〈サンローラン〉のブルゾンは、艶感のある素材と洗練された色使いで大人の装いに!
“真夏の夜の夢”的妖艶さを醸し出す。白Tの上に羽織るだけで様になるのはもちろん、腕まくりして日焼け肌を見せるのもあり! 28万6000円(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
雄弁に語る!?
そんな服が着たい!
音楽の世界では、“新しい波”は、前の時代への敬意と反抗で成り立っている。1970年代後半、セックス・ピストルズに代表されるパンクムーブメントの後に登場するのが、その名も“ニューウェイブ”というジャンルだ。荒削りでパンキッシュな要素も持ちつつ、レゲエやダンスミュージックなど新たなジャンルも取り入れた。そして、グラムロック的妖艶さも呑み込みながら新しい音楽を作り出した。トーキング・ヘッズやブロンディなどがこのジャンルを代表するアーティストとして語られる。しかし、その音楽性を言葉で説明するのは難しい。
そこで紹介したいのが、この〈サンローラン〉の’80年代の“ニューウェイブ”がテーマのブルゾンだ。上品で艶感のある黒ボディに、青赤黄白のラインが印象的な1着は、言葉よりも雄弁に“ニューウェイブ”を語ってくれる。当時のアメリカで“ニューウェイブ”の拠点だったライヴハウス“CBGB”に着て行ったら!? そんな想像も楽しい。妖艶な雰囲気をまとったように感じるのもこのアイテムの魅力。タイトな黒デニムと合わせれば、よりその世界へ誘ってくれる!? マンネリ服からの“新しい波”を求める大人にこそ着てほしい!
シンプルなバックスタイルだが、小気味よく配置された白いラインがアクセント。細かな意匠だからこそ、都会的な品のよさが滲み出る
●サンローラン クライアントサービス
TEL:0120‐95‐2746
雑誌『Safari』9月号 P31掲載
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