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CULTURE カルチャー

2025.01.11


【まとめ】先が読めない展開にハラハラするスパイ映画18選!



『オペレーション・フォーチュン』
製作年/2023年 製作・監督・脚本/ガイ・リッチー 出演/ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、ヒュー・グラント 

エンタメの王道的な作品!
ステイサムが演じるのは、英国諜報局MI6に雇われる有能エージェントのオーソン・フォーチュン。託されたのは、100億ドルで取引されるという、最高機密を追跡し、回収するミッション。フォーチュンが集めたのは、天才ハッカーや凄腕のスナイパーで、実体のわからないターゲットに対し、空前のチームプレーが展開していく。気心の知れた監督のせいか、ステイサムの演技やアクションには、いつも以上に余裕たっぷり。彼らしい“オラオラ感”も名人芸の域という印象。今回はチームの面々の個性が強烈で、ステイサムは彼らの魅力をバックアップする感じが、これまた微笑ましい。ミッションに巻き込まれるハリウッドの大スターを演じるジョシュ・ハートネットが、自虐的なギャグもこなして笑いを取るし、敵側のボス的なキャラのヒュー・グラントが場をさらう怪演。集団劇の面白さも、『ロック、ストック〜』から続く、ガイ・リッチー監督の得意技だと改めて実感してしまう。ミッションの舞台となるのが、ロンドン、マドリード、LA、モロッコ、カンヌ、トルコ、カタールのドーハと、とにかくゴージャスな場所ばかりだし、セレブな気分を盛り上げる仕掛けも満載。エンタメの王道として楽しめるこの作り、誰にでもオススメできる!
 

  

 
ハート・オブ・ストーン

『ハート・オブ・ストーン』
製作年/2023年 製作総指揮・監督/トム・ハーパー 製作・出演/ガル・ガドット 脚本/グレッグ・ルッカ、アリソン・シュローダー 出演/ジェイミー・ドーナン、ソフィー・オコネドー、マティアス・シュバイクホファー 

ダイナミックなアクションが面白い!
ガル・ガドットが演じるのは、『007』シリーズでもおなじみの英国諜報機関“MI6”の新メンバー、レイチェル・ストーン。ベテランのエージェントを後方支援する役割で、イタリアのアルプスでの任務に加わるが、ターゲット確保のための激しい闘いに巻き込まれてしまう。しかしレイチェルには、MI6の仲間にも言えない別の顔があった。秘密組織“チャーター”に所属する、いわゆる二重スパイなのだ。MI6では新米でも、じつは実力十分。いやむしろ、諜報員として無敵と言っていいレイチェル。ポルトガルのリスボン、アフリカのセネガル、さらにアイスランドへと移る彼女のミッションは、『007』や『ミッション:インポッシブル』シリーズに引けを取らないスペクタクルとともに展開。そこに斬新な設定がプラスされている。その設定とは“チャーター”が持つ高度なシステムだ。元諜報員の精鋭を集めたこの国際的組織の目的は、世界の平和を保つこと。そこで使われる“ハート”という巨大コンピュータは、あらゆる機関の数兆ものデータにアクセスし、自在にコントロール可能。未来も予測できるので、現場の諜報員に最善の策を指示できたりする。まさにAIの超進化型というイメージ。このハートの使われ方は、映画のビジュアルとしてもテンションを上げる。比較したくなるほど!
 

  

 


『グレイマン』
製作年/2022年 原作/マーク・グリーニー 製作・監督/アンソニー&ジョー・ルッソ 脚本/ジョー・ルッソ 出演/ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェシカ・ヘンウィック 

激しいスパイアクションが魅力!
2009年の発刊以来、シリーズ化された人気スパイスリラー小説を、ネットフリックスでも最高額の製作費といわれる2億ドルを投じて映画化。主人公は“シエラ・シックス”というコードネームで呼ばれるCIAの工作員。服役中にリクルートされ、無敵の暗殺者として活動していたが、ある重要な機密を手に入れたことで、身内であったはずのCIAから命を狙われる。バンコク、トルコ、ウィーン、香港、プラハにクロアチア……と、まさに世界を股にかけた攻防が展開。あの『007』も彷彿とさせるスケール感だが、孤高の主人公の闘いが徹底してクールに、リアリティ満点に描かれる点が『グレイマン』の持ち味だ。
 

