっちりとはまっている。
「寝室の東向きの窓のおかげで朝日とともに目覚め、ペットと遊んでから仕事に取り掛かる。1日中明るいリビングでリモートワークをするのは気持ちがいいですね。リノベをしてまだ数カ月ですが、健康的な生活サイクルになりました(笑)。これからも少しずつ、自分たちらしく部屋の味付けをするのが楽しみです」
この記事を読んで、自宅、会社のリノベーション、戸建てに興味を持たれた方は、下記アドレスにご連絡ください。『Safari』があなたの新しいライフスタイルのお手伝をさせていただきます。
info_house@hinode.co.jp
●ハウストラッド
TEL:03-6412-7406
URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』7月号 P182~183掲載
“ハッピー・ルーム”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
photo : Hiroki Hashimoto text : Eri Nishimura