大人のAクラスはディーゼルに限る⁉ 〈メルセデス・ベンツ〉A 200 d
今、クルマ業界にはちょっとしたトレンドがあるのをご存知? それが大型SUV×ディーゼルエンジンの組み合わせ。うん、確かに低い回転域をキープでき、さらに初速から大きなトルクを生むことができるディーゼルは、走り的にも相性バツグン。そうそう、日本では軽油価格がレギュラーガソリンを下回っているからお財布にも優しいし。まあ、人気が集まるのも当然のことかも。 しかし、そんなディーゼルエンジンがコンパクトカーに搭載されたら、もっとイイのかも? な〜んて思っている人は多いはず!
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というわけで、お待たせしました。ついに大人気の〈メルセデス・ベンツ〉Aクラスにディーゼルエンジン版が登場した。それがA 200 d。いや。といいながらも、実はあんまり待たされていないかも……。昨年12月から納車がはじまった新型AクラスのガソリンエンジンモデルA 180は今、全世界的に売れに売れている。生産が間に合わない状況で、たった今注文しても納車は秋以降という超売れっ子なのだ。だから、正直このディーゼルエンジン搭載車A 200 dは「えっ、もう来ちゃったの?」、そんな感じ。実はここだけの話、自動車ギョーカイ人にとっても、この追加はサプライズだったんだから!
そんなA 200 dは、現状ガソリンエンジンのA 180よりも納車が早い。だから、欲しい人はいち早くチェックしておいて吉。じゃ、どんなクルマなの? 答えはこう。「とってもジェントルで重厚な乗り味を持っているんです!」
Aクラスのプラットフォームはそのままに、搭載されたのはディーゼルエンジンユニット“OM654q”。そう、かなりのマニアならこれを見てピンと来たかもしれないけれど、すでにEクラスやCLS、そしてCクラスなんかにも搭載されているエンジンと同じ型式番号。で、それに“q”がくっついているんだけれど、その意味はコンパクトなAクラスに合わせ横置き型に改良したモノ、ってこと。だからエンジン自体の実績・信頼性はバツグン。そしてとってもパワフルなのだ。
とはいえ、もしアナタが飛び出すような元気さをAクラスに求めるならば、ガソリンエンジン版をオススメしたい。だってコチラのA 200 dは、もっと重厚&ジェントルな出力が自慢だから。
そもそもディーゼルはガソリンよりも重量があるから、ハンドリングもソレにともないズッシリとしている。アクセルの踏みはじめもまろやかで、多少ラフにアクセル操作をしたって振り回されることはない。さらにこの横置きエンジンに新たに組み合わされた8速AT も、ローギア域から比較的高いギアを選択してくれる性格のモノ。きめ細やかに加減速をアシストしてくれるのがいいところだ。対して高速クルーズ時には6〜7速を上手に使い、車線変更や追い越しでもスカスカ感のない再加速を見せる。
つまり、A 180とA 200 dは、全く真逆の性格を持っているってコト。モデル追加は嬉しいけれど、う〜ん、また嬉しい悩みが増えたってワケ!
★DATA〈メルセデス・ベンツ〉A 200 d
●全長×全幅×全高:4419×1796×1440mm
●ホイールベース:2729mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒直噴ディーゼルターボ
●最高出力:110kW(150PS)/3400~4400rpm
●最大トルク:320Nm(32.6kgm)/1400~3200rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:399万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610