  

 
マリアンヌ

『マリアンヌ』
製作年/2016年 監督:ロバート・ゼメキス 出演/ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール

諜報員同士の成りすまし夫婦がむかえる結末とは!?
その”出逢い”は、スリリングで情熱的だった。第二次大戦下のカサブランカで二人は諜報員として出会い、仲睦まじい夫婦に成り済ましたまま、現地のドイツ大使の暗殺に打って出る。初めてのミッションはこれ以上ないほど大成功。やがて彼らは猛烈に愛し合い、ロンドンで新婚生活を始め、やがて子宝に恵まれるなど未来は輝かしいものに見えた。しかし……。

序盤は、名作『カサブランカ』(42)にも似た空気感を織り交ぜながら男女の駆け引きを描き、かと思えば後半、事態は予想を遥かに超えた心理戦の様相を呈しはじめる。主演のブラピはかつてアンジェリーナ・ジョリーと『Mr.&Mrs.スミス』(05)に主演したが、本作に少なからず重なり合うテーマとエッセンスを感じ取る人もきっと多いはず。ゼメキス作品ならではの特殊効果も健在で、砂嵐が吹き荒れる中、クルマの座席で愛し合う二人を映すカメラが、窓ガラスをすり抜けて遠ざかっていく場面など、クラシカル&マジカルな映像そのものがまるで一人のスパイの如く介在しているのが印象的。 

 
 

 


『レッド・スパロー』

製作年/2018年 原作/ジェイソン・マシューズ 監督/フランシス・ローレンス 出演/ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズ 

訓練シーンに驚かされる!
ジェニファー・ローレンスが演じる役柄は、ロシア諜報機関の凄腕スパイ。大怪我によりバレエが続けられなくなったドミニカは、病弱な母の治療費を稼ぐためロシア情報庁のスパイ養成機関へと行かざるを得なくなる。そこには厳しい特殊訓練が待っていて、彼女は苛烈な試練へと巻きこまれていく。次第にその才能を開花させていくドミニカに、情報庁上層部に潜む内通者を探り出せという危険なミッションが下る……。一見、こういうと『ニキータ』のような女アサシンものを連想しがちだけど、本作はドンパチよりも心理操作の攻防がメイン。つまりドミニカ=ジェニファーの“妖艶さ”が最大の武器として扱われていて、作品のハイライトにもなっているのだ。

一番の見どころは養成機関での訓練シーン。ベテラン女優シャーロット・ランプリングが鬼軍曹よろしく表情を一切崩すことなく激しいトレーニングを指示していく。その内容は、いわゆるハニートラップ用の色欲テクニック。女は男を誘惑し、男は女を騙す術を訓練生同士で行っていくのだ。ドミニカもご多分に漏れず色仕掛けの訓練を受けるわけだが、その過激さは衝撃の一言! 内容は観てのお楽しみとして、観ていてあっけにとられてしまう人も多いに違いない。
 

  

 
裏切りのサーカス

『裏切りのサーカス』
製作年/2011年 監督/トーマス・アルフレッドソン 出演/ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース

凄腕諜報員たちの頭脳戦にシビれる!
英国情報部の幹部メンバーの中に「もぐら(二重スパイ)」がいる。東西冷戦下でその人物は、英国のために身を捧げているように見せかけながら、ソ連側に情報を漏らしているというのだ。ティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマン……秘密裏にそう名付けられた面々をターゲットに、いま初老スパイ、ジョージ・スマイリー指揮下の炙り出し作戦が幕を開ける。

いやはや、これは数あるスパイ映画の中でも最高級の味わい。銃撃戦や格闘などが全く起こらない中で、一筋縄ではいかない諜報員たちの血の涙もない頭脳戦が繰り広げられ、その向こう側にはいつもうっすら、自分たちを写す鏡のごとく組織化されたKGBの気配が見え隠れする。70年代BBCドラマでは『スター・ウォーズ』オビ=ワン役、アレック・ギネスが名演を見せたが、これとはやや印象を異にする新たなゲイリー・オールドマンの存在感がまた絶品。わずかな仕草、声のトーン、眉や広角の動きにすら気が抜けない。ちなみにクリスマス・パーティ場面で原作者ジョン・ル・カレもちらりと映るので、お見逃しなきよう。 

