アメリカで磨かれたRAV4が帰ってきた! 〈トヨタ〉RAV4
新型RAV4登場!と聞いて「なんだか懐かしいなぁ」と思った人は正解。実はこのRAV4、3年ぶりに日本市場に復活したのだ。今回のフルモデルチェンジで実に5代目に進化したRAV4だけど、日本で販売されていたのは3代目、2016年まで。その後の4代目はなんと、北米を中心とした海外市場専用モデルとなっていた。そしてさらに驚きの事実。2018年には、アメリカ市場においてこのRAV4が“あの”グローバル戦略セダン“カムリ”をブチ抜き、トヨタ内販売台数第1位に輝いた。つまりRAV4は、アメリカで押しも押されもせぬ大人気モデルに成長しちゃったってワケ。じゃ、今回の新型RAV4ってば、アメリカの水に磨かれて、すっかり洗練されて帰ってきた、ってこと!? 答えはイエス!
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写真はRAV4 アドベンチャー
まずはボディサイズだ。同社でいえば“ハリアー”とほぼ同等のミドルクラスとなり、まさに威風堂々。シティ派にも満足度の高い、ロー&ワイドな押し出し感の強さを持っている。そう、このエクステリアデザインこそ、北米はもとよりグローバルでも人気の高い本格クロカンモデルである“ランドクルーザー”や、ピックアップトラックの“タコマ”など、タフなオフロード車が持つデザイン手法を多用したというのだから、どこかアメリカン・テイストが薫るのも納得。
さらに世界的に”売れる“を見越したクルマだからこそ導入された、数々の新装備・技術にも注目したい。インテリアはこれまでにないアクティブかつ高級感あふれる仕上がり。特に最上級の”アドベンチャー”は、専用シートに専用内外装と、ひと際目を引く、メーカー肝煎りの完成度だ。
走行性能も磨き上げられている。かつて、ファッション系ヨンクとして名を馳せたRAV4だけど、この5代目は悪路走破性を本格的オフロードカーにまで高め上げている。
パワートレーンは2種類で、2.0ℓガソリンエンジンに2.5ℓガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドがラインナップする。ハイブリッドにはE-Fourと呼ばれるモーターを使用した四輪駆動とFFが、さらにガソリンエンジンモデルにはなんと2種類の四輪駆動システムとFFが用意されるから大いに迷う。
今回の四輪駆動にはすべて既存の技術だけでなく、大幅な刷新が加えられている。従来モデルよりも悪路走破性を大幅に高めたから、正直どれを選んだって道なき道を行けるのだけど、『Safari Online』的に注目すべきはガソリンエンジン上級グレードに世界初搭載された“ダイナミックトルクベクタリング4WD”システム。左右後輪をそれぞれ独立した電子制御で連続してコントロールすることで、たとえば後輪どちらかが完全に浮いてしまった状況でもスルッと脱出が可能に。さらに、オンロードなど安定した走行中には完全に後輪への駆動を切り離し、燃費にも貢献させるというから凄い。
というわけで、すでに北米での販売も超好調。目の肥えた世界のコンシューマーを虜にした新型RAV4を、是非体感して!
★DATA〈トヨタ〉RAV4 アドベンチャー
●全長×全幅×全高:4610×1865×1690mm
●車両重量:1630kg
●ホイールベース:2690mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒
●最高出力:126kW(171PS)/6600rpm
●最大トルク:207N・m(21.1kgf・m)/4800rpm
●トランスミッション:ダイレクトシフト-CVT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:313万7400円
●トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700