次なる新型A4はこんな感じ!〈アウディ〉A4
“フェイスリフト”な〜んていうと、「もしかして、いまや女子だけのモノじゃない、美容のハナシ?」な〜んて思っちゃう人がいるかも。いえいえ違います。今回はジェンダーどころかマテリアルの壁まで越えて、クルマのお話。そう、特にインポートカー界ではマイナーチェンジのことを“フェイスリフト”と表現することが多いのだ。しかし、今度のコレはリフトどころじゃない大変化を連れてきそう! 〈アウディ〉A4だ。
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〈アウディ〉の中核を担う大人気セダンA4は、現行型が2015年から販売をスタートしているのだが、未だ継続的に売れ、安定した人気を誇っているのだとか。となると、いくら小変更のマイナーチェンジとはいえ、手を抜くわけにはいかないのが造り手側のキモチ。というわけで、日本にも2020年内に導入されるか?(正式発表はまだ先になるけれど)という期待をこめて、ドイツ・ミュンヘンにてお先にチェックしてきた。試乗モデルはA4セダン45 TFSIクワトロ Sトロニックだ。
デザインはスッキリとした最近の〈アウディ〉顔に。室内空間重視型のセダンという用途の宿命ゆえ、お世辞にも「スポーツクーペみたいにシュッとしている」とは言えなかったシルエットが、この最新顔によって若々しくグッドルッキングなイケメンに生まれ変わっている。これなら『Safari』世代でもサラリと乗りこなせそう!
さらにビッグニュースは欧州の流行に漏れず、お馴染みの2ℓ4気筒エンジンに加えて、マイルドハイブリッドシステムが搭載されたこと。このパワートレーンが実にパワフル! 電気モーター由来のアシストを発揮し、さすがのレスポンスのよさを誇るから嬉しくなってしまう。
試乗はミュンヘン市街地からアルプスの見える湖畔地方まで、片道約1時間半程度のドライブ。間に速度無制限区間を含むアウトバーンも経験したが、前を行く〈アウディ〉RS7スポーツバックに、初速では完全についていけるほどのトルクを発揮し、180km/h巡航でもボディ・ハンドルともにビクともしない。もしや、どんなスポーツカーよりもジキル&ハイドなのかも。
さらなる変更は〈アウディ〉といえば、のナビや走行に関するコマンドシステム“MMIシステム”の刷新。これまでシフトノブ付近に備えられていたダイヤル式のコマンドボタンが廃止されたのだ。
これをスッキリと使いやすくなった、と感じるのか、それとも喪失感を覚えるのか、ここには評価が分かれそうだ。従来〈アウディ〉オーナーと、新規〈アウディ〉オーナーでも意見が違ってくるだろうから、是非ご自身で試してほしい。クルマとしては間違いなく、数段進化したファイン・ジェントルマンな顔を見せてくれるから!
★DATA 〈アウディ〉A4セダン45 TFSIクワトロ Sトロニック
●全長×全幅×全高:4762×1847×1431mm
●車両重量:1545kg
●ホイールベース:2820mm
●エンジン:2ℓ直列4気筒ターボ
●最高出力:180kW(245PS)/5000~6500rpm
●最大トルク:370Nm/1600~4300rpm
●トランスミッション:7速Sトロニック
●駆動方式:四輪駆動
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106