LA北部の静かな街に自由な遊び心あふれる家!
エンターテイメント業界の人々が多く住むロサンゼルス郊外の高級住宅地といえばウッドランドヒルズ。ホリデイシーズンに各住宅のライトアップが楽しめる“キャンディ・ケーン・レーン”でも有名だ。ここに暮らすアーティスト兼ミュージシャンの家をご案内!
- SERIES:
- 西海岸リビング&インテリア! vol.3
Woodland Hills
カリフォルニア州ロサンゼルス・ウッドランドヒルズ
owner
ジェイ・ディ・ショルツ
アーティスト、ミュージシャン
カリフォルニアの典型的なライフスタイルがここに。リビングルームのように過ごせるパティオには、ショルツのカラフルな作品とクッションで明るい雰囲気がたっぷり。ブッダ像はインテリアのアイテムとして鎮座。
サンクチュアリの家!
ジャグジーとスウィミングプールの正面奥にバー。右奥にはファイヤーピットとソファを配置。
ジェイ・ディ・ショルツ[JD Shultz]
アーティスト、ミュージシャン
1968年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
アーティストの両親の下に育った、アーティスト兼ミュージシャン。
大手ホテルやセレブの顧客多数。ミュージシャン名はヒューマン・ブラザー。
ダウンタウン・ロサンゼルスから北へクルマで30分。ロサンゼルス郊外の知る人ぞ知る高級住宅地、ウッドランドヒルズ。緑豊かで広々とした敷地に大きな家が建つエリアに住むのはアーティスト兼ミュージシャンのジェイ・ディ・ショルツ。「ビバリーヒルズやマリブと比べて、リーズナブルな値段で豪邸が手に入る」と彼は明かす。
その造形は、カリフォルニアの邸宅で典型的な横長で平屋建て。「ゲストハウスとガレージをアートスタジオと音楽スタジオに改造。新たにメディテーションルームも増設した」。4つの建物がスイミングプールのまわりに並び、リゾートホテルさながらの構造となっている。
ショルツはリビングルームでピアノを弾いたり、ファミリールームでテレビを観たり、プールサイドで寛いだり。そして、インスピレーションが湧いたらアートスタジオで絵を描き、音楽スタジオで曲を作る。「家のあちこちを移動してばかり」だそう。あなたにとって家とは?と問うと「サンクチュアリ」。家を聖域にしていると、ピュアでクリエイティブな作品のアイデアが思いつくとか。
インテリアは、スピリチュアルかつヴィンテージ感のあるコンテンポラリースタイル。彼の作品や家族などのアート作品がギャラリーのように至るところに。家を整えることで、芸術的なスピリットも整う。訪れた人を感動させる秘密は、こんなところにあるのかも。
邸宅データ
●敷地面積:0.42エーカー(約514坪)
●家の面積:4000平方フィート(約112坪)
●家の値段:178万ドル(1ドル130円換算で約2億3140万円)
●部屋数:14部屋(寝室3部屋、バスルームは4室)、1階建て
●築年:1950年
●家族構成:パートナーと子供2人、計4人。ペットは犬1匹、猫1匹
アーティストだった亡き母親の絵(写真右)と、同じくアーティストである妹の絵(写真奥)が温かい雰囲気を醸し出すダイニングルーム。壁の色に合わせたラグは「2カ月前にオンラインで購入した」そう。
リビングルームにはジミ・ヘンドリックスの絵。「この絵はフリーマーケットで買ったんだよ」。ピアノの上にはミュージシャンでもあるショルツの自画像が。黒一色だったコーヒーテーブルには赤いペンキを施し、インテリアのポイントに。家具やインテリア小物はブランドにこだわらず、フィーリングで選んでいるとか。右奥には広々としたファミリールームが続く。リビングルームとファミリールームを区別するのが典型的なアメリカンスタイル。
別館のメディテーションルームにはショルツの幻想的な絵が映える。「まず自分が幸せにならないと、人々を幸せにするアート作品は作れない」
ガレージを改造して造った音楽スタジオ。ピアノやドラム、録音装置などが揃う。
①ギャラリー風スタジオ
ゲストハウスを改造したアートスタジオ。入り口の横にはギャラリーよろしくショルツの看板。スタジオ内には所狭しとキャンバスと絵の道具が収まっている。
②家の歴史を灯すライト
リビングルームの天井には1950年に建てられたときのままの美しいライトが。温かみのある光が部屋を照らし、サンクチュアリの気分に満たしてくれる。
③楽しげな音楽スタジオ
広々とした音楽スタジオの一角に、ショルツが描いた贔屓のプロ野球チーム“ロサンゼルス・ドジャース”の絵。至るところにギターが置いてある。
④寝室のドアもアート!?
ドアもショルツにとってはキャンバス。「ほとんどの壁やドアをペイントした」そう。フリーマーケットで買った無名アーティストの作品も心のままにディスプレイ。
⑤豪華なファイヤーピット
プールサイドの奥にある明るいラウンジ。LAの青い空の下、水色のソファが美しく際立つ。壁にかかっている丸い形の絵は、アーティストだった亡き父親の作品とか。ファイヤーピットは気温が下がる夜に重宝する。星空と炎は、ロマンチックな演出にも欠かせない。
⑥緑あふれる屋外シャワー
バリ島をイメージした開放的な屋外シャワー。
カリフォルニア(西海岸)に関するオススメ記事はコチラ!
◆セレブと西海岸カーライフ
◆西海岸&セレブの今昔タイムトラベル!
◆カリフォルニアの「くるまにあ」
◆カリフォルニアのモーターサイクリスト
◆今、カリフォルニアで注目される新世代サーファーの「波乗り一代記」
◆クリス・ペプラーが選曲! シーン別聴きたいプレイリスト
インテリアやデザイン家電に関するオススメ記事はコチラ!
◆西海岸的なハッピー・ルーム!
◆オトコ心を刺激する「シビれる家電」
◆セレブの豪邸パパラッチ!
◆リビングルームを快適にしてくれる家具はどれがいい?
雑誌『Safari』8月号 P65~68掲載
“西海岸リビング&インテリア!”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
photo : Kaori Suzuki text : Yoko Fujimoto