華麗なカーチェイスと激しい肉弾戦にハラハラする!『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』
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アクション映画は、いかにも有能で強そうなキャラクターの活躍で興奮させるパターンも多いけれど、一方で“意外性”で楽しませる作品もある。『パーフェクト・ドライバー』は、まさにこのケース。主人公の思いもよらぬ能力に目が離せなくなってしまう!
韓国の釜山で廃車処理を仕事にするペッカン産業。海辺の小さな会社だが、じつは裏稼業も請け負っていた。それは“特送(とくそう)”。郵便や宅配で送れないモノ、つまり犯罪絡みの品や人間を秘密裏に、しかも迅速に指定場所へ送り届ける仕事だ。社員のウナは天才的なドライビング・テクニックで、その仕事をつねにパーフェクトにこなす。彼女が新たに受けたのは、元プロ野球選手の賭博ブローカーとその息子を、海外へ逃がすために港へ運ぶ指令だったが……。ウナ役は『パラサイト 半地下の家族』で半地下側の長女を演じたパク・ソダム。今回もとことんクールに任務をこなすので、ギャップ萌えする人が続出しそうだ。
冒頭からいきなり、ウナの仕事っぷりに圧倒される。クライアントに「女の運転手か」となめられつつ、次の瞬間、持ち前のテクニック&スピードで追っ手から逃れる華麗なチェイスを展開。韓国ならではの細い路地や坂道での攻防、マニュアル車の特徴を駆使した技は、カーアクション映画を観慣れた人にも新鮮なはず。その後も繁華街や立体駐車場などでウナの瞬発力や判断力を使った豪快な見せ場が用意される。運び屋ということで『トランスポーター』、少年を守るタフなヒロインは『グロリア』と、過去の作品と重ねられるのも映画ファンの喜び。ちなみに少年役は『パラサイト』の金持ち側の息子を演じた子役だ。悪徳警官の暗躍や、韓国ということで脱北者の要素も絡み、さすがにクールなままではいられないウナの任務と運命は、壮絶なクライマックスへ!
『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』1月20日公開
監督・脚本/パク・デミン 出演/パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン 配給/カルチュア・パブリッシャーズ
2022年/韓国/上映時間109分
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