 
 

 
『クーリエ:最高機密の運び屋』

『クーリエ:最高機密の運び屋』
製作年/2020年 製作総指揮・出演/ベネディクト・カンバーバッチ 製作総指揮・監督/ドミニク・クック 脚本/トム・オコナー 出演/メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、アンガス・ライト 

歴史の陰に隠れたヒーローの物語
舞台は1960年代のロンドン。アメリカとソ連(当時)が核兵器で軍備増強を競い合い、世界には一触即発の危機感が漂っていた。いわゆる”冷戦”の時代。東ヨーロッパ諸国と工業製品の取引をしていたイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンが、信じられない仕事を依頼される。セールスの仕事と称してモスクワへ行き、GRU(ソ連軍参謀本部情報総局)のオレグ・ペンコフスキー大佐から、キューバでの核ミサイル基地建設など、ソ連の軍事機密を受け取ること。しかも依頼してきたのは、アメリカのCIAとイギリスのMI6だった! 世界大戦の引き金にもなりかねない、危険極まるスパイ任務。それが、どこにでもいそうな男の単独行動に託されてしまう。まさに、映画化にふさわしい実話。これは歴史の陰に隠れたヒーローの物語なのだ。
 

  

 
カンバセーション ・・・盗聴・・・

『カンバセーション ・・・盗聴・・・』
製作年/1974年 監督/フランシス・フォード・コッポラ 出演:ジーン・ハックマン、ジョン・カザール

盗聴屋が知った男女の運命とは?
オスカー獲得した『ゴッドファーザー』を太陽とするなら、その直後にコッポラが手掛けた本作はまるで月のようにミステリアスな光を放つ一作だ。男の職業は盗聴屋。頼まれた仕事なら何でもこなし、決して細かな事情に踏み込むことはない。だが今回の一件は違った。公園で密会する男女をガンマイクで盗聴し、内容の解析を進めるうちに彼は、男女が誰かに命を狙われているのではないかというパラノイアを膨らませはじめる。果たしてその真相は……。

もともとアントニオーニ監督作『欲望』やヘルマン・ヘッセの小説などから影響を受けて着想した本作。製作準備中にウォーターゲート事件が勃発し、スタッフ一同、フィクションが現実化したかのような衝撃を受けたとも言われる。ちなみにジーン・ハックマンはこれとよく似た役柄で24年後、『エネミー・オブ・アメリカ』(1998年)に登場。盗聴の特殊技能や鉄網だらけの仕事場、半透明コートなど、随所に目配せらしきものが垣間見られる。ストーリー的には異なるものの、どちらも鑑賞すれば楽しみ方が2倍に広がる。 

 
 

 
ミュンヘン

『ミュンヘン』
製作年/2005年 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ

終わりなき憎しみの連鎖を描く!
今年『フェイブルマンズ』で高評価を集めたスピルバーグ と戯曲家トニー・クシュナーが初コラボした一作。時は1972年、ミュンヘン・オリンピックの選手村にアラブ系テロリストが乱入し、11人ものイスラエル人の命が奪われた。これを受けてイスラエル政府は秘密裏に報復を指示。アヴナーをはじめ5人の工作員たちは「祖国と民族のために」と使命感を燃やしターゲットを抹殺していくのだが、彼らも憎しみの連鎖から逃れられなくなり、一人また一人と無残に命を落としていく……。

さすが史実を伝えるときのスピルバーグは一切の妥協と容赦がない。事件の生々しさや工作員が陥る極限の精神状態をむせ返るほどの臨場感で描きつつ、それでいて“home(祖国、家)”という概念を巡って人が優しくも非情にもなれる恐るべき無限地獄を浮かび上がらせていく。世界が9.11テロやイラク戦争を経て”復讐”の終わりのなさを痛感する最中に製作、公開された本作。ラストにそびえるツインタワーが、重く深い意味合いを投げかけている。 

