〈ビー・エム・ダブリュー〉6シリーズ グランツーリスモ
“そのスジ”の人の話によれば、現在、自動車業界に吹き荒れるSUVブームの波が過ぎ去ったあとの一手、いわば“ネクスト・ワン”が、徐々にマーケットに用意されつつあるのだという。なにを隠そう、それが“シューティング・ブレーク”だ。
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars
ステーションワゴンをベースに、リアに向かってクーペライクなルーフの傾斜を持つルックス。そして、ワゴンのユーティリティとクーペのスタイリッシュさを同時に併せ持つモデルが“シューティング・ブレーク”。すでに複数のラインアップが日本のマーケットにも用意されている。
そう聞くと、ネクスト・ワンなら試してみたい! な〜んて思うのは新しもの好きの常。とはいえ、SUVの醍醐味ともいえる高いアイポイントや、広々ヘッドクリアランスは捨て難いですよね? だったら、その美味しいトコ取りをした、ラグジュアリーなクルマはいかがだろうか?
で、そんな魅力たっぷりのクルマが〈ビー・エム・ダブリュー〉6シリーズグランツーリスモ。同社にはふたつのボディタイプのシリーズがあるのはご存知のとおり。1、3、5、7はベーシックなボディ、対して2、4、6はクーペライクなファストバック・ルックを持つ。その偶数シリーズの最上級となるのが、この6シリーズグランツーリスモ。車両本体価格は1000万円超え! もちろんその値段にふさわしい、高級車としての〈ビー・エム・ダブリュー〉の横顔をも存分に味わわせてくれる、贅沢な仕上がりになっている。
ルックスからして、ジャーマン・エレガンスを薫らせる実に悠々たる様。どこか見る者を引きこむような高貴な佇まいなのだが、内装はさらにロマンティックだ。〈ビー・エム・ダブリュー〉お得意のダコタ・レザーに覆われたシートはゆったりと設計され、前席だけでなく後席にも快適なパーソナルスペースを約束してくれる。たとえば、この後席のドア・ポケットにはなんと1ℓ(!)のペットボトルに対応するストレージまで用意されているほど。もちろん、後席中央の折畳み式アームレスト内には、通常サイズのカップホルダーも用意されているからご安心を。
そして〈ビー・エム・ダブリュー〉らしい、無駄な装飾を省いた、硬派なインターフェースからの見切りのよさにも注目したい。
実はこの6シリーズグランツーリスモ、通常の6シリーズクーペに比べて全長も全幅も少〜し大きめなのだが、全高はさらに+170mmと、クロスオーバーモデル並み。つまり、シートポジションが高く、良好な視界が確保されているってわけだ。ボディサイズが大きくなっても、このポジションならば取り回しも把握しやすく、室内空間も広々。これはSUVも真っ青な仕様といえるだろう。
また、3ℓ直6エンジンは熟成され、信頼性も抜群。これに、四輪アダプティブ・エア・サスペンションが組み合わされているから、深〜いトルクに魔法の絨毯のようなフラットな乗り心地が叶えられ、もう最高。
これに同社でも最高レベルの安全機能&運転支援システム“ドライビング・アシスト・プラス”や、駐車をサポートしてくれるリモート・パーキングまで備えているんだから、堪らないのだ。そして当然のことながら、こんなフォルムゆえにラゲッジスペースも余裕あり。分割等式のリヤシートはもちろん、荷物もSUV並みに積みこめるから、きっとアクティブ派のみなさんなら満足できるのでは?
ザ・〈ビー・エム・ダブリュー〉の神髄を味わい尽くせるなんとも魅力的な1台。その目で実際に確かめてみてはいかが?
★DATA(640i xDrive グランツーリスモMスポーツ)
●全長×全幅×全高:5105×1900×1540mm
●ホイールベース:3070mm
●エンジン:3ℓ直列6気筒DOHC
●トランスミッション:8速AT
●最高出力:250kW(340PS)/5500~6500rpm
●最大トルク:450Nm(35.7kgm)/1380~5200rpm
●駆動方式:4WD
●税込み価格:1081万円
BMWカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120-269-437