戦慄の恐怖を味わう160分超!『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』
スティーヴン・キングの原作の中でも傑作として名高い『IT』を映画化し、日本でも大ヒットを記録したのが2年前。ピエロの姿をした悪魔キャラ、ペニーワイズの恐ろしさ、それに立ち向かう少年少女の絆という『スタンド・バイ・ミー』(同じくキング原作)を思わせる感動要素がブレンドされ、多くの観客を夢中にさせた。今回は、その続編にして完結作だ!
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『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』
ムネアツなポイントは?
パワーアップしたペニーワイズに恐怖する!
前作の舞台は1989年の夏だったが、今回は27年後の2016年。アメリカ、メイン州の田舎町デリーに再びペニーワイズが出現。そして人々が謎の死をとげていく。かつての仲間“ルーザーズ”が再びデリーに戻り、ペニーワイズとの戦いに挑む……。この続編、上映時間が、なんと2時間49分! はっきりいって、通常の映画2本分くらいの長尺。というのも、ルーザーズの現在に、7人それぞれが味わった過去のトラウマが展開されるから。しかし驚くことに、鑑賞中はまったくその長さを感じない。なぜなら、長くなった原因でもある7人の違ったストーリーが繰り広げられるから。結果、この長さでも全くテンションが途切れることがないわけだ。
映画やゲームなど‘80年代カルチャーがところどころで登場。さらに大人になったルーザーズの仕事や家庭の悩みも描かれるので、共感ポイントは前作を超えるはず。そして気になる恐怖度だが、ペニーワイズが魅せる狂気の姿は明らかに前作を上回る戦慄さだと保証しよう。原作者スティーヴン・キングの特別出演など、見どころは盛りだくさん。鑑賞後は、かなりの“満腹感”を覚えるはず!
『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』
監督/アンディ・ムスキエティ 出演/ビル・スカルスガルド、ジェームズ・マカボイ、ジェシカ・チャステイン 配給/ワーナー・ブラザース映画
2019年/アメリカ/上映時間169分
11月1日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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