満足度の高い“オモチャ”!? 〈メルセデスAMG〉A45 S 4MATIC+ ファイナルエディション
クリスマスに浮かれていたら、もう年末。激動の2024年も終わりか……と安堵するのはまだ早い! このクルマ、早くしないと売り切れちゃう。日本限定300台で発売された〈メルセデスAMG〉A45 S 4MATIC+ ファイナルエディションだ。
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その名のとおり、A45 Sの限定車としては最終モデルとなるコチラ。実はコミュニケーションカラーである“グリーンヘルマグナ”は、日本限定50台という狭き門で、すでに完売している。モータースポーツファンならお見知りおきのとおり、“グリーンヘル”とはあのニュルブルクリンクの異名。ドイツの森林を思わせるあざやかなグリーンをマットに仕立てたとあって、人気のほども頷ける。
ほかには日本限定であるMANUFAKTURマウンテングレーマグノ(マット)が150台とポーラーホワイト(ソリッド)100台という内訳。しかしこちらもかなり在庫僅少になっているという。なんと〈メルセデス・ベンツ〉日本の広報部から「書くなら年内にお願いします」と、リクエストが入ったほど。なので、筆者も焦って冒頭のアテンションをしたってワケ。
で、中身の話なんだけど、ファイナルエディションの名のとおり、かなり気合の入った内容になっている。先代モデルとなるW176型から、様々な限定モデルを世に送り出してきたA45 Sだけど、史上最も派手(!)といっても過言じゃない。
まず、先述の特別塗装色に加えて、随所にブラック&イエローのアクセントカラーがふんだんにちりばめられる。AMGといえば、のパナメリカーナグリルにも、そして大型のリアウイングにもイエローのアクセントがピリッと効いて、かなりエッジが効いている。さらにデカールの配し方も“45S”の文字も、ひと目で街の話題をさらいそうな、キャッチーさに満ちている。
エアロ形状も〈メルセデスAMG〉らしく、大型スプリッターとフリックを採用したフロントエプロンが、効果だけでなく見た目にも凛々しい。さらにAMGブラック・ブレーキキャリパーで足元をググッと引き立たせ、ホイール自体もド目立ちの、専用の鍛造19インチが用意されているのだ。
インテリアでは、スポーツシートのヘッドレスト部分にイエローのモデル刻印が入るほか、同じくイエローステッチの入った専用レザー内装が用意された。ステアリングもレザー×起毛のエコレザーに包まれたAMGパフォーマンスステアリングが備えられ、グリップも握りも上場。チェッカーフラッグを連想させるモチーフが刻まれたアルミニウムインテリアトリムはドアパネルやダッシュボードに。専用フロアマットやステップカバーもファイナルエディション専用となった。いや〜、豪華!
で、走ってみるとこの派手さにそぐわないと感じるほどに、パワートレインの豊かな成熟を味わえた。421PS/ 500Nmのスペックをほぼ余剰に生かし、デフォルト走行モードのコンフォートでは実にジェントル(だけど密度高め)。AMGの真髄である、S→S+→PROとレベルを上げていくほどに、エキゾーストサウンドも、トルクもパワーもサスペンションもハードになっていく、このキッパリしたキャラ変もわかりやすくてニヤリ。AMGらしいクイックなハンドリングに、ほどよく締まったアシのバランスもお見事だ。FFレイアウトを感じさせないノーズの軽やかさはおそらく、リフトを防ぐエアロパーツの効果も大きいと見た。お値段実に1100万円超え、しかし満足度の高い“オモチャ”になること大請け合いなのだ。
★DATA 〈メルセデスAMG〉A45 S 4MATIC+ ファイナルエディション
●全長×全幅×全高:4455×1850×1410㎜
●車両重量:1670㎏
●ホイールベース:2730㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒ターボ
●最高出力:310kW(421PS)/6750rpm
●最大トルク:500N・m/5000〜5250rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:MANUFAKTURマウンテングレーマグノ(マット)1185万円、ポーラーホワイト(ソリッド)1150万円
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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