好きなものでまとめたシンプルイズベストな部屋
在宅ワークが日常化し、家で過ごす時間が増えている。だからこそモニター画面をオフにしたら、グリーンに心を和ませお気に入りの家具に身をゆだねて寛げる空間が欲しくなる。今回は、そんな贅沢を叶えたヴィンテージモダンな部屋を紹介。余計なものは置かない潔さで、洗練空間を作る技を学ぼう。
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- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.28
今月の部屋 W邸/1LDK/61.6㎡ダイニングにはサイズ感が絶妙な2シーターのソファと〈クラリン〉のフォールディングチェアを配置。時間や在宅ワークの状況に応じて座る場所を使い分けて気分をリフレッシュ
映像プロデューサーのWさんは、住まいを自分好みの空間にしたいと、20代で一度はマンション購入を検討。数年後、30代で出合ったのが築35年のマンションだ。南北の窓から風が通り、遠景に緑が望める景色の中に、愛用の家具を配置したくてフルリノベーション。リビングダイニングは、寄せ木のテーブルや、シングルベッド並みのソファなど、お気に入りの家具が映える空間にした。キッチンも壁を取り払って広いLDKに。玄関を入ってすぐの個室は壁の上部をガラス張りにして圧迫感を払しょくした。
朝、起きてきたときに目に入る景色が心地よく、窓から差しこむ光に浮かぶ家具のシルエットも美しい。落ち着いた配色の空間に、アクセントを添えているのはみずみずしいグリーンだ。
「この部屋に来てからモンステラもウンベラータも生き生きとしています」
01 腰高のキッチンはカウンターとしても活躍タイルや家電などグレートーンに揃えた大人顔のキッチン。シャープなラインのレンジフードが、整然として美しいキッチンを印象づけている
02 存在感のあるソファで住むことを楽しむ空間が完成船の舵をモチーフにしたティーテーブルと太畝コーデュロイのソファは賃貸暮らしの頃からの愛用品
03 ガラスのパーテーションで視線の“抜け”を作る玄関を入ってすぐの土間は寝室にする予定。部屋に合うベッドのオーダーを検討中だ
04 空間に馴染むシューズクロークシューズクロークの扉は、周りの壁とテンションを合わせた落ち着きのある色を採用。自然に浮き出た木目が美しい
05 2つのシャワーヘッドでバスタイムをリッチにするバスルームはシンプルなフォルムの据え置き型のバスタブを設置。ブルートゥーススピーカーで音楽を聴きながらのバスタイムは至福の時
傍らに置いて音の世界をいつでもアコースティックギターの代名詞ともいえる“ギブソンJ45”。バンド活動をしていた学生時代にアルバイトをして購入したもの。1942年の発売以来、基本デザインを変えず、長年多くのアーティストに愛用されてきた1本は、音のバランスだけでなくルックスもいい。壁にたてかけても、アースカラーの空間にしっとりと溶け込む。
「コロナ禍で週の大半は在宅ワークですが、仕事が終わるとリビングのソファで気分を切り替えます。居心地のいいこの空間でビールを飲み、映画を見るのがお気に入りの時間です」
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●ハウストラッド
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URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』8月号 P182~183掲載
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