マラソン乱入により金メダルを逃す悲劇 【オリンピック アラカルト】
熱戦が続くパリ2024オリンピック。ここではこれまで開催されたオリンピックの中から、印象的な出来事や事件などを振り返っていく。今回は2004年アテネ大会の男子マラソンでの悲劇!
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悲劇が起きたのはスタートから36km付近だった。2004年8月29日、アテネ大会で男子マラソンのレースが行われた。トップを走っていたのは、ブラジル代表のバンデルレイ・デ・リマ選手。2位と30秒近い差をつけての快走だったが、突如沿道から飛び出した男に抱きつかれてしまう。男はそのままデ・リマ選手を歩道に押し出した。幸いすぐにレースに戻ることはできたものの、リズムが崩れたことで失速。後続のステファノ・バルディーニ、メブ・ケフレジキに抜かされ3位に終わった。競技場へと戻ってきたデ・リマ選手は観客に投げキスを送るなど、そのスポーツマンシップに称賛が集まり、後日、国際オリンピック委員会の特別賞ピエール・ド・クーベルタン・メダルを受賞。ちなみに乱入した男、ニール・ホランは聖職者で「キリストの再臨に備えて(デ・リマを)捕まえた」と述べていたという。
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