 
 

 
誰よりも狙われた男

『誰よりも狙われた男』
製作年/2014年 監督/アントン・コービン 出演/フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス

複雑化した諜報戦の内幕を描く!
ジョン・ル・カレ原作による激渋なスパイ映画。かつて9.11テロの実行犯らが拠点にしていたとも言われるハンブルグを舞台に、諜報組織内のライバル同士やCIAらが繰り広げる”新時代の勢力争い”をジリジリと焼け焦げるような筆致で描く。起点となるのは、この地にふらりと流れ着いたイスラム系チェチェン人の若者。どうやら彼は莫大な遺産を相続しているらしく、彼を泳がせて資金の流れを辿れば隠れたテロ計画を炙り出せるかも……そう画策するベテラン諜報員バッハマンだったが、事態は思いもよらない力学によって内側からことごとく崩れ落ちていく。

名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最晩年作品としても名高く、タバコをくゆらせ、相手を出し抜き、焦燥に駆られ、笑顔を浮かべつつ刃のような言葉を突きつける姿が、まさにリアルなスパイとしての凄みを漂わせる。悪者は一人も登場しない。誰もがより良い世界を望んでいる。なのに周囲の誰一人として信用できず孤独は増すばかり。暗闇の中、おぼろげな出口を求めてさまよう、玄人好みの一作である。 

 
 

 
【まとめ】ハラハラドキドキの展開に血が騒ぐ!
怒涛のアクション映画100選!PART02

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
製作年/2018年 監督・製作・脚本/クリストファー・マッカリー 製作/J.J.エイブラムス 製作・出演/トム・クルーズ 出演/サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル 

トムのチャレンジ精神がすごい!

イーサン・ハントに託されたミッションは、悪の手に渡った3つのプルトニウムを奪還すること。このままでは核爆弾が生成され、世界の複数の都市で同時に大惨事が起こりかねない。この最初のミッションをきっかけに、イーサンらのIMFだけでなくCIAも絡んだ絶体絶命の攻防が、陰謀や裏切りのドラマとともに展開していく。

イーサンを囲む、お馴染みのIMFのメンバーは、今回もベンジーのちょっぴりとぼけた味わいなどが効果的で、もはや名人芸の域。さらにイーサンと、死んだとされていた彼の妻との切ない運命が重要パートとなり、シリーズファンの胸を熱くする。新メンバーとしては、スーパーマン役で有名なヘンリー・カヴィルが参戦。CIAのエージェントでイーサンを見張るウォーカー役で、イーサンとの騙し合い、プライド対決は見応えたっぷりだ。

しかし、なにより衝撃を受けるのは、トム・クルーズの神レベルのチャレンジ精神だろう。上空8000mからのスカイダイビング(ヘイロージャンプ)や、自ら操縦するヘリのスパイラル飛行はもちろん全力疾走も見事で、オフィスの中を通過していく、まるで往年の“ドリフ”のギャグのような設定も、笑いを通り越して惚れぼれ! そして撮影中に骨折の大ケガを負った、ビルからビルへのジャンプもそのまま映像に収められ、肉体ギリギリの恐怖を観客に体感させる。最近のアクション映画はCGでなんでも映像化できてしまうが、今作を観ると、やはり生身のアクションが観客に与えるインパクトは別物だと実感できる。そんな瞬間が何度も訪れるのだ。
 

  

 
【まとめ】ハラハラドキドキの展開に血が騒ぐ!
怒涛のアクション映画100選!PART02

『アメリカン・アサシン』

製作年/2017年 原作/ヴィンス・フリン 出演/ディラン・オブライエン、マイケル・キートン、サナ・レイサン、テイラー・キッチュ 

マイケル・キートンに注目!
マイケル・キートンが演じる役どころは、元ネイビーシールズでCIAの工作員養成担当教官のハーリー。彼のもとに、能力を買われた主人公の青年ミッチ(ディラン・オブライエン)が送りこまれる……。CIAの新人と教官モノで思い出されるのが『リクルート』。訓練生コリン・ファレルと彼を指導するアル・パチーノの演技合戦が話題となった作品だ。そこでも描かれているのが、冷戦な判断力を身につけること。非情な世界を生き抜くには必須の条件なのだ。つまり本作は物語に加えて、怪優マイケル・キートンが冷静さを求めるCIA教官をどう演じるのか? そこも大いに注目したいポイントになってくるわけだ。

