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2020.10.22


新パワートレーンのお味はマイルド!? 〈ボルボ〉XC60 B6 AWD Rデザイン

普段アグレッシブな『Safari Online』読者諸兄だって、ホッと寛ぎたいひとときがあるはず。とくにこう急激に寒くなると、ルーミーで温かみを感じさせるようなモノに、どこか惹かれてしまうのは仕方がないのかも。で、それって実は、四季のある日本に生まれたから、な〜んて日本人に限定した話じゃなくって、自意識の権化と言われる(?)欧州人だって、例外じゃないんだそうな。ドイツの友人曰く「気温が下がると北欧インテリアが流行する」んだって!

そんな話を聞いたある日、タイムリーに試乗が叶ったのが、まさに“世界で一番売れている〈ボルボ〉”ことXC60だ。 


同社SUVファミリーの真ん中モデルという、扱いやすいボディサイズが魅力なのは言うまでもない。けれど、実はトップモデルのフルサイズSUVであるXC90と同じプラットフォームを使用。走りが相当にいい。また、XC90との共用部品も多く、内装もほぼ同じながら、XC90よりも小さいぶんお値段もリーズナブル。そんなおトク感の強さも人気の理由ではないかと推測される。日本ではさらにひと回り小さいXC40が一番売れているのだけれど、世界はこのXC60にお熱、というわけだ。

そんなXC60にこの秋、新たに“B6”なるパワートレーンが追加されたというから勇み足で乗りに行ったというわけ。

 

 今、なにかと耳にする“SDGs”で世界をリードするのがまさに、北欧の企業たち。〈ボルボ〉も例にもれず、持続可能性や環境負荷低減のための取り組みを多々行っているのだが、その最たる技術がなにを隠そう“電動化”だ。〈ボルボ〉は内燃機関のみの自動車の新車製造をすでに止め、すべての新型車になにかしらの電動化技術を導入している。

今回、XC60に追加されたB6は、同社の中でもこのXC60にのみ設定されたパワーユニット。直4の2.0ℓガソリンターボエンジンに電動スーパーチャージャーを備えた、48vのマイルドハイブリッドモデルだ。

この電動スーパーチャージャーはむろん48vマイルドハイブリッドシステム導入により実現されたもので、高出力とCO2排出減という、相反する性能を同時に叶える。 

 

大人の走りが待っている!

試乗シーンは箱根ハイアット・リージェンシー近辺。ということで、徒歩で登れと言われたらゾッとするほどの勾配が連続するエリアだ。その坂道を、決してピーキーではなく、おそろしくジェントルにパワフルに駆け上がる。グイグイと盛り上がるトルクは最大で420Nmを2100rpmで発揮。ちょうどこの電動スーパーチャージャーは、作動域が3000rpmまでと設定されている。まさに一般道で常用できるあたりにピークを持ってきているから、こんな山道こそまさにうってつけのシーンってワケ。

電動由来だからこそ感じる恩恵は、パワーのほかにも明確にもうひとつ存在する。それがオトナのドライブの邪魔をしない、圧倒的な静粛性。電気由来でホットな走りを、静粛に包まれたクールでリッチな室内で楽しめるなんて、なんともセクシーな諸元だと思わない? 

 

気になるスペックは?

★DATA 〈ボルボ〉XC60 B6 AWD Rデザイン
●全長×全幅×全高:4690×1915×1660mm
●車両重量:1940kg
●ホイールベース:2865mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ+電動スーパーチャージャー
●最高出力:220kW(300PS)/5400rpm
●最大トルク:420Nm(42.8kgm)/2100~4800rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:799万円 

 

 
Information

●ボルボ・カスタマーセンター 
TEL:0120-922-662

文=今井優杏 text:Yuki Imai

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