丘の上の高級住宅地にLAが見渡せるゴージャスな家!
LAは世界で最も過ごしやすい温暖な気候の街。多くのセレブが住むエリアのマリブやビバリーヒルズはよくご存知かと。しかし、実はベルエアこそ、由緒ある大富豪が居を構えるエリア。ここに暮らす、デニムブランド〈トゥルーレリジョン〉創業者の家を紹介しよう。
- SERIES:
- 西海岸リビング&インテリア! vol.1
Bel Air
カリフォルニア州ロサンゼルス・ベルエア
owner
ジェフリー・ルーベル
ファッションブランドオーナー、ファッションデザイナー
大きな門をくぐり敷地に入ると、LA全景が見わたせる広場と駐車場。次に目に入ってくるのがこのトスカーナ・ヴィラ風の佇まい。洒落た噴水の左手に大きな玄関扉が。
まさにリビング・アート!
ベルエアの中でも一等地に建つ豪邸。ルーフトップからは360度の眺めが楽しめる。右手にはLAで人気のハイエンドな美術館〈ゲティ・センター〉が。ルーベルは1日の大半をプールサイドで優雅に過ごす。「でもね、常に仕事のことで頭の中がいっぱい。ゆっくり寛いでいるときにアイデアが浮かんでくるんだ」
ジェフリー・ルーベル[Jeffrey Lubell]
ファッションブランドオーナー、ファッションデザイナー
1956年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。
デニムブランド〈トゥルーレリジョン〉創業者兼デザイナー。
現在はアパレルブランド〈クウデラリベルテ〉のCEO兼ファッションデザイナー。
ダウンタウン・ロサンゼルスからクルマで北西へ30分。観光客は滅多に入る機会のない、隠れ家風で閑静な高級住宅地ベルエア。この街に〈トゥルーレリジョン〉創業者ジェフリー・ルーベルが住む。
「この家はもともとゲストハウス。マリブの家が山火事で焼けてしまったから、今はここがメイン」
広大な敷地に地中海風の2階建て豪邸。14部屋あるが、「プールサイドかルーフトップで1日の90%を過ごす」と話す。その理由は一目瞭然。LAの高層ビル群からサンタモニカの海まで目の前に絶景が広がっているから。
「景色は最高級。どこへ行くにも15分。最高のロケーションだ」
米国の不動産会社のお決まりの言葉は「ロケーション、ロケーション、ロケーション」。まさにこの家はその条件に見合う。そして、あなたにとって家とは?と聞くと、「リビング・アート」と答えた。
「家をはじめ服やクルマなど、僕の人生のすべてがアートなんだ」
リビングルームのソファは、ルーベルの手作り。イタリアからウール・シェルパを取り寄せて、丁寧に半年かけて完成させたそう。さらにイタリアンとフレンチのアンティーク家具を集め、インテリアデザインは彼によるもの。そんなルーベルにとって、一番大切なのは家族。
「〈トゥルーレリジョン〉を売却した後、数年間リタイアしていたのは、子育てをしながら家族と過ごすためだったんだ」
邸宅データ
●敷地面積:1.25エーカー(約1530坪)
●家の面積:1万4000平方フィート(約393坪)
●家の値段:3000万ドル(1ドル117円換算で約35億円)
●部屋数:14部屋(寝室6部屋、バスルーム10室含む)2階建て
●築年月:2009年5月
●家族構成:妻と子供3人、計5人。ペットは犬9匹
●建築家:トニー・アシャイとアーサー・アシャイ
太陽の光がたっぷり入る、心地よいリビングルーム。ソファは2年前にルーベルが作ったもの。
1階のキッチンとリビングルーム、2階のベッドルームへと繋がる階段ホール。奥に配した重厚な鏡がアクセントに。
〈トゥルーレリジョン〉のロゴは仏陀がモチーフ。「物心がついた頃から仏陀が好き」とルーベル。家のいたるところに仏陀のオブジェが飾られている。
落ち着いた雰囲気のダイニングルーム。暖炉の上にはゴールドの釈迦像が横たわり、シャンデリアの淡い色とアンティークの家具の組み合わせが絶妙。「古い家具やモノが精神を落ち着かせてくれる」がルーベルの持論。
①プール
「カリフォルニアの気候は最高。外で過ごすのが一番」とルーベルはプールサイドがお気に入り。ベッドのようにふかふかのリクライニングチェアに寝そべって過ごすのが好きだとか。夜は星空、昼間は太陽の陽射しと、1日中至福の時間が過ごせる。ダウンタウン・ロサンゼルスからサンタモニカまで見渡せる夜景は、まるで宝石を散りばめたよう。
②バスルーム
絵画のような絶景が見渡せるバスルーム。温暖なLAだけど、冬には朝晩冷えるときもあるため、バスタブの横には暖炉を設置。上質のタオルから香りのよいソープまで、身体と心を整えるグッズは欠かせない。
③ゲームルーム
ビリヤード台、ピンボール、ギター、キーボードなどが集まるゲームルーム。
④コリドー
地中海風の贅沢な意匠が施されたコリドー。部屋から部屋へ移るときに太陽の光を浴びたり、夜空の星を眺めたり、時間によって楽しみ方が変わる。ゆとりある空間が生活を豊かに演出する構造。
⑤ウォークインクローゼット
ブティックさながらに整頓されたウォークインクローゼット。ファッションデザイナーとしての整頓のコツを聞くと、「ブティックのディスプレイと同じように、定期的に整理整頓すること。すぐにモノが散乱するから、片づけは日々の戦い」とか。
⑥キッチン
明るいキッチンの秘密は、心地よい陽射しと、果物や花のデコレーション。右手奥にはカジュアルなファミリー用ダイニングルームがある。目的ごとに各部屋を使い分ける、豪邸ならではのライフスタイル。
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雑誌『Safari』6月号 P59~62掲載
photo : Kaori Suzuki text : Yoko Fujimoto
photo from Jeffrey Lubell