アセテートとビスコースの艶やかサテン。背中にも前身頃と同様の切り替えが。ジップを上げると、スタンドカラーに。46万2000円(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
お目立ちカラーといったら、赤? ゴールド? 確かにそれもインパクトのある派手な色。でも、それとは全く別の発想で、“白”って答えもあるんじゃない? “白眉”、“白羽の矢が立つ”なんて言葉があるように、色にあふれた世の中で逆に際立つのが白。しかも派手な色と違って、清潔感や品格も感じさせる。これって、存在感を出したいけど、ワル目立ちはしたくない……って大人にもってこいの選択かと。え、それでもやっぱり普通すぎる気がする? では、質感でさらに差をつけるのはどうだろう。
お手本にしたいのは〈サンローラン〉のテディジャケット。ご覧のとおり、白一色。なのに、ほかにはない特別な存在感と個性が漂っていません? 理由は、この艶やかな質感。レトロスポーティなブルゾンを、エレガントなサテン生地で仕立てることで、クラス感のある大人カジュアルへと変容させている。しかも、胸もとや両脇の切り替えが、白一色であるがゆえに小僧っぽさを回避して、洒脱なアクセントに。白の清潔感と、艶の色気を両立した稀有な1着となっている。これならもしや“色”がなくとも、行き交う人が“色”めきそう!?
〈サンローラン〉が2013年に発表し、メゾンの定番アイテムとなったテディジャケット。ほどよく細身で大人っぽい
●サンローラン クライアントサービス
TEL:0120-95-2746
雑誌『Safari』4月号 P30掲載
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