〈ボルボ〉V90 クロスカントリー
雪山を愛するウインタースポーツ愛好家でなくても、新年を目前に寒い日が続くと、誰もが冬景色に会いたくなっちゃうはず。しんしんと積もる雪を見ながら、彼女と暖炉の前でホットワインを傾けるスノーリゾートへの旅なんて、最高の年越しだと思わない? もちろん、しっぽりと雪見風呂を楽しむのも、それはそれでホットなプランだ。
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でも、雪と彼女を独占したい道中が電車だったりすると、ちょっと興醒め。なるべくはクルマで。それも目的地での楽しみが広がり、さらに2人のロマンスをドラマチックに演出してくれそうなモノがいい。となれば、こんな選択肢はどう? インポーターとしてははじめて2年連続の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得。今ノリに乗っている〈ボルボ〉の、“V90 クロスカントリー”だ。
写真はV90 クロスカントリーT5 AWD
V90といえば、その箱型ボディを生かした広大な荷室で“エステート(住居)”なんて異名を持つ、かつての人気車のDNAを引き継ぐモデル。幾通りにも荷物をきっちり積めるラゲッジスペースは長年のノウハウが投入されたもの。実に使いやすいのが特徴だ。
いまやクルマ人気の中心はSUVに移行した感があるけど、このパッケージは話が別。実は今でも熱烈なファンを持っている。そんなステーションワゴンのV90をベースに、少しSUVテイストを足したのが“V90クロスカントリー”。車高を上げて悪路走破性を高め、ルーフレールを備えてアウトドアらしさを演出。また、電子デバイスもよりオフロード方向に対応させるなど、ワゴンとSUVのいいとこ取りのパッケージになっている。
もちろんコチラも、〈ボルボ〉ならではの美しい内装と世界をリードする安全技術は健在。まさに“エステート”な広〜い室内空間ながら、デザインの間延びは一切ナシ。あくまで上品に貞淑に、爽やかでクリーンな室内には、何回乗ってもため息が出るほどだ。
また、遠出に欠かせないナビゲーションシステムにも、寒〜い北欧ならではのこだわりが。実はこれ、よくある静電式のタッチパネルではなく少数派の赤外線方式。あえてこの方式を選択したのは、手袋をしたままステアリングを握る人の多い極寒の地スウェーデンならではのおもてなし心。パネルに触れずとも指を近づけるだけで操作ができるのが赤外線式のいいところ。つまり、手袋をわざわざ外す必要がないから、北欧では実用性が極めて高い。う~ん、納得!
ちなみに“V90 クロスカントリー”にはディーゼルエンジンを搭載したD4というモデルもあり。そしてこの大柄なボディは、ディーゼルエンジンとの相性が抜群にいい。踏み出しからトルクフルで、しかも燃費に優れている。それと、心配な静粛性だって問題ナシ。振動をほぼ感じさせない新世代のクリーンディーゼルだから、インテリジェントなところだけ味わい尽くせるってわけ。さあ、これで北欧っぽいデートに出かけてみない?
★DATA 〈ボルボ〉V90 クロスカントリーD4 AWD
●全長×全幅×全高:4940×1905×1545mm
●ホイールベース:2940mm
●車両重量:1870kg
●エンジン:2ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ(ディーゼル)
●最高出力:140kW(190PS)/4250rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1750~2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:739万円~
●ボルボお客様相談室
TEL:0120-922-662