ハーリーは養成の仕上げとして、ミッチのトラウマを利用し精神的に追いこんでいく。まんまと心を乱した彼をコードで首を締め上げ、感情を捨て去る大切さを、身をもって教えこんだ。しかしながら、その際のハーリーといえば見事に鬼の表情! 十分感情的になっているのだ。さらにクライマックスでは、敵の拷問を受けるハーリーが様々な駆け引きで生き延びようとするのだが、その様が圧巻。冷静と狂気の間を行ったり来たりしながら、ついには狂気が勝り敵の耳を食いちぎってしまう! “冷静になれ”という教えはいったいどこにいったのやら。だがしかし、キートンの演技はキレキレで、まさに真骨頂! ファンを存分に楽しませてくれることは間違いない。
 

  

 
【まとめ】こんな未来がきっとくる!?
何度でも観たい!SF映画22選!

『インセプション』

製作年/2010年 出演/レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット

夢の中へ入り込む奇抜な物語!
“誰もトライしたことのなかった世界観”。これもクリストファー・ノーラン監督のポリシーで、最大限に発揮されたのが『インセプション』だ。他人の夢の中に侵入して、その相手の深層心理や情報を盗んだうえに、別の考えで洗脳するという超奇抜ワールド。

さらに夢の中で見る夢、またその先……と重層的な世界が展開し、登場人物たちが今どの段階にいるのか考えながら観ることで、脳細胞が刺激される感覚に! ノーラン作品として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、撮影賞など4部門で受賞を果たした。

有能な産業スパイだが、国際指名手配犯となったコブが、サイトーという男から、ターゲットの人物に潜在意識を植えつけるという依頼を受ける。エキスパートを集めたコブの壮大なプロジェクトは、日本など世界各国が舞台のスケール感。建物が自在に変化し、動く表現や、360度回転するセットで撮影した無重力のアクションなど、未体験のビジュアルが全編にあふれまくっている。

現実か夢か不明なシーンもあり、結末の受け止め方も人それぞれ。このあたりは最新作『TENET』に似ている。レオナルド・ディカプリオと渡辺謙も共演も話題になった。 

 
 

 
セクシーすぎる演技派女優!スカーレット・ヨハンソン映画5選!

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
製作年/2015年 監督・脚本/ジョス・ウェドン 共演/ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス

アクションもこなせるのが魅力的!
『アイアンマン2』以降、マーベルコミックのヒーローたちが活躍する大ヒットシリーズの一員に。ロシアの謎多きスパイ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを演じている。

ヒーロー集団“アベンジャーズ”の中心人物として平和のために戦うブラック・ウィドウは、今や女優スカーレット・ヨハンソンを代表するキャラクターに。タイトなコスチュームに身を包み、華麗なアクションを繰り広げる姿が世界中のファンを魅了している。

本作ではブラック・ウィドウの過去について若干の言及があるほか、アベンジャーズの仲間であるハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)とのロマンスも。

 
 

 


『グッド・シェパード』
製作年/2006年 製作・監督/ロバート・デ・ニーロ 共演/マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー

監督としての力量も発揮!
ロバート・デ・ニーロの長いキャリアの中で、『ブロンクス物語/愛につつまれた街』に続いて2本めの監督作。もともとフランシス・フォード・コッポラが監督する予定だったが、コッポラは製作総指揮に回り、デ・ニーロにバトンが渡された。とはいえ、重厚かつ骨太な演出力で、監督としての手腕をきっちりと発揮。マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリーという大スターが共演し、デ・ニーロ自身も主人公を諜報機関に誘う将軍役で登場する。

大学生のエドワードが秘密結社に参加したのをきっかけに、やがてCIAの有能な諜報員になるまでを描く。愛する女性がいながら、友人の妹を妊娠させ、結婚するなど私生活のドラマと、世界の運命も左右する仕事の両面を、じっくりと見据えた力作。

