【最終章】映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は息つく暇もない展開にハラハラする!
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『アベンジャーズ』シリーズが一段落して、マーベルのヒーロー映画が落ち着きをみせているが、この主人公は日本でも新作への期待の声が多い。それは、ヴェノム。新作は“ザ・ラストダンス”とあるように、いよいよ最終章を迎える。どんな結末が待っているのか……。
ヴェノムはスパイダーマンの最大の宿敵、つまりヴィラン=悪役キャラ。それでも愛されているのは、ヴェノムが人間の主人公と“一心同体”だから。地球外生命体のシンビオートが、ジャーナリストのエディ・ブロックの肉体に寄生。その結果、誕生したのがヴェノムで、基本的にエディの体内に存在しながら、いざという時に恐るべき真っ黒な肉体で現れ、凶暴な行動をとる。最初は困惑したエディも、前2作を通してヴェノムとの共生を受け入れるようになった。結果的に『ヴェノム』は、マーベルのアクション映画でありながら、エディとヴェノム、2人のバディムービーとしての魅力を宿らせたのだ。そんな“一心同体”の彼らの運命も“最終章”ということは、何となく展開が想像できるはず。今回はシンビオートの創造主でもある邪悪な神のヌルが、ヴェノムの持つ秘密の力を狙って、怪物たちを地球に送り込んでくる。
前2作だけでなく、2021年の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストでちらっと描かれたメキシコのバーともつながる本作。そのバーでエディ&ヴェノムとバーテンダーのやりとりで、瞬時にこのシリーズの楽しさに引き込まれる。そして本作のキーポイントになるのが“エリア51”。アメリカ、ネバダ州にある宇宙人やUFOを探っているとされる機密施設で、ここが閉鎖されるというドラマが、ヴェノムと最大凶悪の敵ヌルとの戦いに大きく関わっていく。『ヴェノム』シリーズのファンにとって人気者のミセス・チェンが今回も爆笑的な活躍をみせ、ヴェノムと馬の合体など斬新なビジュアルも見どころ。“自由の女神を見たい”というヴェノムの思いは、どのように達成されるのか。気がつけば本作のストーリーに没入し、息つく暇もなくあっという間にエンドロールの時間に……。エンドロールの映像も含め、とりあえずの有終の美に拍手を贈りたい。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』11月1日公開
製作総指揮/ジョー・カラッシオ・Jr. 原案/トム・ハーディ、ケリー・マーセル 監督・脚本/ケリー・マーセル 出演/トム・ハーディ、キウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプル、リス・エヴァンス、ペギー・ルー 配給/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2024年/アメリカ/上映時間109分
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