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2017.03.24


【第87回】南アフリカでバイクや登山を楽しんだアクティブバカンス!

ラグジュアリーホテルコレクション〈ミイサ ホテル アンソロジー〉のマネージング ディレクターを務めるエルマノ。地中海の文化を愛するリゾートのスペシャリストが選んだのは南アフリカ。バイク、登山、パラグライダーと、とことんアクティブに過ごすのが彼の流儀。1日4回の着替え…

ラグジュアリーホテルコレクション〈ミイサ ホテル アンソロジー〉のマネージング ディレクターを務めるエルマノ。地中海の文化を愛するリゾートのスペシャリストが選んだのは南アフリカ。バイク、登山、パラグライダーと、とことんアクティブに過ごすのが彼の流儀。1日4回の着替えや、本専用ラゲッジを用意するなど、旅のこなれ方も一流!

エルマノ・ザニーニ[〈ミイサ ホテル アンソロジー〉マネージング ディレクター]

Profile
1969年、イタリア・ナポリ出身。1993年にフォーシーズンズ ホテル アンド リゾートへ入社。2002年よりカプリ島にあるラグジュアリーホテル、〈カプリ パレス〉の総支配人に就任。昨年末には地中海にある7つのラグジュアリーホテルを集めた〈ミイサ ホテル アンソロジー〉を立ち上げ、マネージング ディレクターとしても活躍する。

ジャケットを使ったこなれバカンススタイル!

JKとパンツは日本でも人気の高い〈イレブンティ〉、インナーは〈イザイア〉のカットソーと、イタリアブランドで統一。バカンス先で堅苦しい印象を与えないように配慮し、ヌケ感たっぷりに仕上げている。足元は楽ちんかつ大人な雰囲気も出せる〈プラダ〉のスリッポンをチョイス。ストールでエレガントさも忘れず演出

地中海各国にある7つのラグジュアリーホテルを〈ミイサ ホテル アンソロジー〉の名のもとに集め、様々なアプローチで独自の文化をホスピタリティに反映して、伝えているエルマノ。有名ホテルで総支配人を歴任した経験を持つ、リゾートのプロフェッショナルだ。その旅スタイルも実に個性的。なんと1日に4回は着替えるというから、面白い。

「自分にとってはバカンスこそが仕事でもあるんだ。ホテルで非日常を提供することを生業にしている自分が、バカンスの楽しみ方を知らなければ、ゲストのニーズがわからない。だからバカンスを楽しむことは自分の中で特別に重要なことなんだ。基本的な1日は、朝にワークアウトをして、昼は打ち合わせを兼ねたランチ、日中はビジネスタイム、そして夜はディナーを仲間たちと楽しむ。そうすると、自然に4回は着替えないといけないだろ(笑)。しかも本や書類だけをパンパンに詰めたスーツケースも必ず持っていくから、荷物はいつも多いんだよ」

そんな彼が、一番刺激的だったというバカンスが南アフリカのケープタウン。とことんアクティブに楽しんだとか。

[朝5時に起きて、レンタルした〈BMW〉のGSを飛ばして、山頂までツーリング。そこからパラグライダーで降りてきたんだ。初めての体験だったけど、エキサイティングだったね。これまでの人生で一番長い5分間だったよ。南アフリカは、イギリスの植民地だったから独特の文化が育まれていて、個性のある国でもある。いつか3カ月ほど休みを取って、南アフリカからイギリスまでバイクで旅したいと思っている。それが自分の理想の、叶えたいバカンスだね」

残りの2つはどちらも地中海。その魅力は独特な精神性にあると力説。

「地中海の素晴らしさは、ギリシャ、イタリア、トルコ、フランスなどの様々な文化が混ざり合っていること。それぞれの土地は、他文化を受け入れる度量も持っている。たとえばサルディーニャ島は、アラブの影響が随所に見られる。それに、ものすごく料理が美味しい! そして海がなによりもきれい。世界中いろいろと見てきたけど、僕のベストビーチかな」

旅慣れ大人のBest3!

〈TRAVELING MUST ITEM 1〉本

ゆったりディナーの後は読書で過ごすのが定番!

「バカンスは、本を読む絶好の機会。だからスーツケースのひとつは、すべて本を詰めこんでいくんだ」。今回の旅では『ノルウェイの森』から、ビジネス本までジャンルも様々

〈TRAVELING MUST ITEM 2〉〈エルメス〉の手帳

スケジュール管理に欠かせない革の手帳!

“グローブトロッター”というモデルを長年愛用。バカンス=仕事なゆえ、オン・オフで欠かせない存在。「本物のラグジュアリーを感じるから、〈エルメス〉は一番好きなブランド」

〈TRAVELING MUST ITEM 3〉iPad Pro

旅の思い出を振り返る最新のガジェット!

ビジネスとバカンスを兼ねているため、iPad ProとMacBook Proは旅先に欠かせない。「iPad Proは大きな12.1インチがベスト。旅の写真を見るにも最適。撮影もこれでするよ」

心に残るバカンスBest3!

〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉ケープタウン in South Africa

喜望峰があることでも有名な南アフリカの都市。英国の影響を受けたコロニアル様式の建物も魅力。「海も山もあって、バカンスをアクティブに楽しむにはもってこいの場所。バイクでまわるのが一番だよ」

〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉サルディーニャ島 in Italy

地中海に浮かぶ、イタリア有数のリゾート。奥さまとともに気に入っているのがポルトチェルボという地域。「ここの海は、僕にとって最高に美しい場所のひとつだね」

〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉ボドルム in Turkey

トルコの中でも有数のリゾートで、エーゲ海に突き出た半島に位置する。お気に入りの定宿は、イルリッチオ ビーチハウス。「建物のクオリティと風景が、本当に素晴らしいんだ」

雑誌『Safari』5月号 P302・303掲載

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写真=鈴木規仁 文=佐藤周平 photo : Norihito Suzuki text : Shuhei Sato
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