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CULTURE カルチャー

2024.09.01


『ギルバート・グレイプ』のダックワークジャケット。【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.51】



青春映画と呼ぶにはあまりに切なく、普遍的で、人生を見つめ直したくなる映画。『ギルバート・グレイプ』(1993年)が何度観ても心に染みるのは、そこに理由があるのかもしれない。

アイオワ州の田舎町、エンゴーラ。生まれてこのかた24年間、特に何もないこの町から一歩も出たことがない青年、ギルバート(ジョニー・デップ)は、ハンディキャップを抱えた弟のアーニー(レオナルド・ディカプリオ)と過食症の母親、それに2人の姉妹の面倒を見ながら日々を過ごしている。家族のことで精一杯のギルバートはいつしか夢も希望を見失っていたが、ある日、トレーラーで旅する少女、ベッキー(ジュリエット・ルイス)と出会ったことで、自分の人生を見直すことになる。

とにかく、ギルバートを演じるジョニーの自然体で品のいい佇まいが、これでアカデミー賞候補になったレオや芸達者のジュリエットの個性と響き合い、なんとも言えないヒリヒリとした後味を残す本作。同時に、ジョニーを筆頭にメインの3人が着こなすグランジ風なアメカジが、これまた何気なく目に沁みる。
 

  

 


ギルバートのワードローブはこんな感じだ。薄色デニムに茶色のジャケット、その下に合わせているギンガムチェックや燻んだ色合いのストライプシャツ、または、ヘンリーネックのウールセーター、バックスキンのハイカットブーツetc。なかでも気になるのは茶色のダックワークジャケットだ。

こしのあるダック生地はそもそもワークスタイルには欠かせない人気商品で、独特のムラや経年劣化が着ていて楽しいアメカジ好きには堪らない逸品だ。アクセントとして襟にコーデュロイが使用されているところがポイントでもある。シルエットは大きめで、フロントを留めるか、袖を捲るか迷うところだが、ジョニーの程よいロングヘアが服のボリュームを上手にカバーしている。
 

  

 


服好きの視点で観てみると、ギルバートの着こなしと、アーニーが着るサンバイザーのシャツとタイの組み合わせや、迷彩柄のTシャツにスウェット、そして、一部にファンが多いベッキーのノースリーブのサマードレスが、映画が持つ優しいテイストをあたかも代弁しているかのよう。衣装デザイナーのレニー・エーリッヒ・カルフスは監督のラッセ・ハルストレムとは5本の映画でコラボしていて、同監督の『ショコラ』(2000年)では再びジョニーのためにヴィンテージ・ファッションをセットアップ。ジョニー、ハルストレム、カルフスのラインは改めて要チェックだ。

『ギルバート・グレイプ』
製作年/1993年 原作・脚本/ピーター・ヘッジズ 製作総指揮・監督/ラッセ・ハルストレム 出演/ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス、ジョン・C・ライリー

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文=清藤秀人 text:Hideto Kiyoto
photo by AFLO
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