【LA情報も!】マット・デイモン主演『AIR/エア』
バッシュの枠を超え、ファッションやカルチャーにまで影響を与えている“エア ジョーダン”。夢中になった人も多いだろうが、ところで“エア ジョーダン”はいかにして生まれたのか? 驚きの実話をマット・デイモン×ベン・アフレックのアカデミー賞コンビが描く!
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〈ナイキ〉の一発逆転の賭けとは?
1984年、ナイキ本社。ソニー・ヴァッカロはCEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよういいわたされる。当時、〈コンバース〉が圧倒的なシェアを占めるバスケットボールシューズ市場で、〈ナイキ〉は人気がなく負け犬状態だった。ソニーは打開策を模索する中、シカゴ・ブルズに入団し新人として注目はされてはいたものの、まだNBAで実績もなにもないマイケル・ジョーダンに目をつける。ところがマイケルは〈アディダス〉のファンで、〈ナイキ〉には全く興味がない。そんな状況の中で、ソニーは驚くべき情熱と独創性でマイケル側にある秘策をもちかける。〈ナイキ〉が仕掛けた一発逆転の賭け、前例のない取り引きとは? “エア ジョーダ”誕生の裏側にあった驚きの秘話が今明かされる。
『AIR/エア』
監督:ベン・アフレック
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ジェイソン・ベイトマン
全国公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
〈ナイキ〉に不利な状況を乗り越え、マイケル・ジョーダンとの契約を勝ち取るために奮闘するが、そこにはソニーをはじめ、関係者の並々ならぬ情熱があった。
【Passion 01】自分を信じ、情熱をもって不利を打破!
マイケル・ジョーダンはまだNBAの試合に出ていないド新人。しかし、ソニーは彼の才能は並外れていると判断し、彼と契約をすべきだと主張。ライバル他社との契約が濃厚という状況のもと、数々の障壁を打ち破っていく。
【Passion 02】〈ナイキ〉を起業した若き日の情熱が甦る!
活躍するかどうかもわからない新人との契約に、フィル・ナイトはCEOの立場としては慎重にならざるを得ない。しかし、部下たちの情熱を感じ、自らもリスキーな賭けに身を投じていく。
【Passion 03】息子の才能を信じて、情熱を傾ける母!
息子マイケルは非凡な才能を持ったプレイヤー。そう信じて疑わない母デロリス。条件のいい契約を結びたいのは当然だが、息子に特別な評価と待遇をしてほしいという固い意志を貫いた。
’80年代のはじめ、マジック・ジョンソンやラリー・バードら新しいスターがNBAを賑わせていた。彼ら2人が履いていたのは〈コンバース〉で、当時のNBAは〈コンバース〉全盛。アメリカのバッシュ市場では50%以上のシェアを誇っていた。
舞台となるのは1980年代初頭。四角い塊のデスクトップパソコン、箱型のでっかいアメ車など、当時のものが登場したり、時代を象徴する映像が流れたりしてなんとも懐かしい。なかでも注目してもらいたいのは、シーンとシーンを繋ぐ’80sサウンド。ダイアー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」やシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」など往年の名曲が映画を彩り、『Safari』世代にはとても懐かしく耳に響く。
ハリウッドで今なにしてる!?
最近のマット・デイモンといえば、『AIR/エア』の公開もあって、同映画の監督で共演者であるベン・アフレックとの仲よしっぷりが話題。2人はともにケンブリッジ育ち、子供の頃から40年以上もお互いを知る仲で、ともにハリウッドの夢を追いかけてきた大親友。かつて共演し、オスカーを受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、2人の輝かしいキャリアがはじまるきっかけとなった。過去には、LAきっての高級住宅街パシフィック・パリセーズの同じストリートに暮らしていたこともあるほど。
今回の共演についてマットは、「お互い50代に突入しているし、もうあまり時間がないからね。ベンのよいところは、ついにまた共演できる! となったときに、僕を小太りの役にしたところ(笑)」と、CBSニュースで話した。また、同映画の製作に先駆けて、2人で「アーティスト・エクイティ」というプロダクションを立ち上げたのも注目された。映画やテレビの製作スタッフに、より公平で多くの利益をもたらすことを目指しているという。「会社名(“公平性”)の理由はそれだよ。監督や俳優だけでなく、みんなが経済的によりよくなってほしいんだ」とマットは語る。
『AIR/エア』は彼らのプロダクションが手掛けた最初の映画で、すでに次作も製作中。マット・デイモンのほか、ケイシー・アフレック(ベンの弟)が出演するクライムスリラー映画になるという。引き続き俳優として精力的に活動も続けながら、今後はハリウッド全体の仕組みの改革に大きく寄与していく存在になりそう!
『AIR/エア』撮影中のマット・デイモンとベン・アフレック。2人は共演しているだけでなく、製作も担当。さらにベンは監督もこなしており、2人が全方位でタッグを組んだ1作だ。幼馴染みで同じ夢を目指した2人がいまやハリウッドで大きな存在感を放っている。
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雑誌『Safari』6月号 P254~255掲載
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text : Yuka Marmo Okamura photo by AFLO