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CULTURE カルチャー

2024.09.14


思わずドキッとするサスペンス映画5選!



『目撃』
製作年/1997年 原作/デヴィッド・バルダッシ 製作・監督・出演/クリント・イーストウッド 出演/ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ジュディ・デイビス、ローラ・リニー

泥棒が大統領の不倫現場を目撃!
凄腕の大泥棒ルーサー(クリント・イーストウッド)は、とある大富豪の屋敷から金庫を盗もうと潜入。だが、そこで大富豪夫人と合衆国現役大統領(ジーン・ハックマン)の不倫現場を目撃する。しかも、ふとしたトラブルから大統領のシークレットサービスが大富豪夫人を射殺してしまい……。クリント・イーストウッドが製作と監督を務めたほか、思わぬ事態を目撃したことから国家権力との攻防を繰り広げることになる主人公を熱演。全米ベストセラーのサスペンス小説を小気味よく料理したイーストウッド監督の手腕により、物語のスリルが倍増。名だたるキャストたちの演技合戦も楽しむことができる。
 

  

 


『ギリシャに消えた嘘』
製作年/2014年 原作/パトリシア・ハイスミス 監督・脚本/ホセイン・アミニ 出演/ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザック

優雅な夫妻の素顔とは!?
アテネでツアーガイドをするライダル(オスカー・アイザック)は、パルテノン神殿でアメリカ人紳士のチェスター(ヴィゴ・モーテンセン)とその妻コレット(キルステン・ダンスト)に出会う。優雅で洗練された夫妻に魅了されるライダルだったが、夫妻の思わぬ素顔がライダルを破滅の道へと導いていくことに……。『太陽がいっぱい』の原作者パトリシア・ハイスミスのサスペンス小説を、『ドライヴ』の脚本家ホセイン・アミニが映画化。60年代ギリシャの美しい景色の中で、危険な秘密と欲望を内に抱えた登場人物たちの心理戦が展開。『太陽がいっぱい』や同原作の『リプリー』の次は、こちらもぜひ。
 

  

 


『フォーン・ブース』
製作年/2003年 監督/ジョエル・シュマッカー 脚本/ラリー・コーエン 出演/コリン・ファレル、フォレスト・ウィテカー、ケイティ・ホームズ、ラダ・ミッチェル

電話ボックスから一歩も出られない!
口八丁手八丁で生きてきた自称一流のパブリシスト、スチュ(コリン・ファレル)は立ち寄った公衆電話のボックスで、誰からとも分からない呼び出し音を耳にする。思わず受話器を取ってしまったスチュを、電話の向こうの相手は「この電話を切ったらお前の命はない」と脅迫してきて……。ハリウッドで注目を集めて間もない頃のコリン・ファレルが、“電話ボックスから一歩も出られなくなってしまった主人公”を演じるシチュエーションスリラー。訳も分からないまま窮地に追いやられていく展開がスリリングで、約80分の上映時間中終始ドキドキさせられる。最後に明かされる脅迫相手のキャスティングにも驚き。
 

  

 


『ニック・オブ・タイム』
製作年/1995年 製作・監督/ジョン・バダム 脚本/パトリック・シーン・ダンカン 出演/ジョニー・デップ、クリストファー・ウォーケン、チャールズ・S・ダットン、ピーター・ストラウス

物語がリアルタイムで進行する!
不審な男女に6歳の娘を人質に取られ、「現役のカリフォルニア州知事を90分以内に暗殺せよ」との指令を下された会計士のジーン(ジョニー・デップ)。窮地に追い込まれたジーンは知恵を振り絞り、あの手この手を使って事態を打破しようとするが……。物語の中の時間が、実際の本編時間とほぼ一致したリアルタイムで進行。映像も臨場感たっぷりで、主人公と一緒になってハラハラさせられる。若き演技派として世界中のファンを熱狂させていた頃のジョニー・デップが、時間が刻々と過ぎていく中で追い詰められる平凡で真面目な主人公を熱演。謎の悪役に扮したクリストファー・ウォーケンの不気味な存在感が光る。
 

  

 


『プリズナーズ』
製作年/2013年 監督/ドゥニ・ヴィルヌーブ 脚本/アーロン・グジコウスキ 出演/ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ヴィオラ・デイヴィス、マリア・ベロ

張り巡らされた伏線と衝撃の真実!
感謝祭の日、ある田舎町で6歳の少女が忽然と姿を消す。やがて警察は容疑者の男を拘束するが、自白も物証も得られないまま釈放。少女の父親ケラー(ヒュー・ジャックマン)は容疑者がふと漏らした一言から彼が犯人だと確信し、自らの手で娘を取り戻すための行動に出ることに……。今や映画界を代表する巨匠となったドゥニ・ヴィルヌーヴのハリウッドデビュー作。ナイスガイのイメージが強いヒュー・ジャックマンが、法とモラルの一線を越えていく父親をダークに演じる。張り巡らされた伏線と衝撃の真実、それらを繋ぐキャスト陣の熱演が息苦しく、人間の内面に迫る冷えた視線にも揺さぶられるがラストには希望あり。

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文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
photo by AFLO
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