デ・ニーロによると「実際のCIA職員が完成作を観て、納得してくれた」とお墨付きをもらったそうで、内部の裏切り者や対立する国のスパイとの攻防など、徹底してリアルだ。メリハリのある展開で、2時間47分という長さを飽きさせない。 

 
 

 


『工作 黒金星と呼ばれた男』
製作年/2018年 監督/ユン・ジョンビン 出演/ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン 

北のミサイル発射は韓国がお願いしている!?
韓国と北朝鮮。世界でも唯一、同じ民族の中で緊張関係が続く関係にあるため、韓国映画でもその攻防は常に描かれてきた。日本に暮らす我々は、そのあまりに衝撃的な事実をこうして映画で知ることができる、というわけ。

北朝鮮の核兵器開発を探るため、韓国軍の情報部隊の将校が、スパイとして潜入する物語。コードネーム"黒金星(ブラック・ヴィーナス)"という主人公は、韓国のスパイ史上で最も成功をおさめた対北工作員として有名だ。黒金星はやがて、当時(1990年代)の北朝鮮の最高指導者、キム・ジョンイルとも接見することに!

ビジネスマンとして北朝鮮高官や上層部から信頼を得ていく、地道で慎重な工作活動。そして、北朝鮮側で韓国のCMを撮影するというネゴシエーションなど、実在の人物をモデルにしつつ、フィクションとしての大胆な展開が見どころ。

しかし最も驚くのは、韓国側の"裏工作"。スパイを使って北朝鮮に武力挑発させ、国民の危機をあおって、次の選挙で与党に勝利させる……というシナリオだ。

もちろんここもフィクションだけど、選挙のために信じがたい戦略をとる政治の闇は、実際にほかの国でも行われていそう。そんなことを考えさせられ、背筋も凍る! 

 
 

 


『コードネームU.N.C.L.E.』
製作年/2015年 監督/ガイ・リッチー 出演/ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー

“目的が同じなら手を組む”プロらしい関係性こそ現実的なバディ!
大人ともなると、ベタベタと依存し合う関係性よりは、普段は別行動だが目的が合致すると命を投げ出してでも助け合う、そんな距離感が理想。そう思っている人には、こちらのバディがおすすめ。

CIAとKGB。女たらしのお調子者と超真面目な堅物。大きな心臓と脆弱なメンタル。敏腕スパイであるという共通点以外は、生まれ育った国も、性格も対照的。そんな男2人が世界の破滅を阻止するため、手に手を取り合って巨悪に立ち向かう。しかも、時代は冷戦下の’60年代。どう考えても上手くいきそうにないが、意外と好相性なのがCIAのナポレオン・ソロとKGBのイリヤ・クリヤキンだ。

互いの行動を監視しては、それを非難し合う2人。しかし、ソロが敵に捕まり拷問を受けているとなれば、密かに取りつけた追跡装置が役に立ち、クリヤキンがその窮地を救う。結果的に凸と凹がぴったりはまる、そんな展開がなんとも面白い。もともと友達同士でなくとも、取り巻く環境が異なっていても、性格や生き方すら違っても、共有する目的があれば人は通じ合えることをソロとクリヤキンが教えてくれる。
 

  

 
トゥルーライズ

『トゥルーライズ』

製作年/1994年 製作・監督・脚本/ジェームズ・キャメロン 出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、ビル・パクストン

クライマックスでは名所の橋を爆破!
コンピュータ会社のセールスマンを装いながら、政府の諜報組織に所属するハリー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。妻や年頃の娘にも内緒でスパイ活動を行うハリーだったが、凶悪なテロ集団との戦いに家族を巻き込んでしまうことになり……。

『アバター』のジェームズ・キャメロンが監督を務める1994年の大ヒットアクション超大作。主人公のハリーとテロ集団の戦いの地となるのがフロリダで、クライマックスにはフロリダ半島とアメリカ本土最南端のキーウェストを結ぶ橋セブンマイルブリッジを爆破するド迫力シーンも。フロリダのデンジャラスなムードを、ダイナミックなアクションに次ぐアクションと共にとことん楽しむことができる。 

 
 

 

 
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