ビーフカレー
ひと口にカレーといえど、いろんなタイプがある。だけど、もし彼女が“洋食カレー”系がお好みなら、週末デートの行先は横浜の〈ホテルニューグランド〉で決まり。なんたってここのカレーは、日本が生み出した最高峰の洋食カレーのひとつだから!
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〈ホテルニューグランド〉ザ・カフェは、歴史と伝統ある洋食カレーといえば、必ず名前が挙がるお店。以前ナポリタンのときも紹介させてもらったが、“洋食カレー”を食べるなら、やっぱりココは押さえておきたい。クラシカルであり、日本人なら嫌いという人はいないはず!
カレー好きであればいつかは食べておきたい“ビーフカレー”(2484円、税込・サ別)。
長時間煮こんだチキンと香味野菜の風味が凝縮
カレールウは、長時間煮こんだチキンに加えて、ニンジン、タマネギ、セロリなどの野菜からとった澄みきったブイヨンがベース。旨みのあるコラーゲンと香味野菜の洗練された風味がぎっしり。さらに、リンゴ、チャツネ、ココナッツの香りをつけたミルクが加えられているから、心地よい甘味とふくよかな食味が与えられ、メリハリある味わいに。ひと口食べた後も、さらに食欲がかき立てられるのだ。
牛フィレ肉のジューシーな肉汁を堪能
ステーキ用の牛フィレ肉が使われているのも見逃せない。注文を受けてからミディアムウェルダンに焼き上げられるこの肉。やや赤みを残しているから、ワイルドかつジューシーな肉汁が堪能できて美味。さらに牛フィレ肉は短時間カレールウで煮こんでいるので、野菜ベースの旨みと相まって、肉の旨みがことさらに強調されている。
洋食カレーの歴史は横浜からはじまった!
洋食カレーの歴史と〈ホテルニューグランド〉のゆかりは深い。というのも、日本における“カレー発祥の地”は横浜といわれているほど。開港を機に、横浜にはイギリス、フランスなどから多くの商船が来航。そんな中、カレー文化は横浜の居留地に住むイギリス人により日本に持ちこまれたんだとか。
そして、カレーを広めるきっかけになったのが、〈ホテルニューグランド〉の初代総料理長を務めたサリー・ワイル。当時彼が作ったチキンカレーが評判となり、横浜の社交界を発端に広まっていったといわれている。
もちろん“スパゲッティ ナポリタン”や“シーフードドリア”、“プリン ア ラ モード”といった〈ホテルニューグランド〉発祥の洋食も食べておきたいところ。だが、あえて食通だからこそ知る名作“ビーフカレー”を彼女におすすめすれば、「あなたはなんでも知っているのね」な~んて感心してもらえるかも!?
●〈ホテルニューグランド〉ザ・カフェ
住所:神奈川県横浜市中区山下町10番地 ホテルニューグランド 本館 1F
営業時間:10:00~21:30(L.O. 21:00)
TEL:045-681-1841
URL:https://www.hotel-newgrand.co.jp/
1976年台湾生まれ、後に日本国籍。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。テレビや雑誌で活躍し、料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。
2017年8月「一般社団法人 日本ブッフェ協会」設立、代表理事就任。